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融合した世界  作者: 安藤ふじやす
1.異変から避難
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1-1.

 男は片膝を立て座っていた。眼鏡をかけた顔は眉間に皺を寄せている。スーツのジャケットを脱いで自分の横に置き何か考え事をしているようだ。


 座っている男の背後には浴室があり、その浴室のすりガラス扉の向こうからは水の音が聞こえていた。

 「何が起こっている?」と呟いた男は、先ほどの出来事を思い返していた。

 残暑厳しい九月に加え月曜ということもあり、憂鬱を感じながらも玄関ドアを開けた。普段であればドアを開けた先に、近くの学校に通う学生や自分と同じ社会人、また朝の散歩などをしている人の姿が目に映るはずだった。

 だが今朝は違った。ドアを半分開けたところで違和感を感じ、ドアを全開にしたところで異変を認識した。目の前には恐怖に顔をひきつらせた少女が尻餅をついており、その前では醜悪な顔に笑みと思えるものを浮かべた”何か”が、手に持った棍棒のような物を振り上げていた。

 目に飛び込んできた光景を見た瞬間、何を思ったのか何を考えたのかは思い出せない。ただ気がついたら醜悪な”何か”を全力で蹴り飛ばしていた。蹴り飛ばされた”何か”は、五メートルほど先にある電柱に頭からぶつかりそのまま動かなくなった。

 状況を理解しようと辺りを見回したが周囲に人影は見当たらなかった。いや、尻餅をついたままハニワのように目と口を開け放心している少女と、先ほど蹴り飛ばした”何か”以外は見当たらなかった。

 この状態をどうするか落ち着いて考える必要があった。咄嗟に思いついた場所はアパートの部屋だった。少女をそのままにしておくわけにもいかず、一通りの説明を行い一緒にアパートの部屋へと戻った。

 部屋へと戻り最初にしたことは安全の確保だった。玄関ドアに施錠をし、続いて外に面しているガラス引戸から外の様子を伺った。付近に”何か”がいないことを確認し、念のため雨戸シャッターを下ろした。安全確保とはいってもできることはこのくらいだった。

 一通り襲撃への備えを行った後は少女をどうにかする必要があった。少女は下半身を濡らしていたからだ。だから浴室で身体を洗うように伝えた。なぜか湯沸し機の電源も入らず、蛇口からも少し水が出ただけですぐ止まった。仕方なく常備してある二リットル入りペットボトルの水を少女に渡した。少女が身体を洗う間は浴室から離れていようと考えたが、その少女から懇願され浴室に背を向けて座り込んだ。


 そこまで思い返したところで、男の背後で浴室の扉がガチャリと開き、またすぐ閉まる音がした。気がつけば水音が止んでいた。少女が身体を洗うのを終えたようだ。扉が開いたのは、少女が身体を拭くためにバスタオルを取るためだった。

 暫くして、また浴室の扉が開く音がした。今度は扉が閉まる音はせず、衣擦れの音が男の耳に聞こえてきた。男はそのまま何もせず少女からの言葉を待った。別に無視をしているわけではない。男の借りているアパートの部屋には脱衣所というものはなかった。だから振り向くことはできない。少女は身体を洗い浴室から出たばかり、つまりはそういうことだ。


 暫くすると衣擦れの音が消えた。

「あの、終わりました」

 少女の声に男は振り返る。恥ずかしそうな顔をした少女が立っていた。百三十センチ前後の身長、若干丸みをおびた顔にふんわりしたボブカット、思わず頭を撫でたり頬をぷにぷにしたくなる、そんなとても愛らしい少女だ。ただ服装がとても残念だ。


 少女がそんな残念な格好をしているのには理由がある。

 小学校へ通う途中で”何か”に襲われていた少女は、歳相応の服装に赤いランドセルという格好をしていた。

 身体を洗った後、少女は同じ装いをすることはできなかった。下着とキュロットパンツは不幸な出来事により濡れてしまい、それをそのまま身に着けると身体を洗った意味がなくなる。かといって服を洗ったからといってすぐに着れるわけではない。そのため今は、男が所持していたトランクスタイプの下着とクリーム色のハーフパンツを身に着けている。当然男物だ。下着は新品の封を開けた。ハーフパンツは洗濯され衣装ケースに入っていた物だ。男と少女ではウエストのサイズがまったく違うため、下着はゴム紐で止め、ハーフパンツは腰についている紐を限界まで締め、ずり落ちないようにしている。靴下は少女自身が履いてきた物を再度着けている。

 そんなわけで、少女は非常に残念な格好をしていた。


 男は少女が着ている衣服を再度確認した。想像以上に合っていない衣服の組み合わせに、思わず謝罪の言葉が男の口からこぼれた。そんな男へと少女は「ううん、そんなことないです。いろいろありがとうございます」と感謝の言葉を返していた。


