「テレビ名画座」は私にとっての伝説の番組だった。洋画専門のテレビ番組、フジテレビ、
1960年から1968年まで
フジテレビで毎日午後3時から5時まで放映された洋画放映番組です。
これは画期的な洋画放映番組だったのではないでしょうか?
それまでも外国映画の放映は
NHKなどでも単発で行われてはいたようですが、
このフジテレビの洋画放映は
毎日しかも午後3時台ですよ。
そしてここが重要です。
その放映した洋画がほとんど、すべて
1930年代から1950年代の
フランス映画の名作ばかりだったことでしょう。
当時田舎町の少年にとって
この番組で
フランス名画が見られたということは
画期的な出来事でしたね。
だって当時
ビデオがあるはずもなし
町にあるたった一軒の洋画館は
新作(戦後の作品)しか上映しないし、、。
どうやってフランス名画を見られますか?
不可能なんです。
ただ、、、
ジョルジュサドウールの映画史の
スティール写真で一場面を眺めて
「ああこんな素晴らしいシーンがあるんだ」と、
感慨にふけるしかなかったのですね。
それが
名画座で見られるんですよ、
本物の
フランスの名画が、
これは私にとって生涯の大事件でしたね。
まあ何しろ今から50年も前のことです。
見たといっても今ではほとんど忘れてしまったことは事実です。
でも
印象の強烈だった映画は
今でもはっきり覚えてるんですね。
たとえば、、
「自由をわれらに」ルネクレール
これはあの軽快なメロディ、歌ですね。
主題歌は今でも覚えていますよ、くちずさめます。
これをパクッテ?チャップリンが「モダンタイムス」を作ったというのは有名ですよね?
あと、、チャップリンはこのモダンタイムスでは
フリッツラングの歴史に残る名作SF映画「メトロポリス」からもちゃっかりパクッテます。
さて、、そして
「夜毎の美女」
これもあのジーナロロブリジータのアラビヤの姫君の妖艶さは
はっきり覚えていますね。
昭和30年代の泥臭い?田舎少年にとって、よほど強烈だったのでしょう。
さて?
では実際どんな作品が放映されたのか?
ちょっとだけ調べてみました。
恋路 ギー・ルフラン監督
にんじん デュビビエ監督
悪魔が夜来る
歴史は夜作られる
オルフェ
悲恋
愛人ジュリエット
神々の王国
乙女の星
制服の処女
河は呼んでる
火の接吻
会議は踊る
肉体の悪魔
などなど、映画史に残る名作ばかりでした。
こんなのがテレビで見られたのですから
まあ自分でいうのもなんですが
目が肥えるハズですよね?
だいぶカルト?っぽいのですが
カルトといっても「偏愛的映画好き」、、という意味ですからね。
確か?ここで私は
少年の私は
「肉体の怒り」というフランス映画を見たのです。
これは当時はとんでもない映画?でして
フランソワーズアルヌールがダム工事現場の飯炊き女でして
といってもアルヌールですよ。
わかんないか?すごく妖艶な当時のフランス女優でよ。
この役柄というのが、、なんと、ニンフォマニアでして
病的に男好き?というのですよ、
これがダムの飯場で情痴沙汰を繰り返すという
まあうぶで純真な田舎少年には劇毒?なお話し。
結局彼女は病気だということがわかり入院して正常に戻る、、という結末ですが。
まあ当時の私はフランソワーズアルヌールのとりこになったことは言うまでもありません?
まあ今からしたら、とってもおとなしい?なんていうことない、無難な映像ですよ。
別にこれといった、。裸も出てこないし、、、
今の映画のような、すごさに比べたらもう、どうってことない映画ですが
当時はショックだったのですね。
ま、、、、というようにいろいろと思い出される
「テレビ名画座」でしたね。
さて?
いったい全作品どんな映画(洋画)が放映されたのか?
調べることは可能です。
手間暇はかかりますが、
それは新聞のアーカイブというか
過去の新聞の縮刷版が
それぞれの新聞社のホームページで見られるのですね。
それで
1960年から1968年までの
当時のテレビ番組表を見ればよいのですよ。フジテレビのね。3時15分からのね。
でも
実はこのサービスって有料です。
そして手間暇もかかりますしね、
で、
私はいまだにやってはいませんが、、。
誰か
奇特な方がいれば
調べて
ブログで
フジテレビ「テレビ名画座」
全放映全作品として
公開してくれませんかね?
需要は?
あると思うんですがね。
え?
需要なんてありえないって?
ま
そうですよね。
じゃそういうことで、、、。
本日はここまで、、、、、。