 ちなみに少女の下着とキュロットパンツの行方は、協議の末、少女自身が手洗いし、男の部屋の中に干された。









 畳敷きの部屋でちゃぶ台を挟んで二人は向かい会って座っていた。雨戸シャッターを閉めている関係で薄暗い。部屋の中はキッチンにある窓から差し込んでくる陽光でかろうじて照らされている。

 薄暗い中、少女は男の部屋の中をきょろきょろと見回していた。パソコンにゲーム機、テレビにBDレコーダー。折りたたまれた布団。そして本があふれている。

 本さえなければ整頓されているといえるかもしれない。すぐ手に取れる位置にある本だけで一千冊近くある。二人が今いる部屋と繋がっている洋室にも本はあり、合わせると五千冊を超える。もっとも男自身、数年前に数えたきりなので正確な数は把握していない。購入速度から考えるとそのくらいはあっても不思議ではない。所持している本の分類も様々だ。マンガや小説が五割弱と多いのだが、コンピュータや宗教、それに心理学に経営学、さらには神秘学などもある。ここまであって歴史を主として書かれた書物がないのが不思議である。


 そんな少女へ男は軽く笑いながら声をかけた。

「さて、物珍しいかもしれないが、これからどうするかを決めようと思う。いいかな?」

 少女は声を掛けられ「あ、はい」と視線を男へと戻す。

「まずは自己紹介をいようか。今までそんな暇なかったからね。俺の名前はさかき 彰弘あきひろ。今年で三十八になる。普通のサラリーマンをしている」

 彰弘はそこまで言って少女を促す。

「えっと、わたしは和泉いずみ 六花りっかといいます。十歳です。小学五年生です。誕生日は十一月十一日です。趣味はお料理です。とはいってもまだお母さんのお手伝いくらいなので、もっとできるようになりたいです。家族は……」

 なぜか嬉しそうに話を始めた六花を彰弘は止めた。なぜ止められたのか解らない六花はかわいく小首を傾げ、彰弘を見た。


 彰弘としては暫く一緒に行動するであろうからと、最低限のことを伝え、また聞くつもりだった。そんな彰弘だが、さすがに名前だけではと思い、年齢と職業を付け加えた。それがいけなかったのか六花は彰弘の想定以上のことまで口にした。このまま遮らないでいたら住所含め、何から何まで知ってしまいそうだった。だから彰弘は六花を止めた。

 知り合って間もない間柄ではあるが、六花の将来が心配になる彰弘だった。


「あ〜、いず……」

「六花です」

「え?」

「六花と呼んでください」

「…………」

 小首を傾げ彰弘を見ていた六花は、彰弘が自分を名字で呼ぼうとしていたことに気づいて、その言葉を途中で遮った。

 妙に真剣な顔で自分のことを名前で呼ばせようとする六花に彰弘は面食らって沈黙する。

 六花自身も何故そんなことを言ったのか解らないまま、沈黙する彰弘を見つめていた。

暫くお互い沈黙していたが、このままでは埒が明かないと彰弘が口を開いた。

「よくわからないけど、六花と呼んで欲しいんだね?」

「はい。わたしも彰弘さんと呼びます」

「わかった。これから六花と呼ぶことにするよ」

「はい!」

 未だ何故名前で呼んでもらいたいと思ったのか六花は解らなかった。でも彰弘に名前で呼ばれてとても嬉しく感じた。だから理由はどうでもいいかも、そんなことを六花は思っていた。

「じゃあ、六花、さっきの続きなんだけどね、そこまで話さなくてもいいよ。と言うか、初対面の相手にそんなに詳しく自分の情報を教えちゃ駄目だよ。初めは人が良さそうに見えても腹の中では何を考えているかわからない奴もいるしね。自分が本当に大丈夫と思える日までは、詳しく話さない方がいいと思うな」

「う〜、ごめんなさい」

「いや、謝る必要なないんだけどね」

「むー。でもわたし、彰弘さんなら大丈夫だと思っています。助けてくれたし、お風呂貸してくれたし、お洋服も下着まで貸してくれたし。パンツとキュロットも干してくれたし」

 六花は途中から顔を赤くし、胸の前で左右の人差し指をくっつけもじもじさせる。そして上目遣いで彰弘を見る。

 何ともいえない雰囲気が流れる。彰弘は頭の中に条例とかいろんなものが浮かんだが、悪いことはしていないし不可抗力だと、無理矢理浮かんだものを沈め言葉を出す。

「ま、まぁ、不用意に自分の情報を出すのは危ないと思ってくれればいいよ。そう思ってくれているというのは、素直に嬉しいからね」

 そこまで言って彰弘は一度言葉を切る。

 そして六花の態度が落ち着いたのを見て再度口を開く。

「さて、せっかくだから、こちらの誕生日と趣味を伝えておこうか。誕生日は十一月十日。趣味は読書と散策だ。特別に変わったことをするわけじゃない。これ以上の情報はお互いもっと親しくなってからな」

 小学生相手に何を言ってるのかと思った彰弘だが、六花の微笑んだ表情を見て、まあいいか、と自分を納得させた。


「さて、自己紹介も終わったし、まずは情報の整理から始めよう」

 そう言って彰弘はちゃぶ台の上にノートを広げペンを持つ。薄暗く見づらいが、メモとして書き込むことで記憶を補助し事象を把握しやすくするためだ。

「俺から質問するから、六花はそれに答えてくれる?」

「はい、わかりました。なんでも聞いてください」

「まず、家を出る前、水とか電気とかは普通に使えていた?」

「はい、使えていました」

「じゃ、次ぎ。家を出た時間は何時くらい?」

「えっと、家を出たのは七時半くらいです」

「家を出たとき周りの様子はどうだった?いつもと何か違ったことはあるかな?」

「周りはちょっと前からずっと静かでした。今日も静かでした」

 彰弘は聞き取った内容をノートへと書き込んでいく。合わせて自分の行動も時間付きで記入する。

「ちなみに、ここに来るまでの間はどうだった? 人の数とか車とか」

「人も車も少なくて寂しかったです」

「最後だけど。あの六花を襲っていたゴブリン、あいつと会ったのはどこ?」

「ゴブリン? あの黒に緑を混ぜたような気持ち悪いのですか?」

「ああ、ファンタジー系の話に出てくるゴブリンってのと似ていたしね。いつまでもあれとか何かとかだと解りにくい。正式には何というか知らないけど、まぁ、とりあえずね」

「なるほど……。えっと、ゴブリンと会った場所ですよね。それは彰弘さんに助けてもらったあの場所です。学校に行くのに歩いていて、後ろに何か変な感じがして振り返ったら、あれがいました。その後はよく覚えていないんですけど、逃げようとして転んですぐに彰弘さんが来てくれたんです」


 事実、彰弘が外に出るのが後少しでも遅かったら、六花は棍棒の餌食になっていたかもしれなかった。ギリギリのところで六花は助かったのだった。


 彰弘は最後に聞き取った内容と、その後の自身の行動を書き入れ一度ペンを置いた。

 メモした内容を見直し整理する。六花が家を出たのが七時三十分。そしてゴブリンに襲われたのは、彰弘が部屋を出る直前、つまり八時頃。まずこの三十分間での普段と違う事象を列挙する。とはいっても、人の数と交通量の少なさ、それと現実では見たことのないゴブリンの出現くらいだ。ゴブリンは問題だが、それ以外は可能性としてはなくはない。メモを確認する限り、大きな問題はゴブリンのみである。

 次に8時以降を確認してみる。こちらは彰弘が自分の行動を基に記したものだ。まず六花に浴室を貸した時に湯沸し機の電源が入らなかった。次に水道の蛇口を回しても少し水が出てすぐ止まった。彰弘がアパートを出る少し前までは使用できていたのを確認している。後は六花が身体を洗っている間に、時間を確認しようとスマホを見たが電源が落ちていた。ふと思い立ち彰弘自身のバッグに入れてある懐中電灯や音楽プレイヤー、ラジオの電源を入れようとしたがどれも動かなかった。

 正直、お手上げ状態だった。何かが起こっているのは解る。でもどうするべきかが浮かんでこない。何かが引っかかっているが、その何かが思い出せない。


 彰弘が考えに沈んでいると六花が声を出す。

「彰弘さん、これも融合とかのせいなんでしょうか」

 先ほどまで考え、何かを忘れていると感じていた彰弘に言葉が入ってくる。思わず顔を上げ六花を見る。


 彰弘は『融合』に関する記憶を漁った。はじめに世界が融合するという話を聞いたのは今年の四月中頃だったはずだ。ネットの掲示板に天皇陛下の記者会見が全局一斉にリアルタイムで放送されると話題になっていた。彰弘は普段テレビを見ないが、何となく気になり仕事から帰りテレビの電源を入れた。放送まで時間があったため番組表を確認し本当に全ての局で緊急特別番組となっているのを見て驚いた記憶がある。

 会見は長くなかったが衝撃的だった。半年後くらいに世界の『融合』が起こること。今、政府主導で『融合』に対応するためにできる限りの準備を進めていること。国民にも協力をお願いしたいということ。時期や融合による影響についての詳細は不明であること。詳細は不明だが融合まではまだ日数があること。融合まで可能な限り普段どおりの生活をしてほしいということ。もし今までに見たこともない物を見たり、異変を感じたら最寄の避難所へ向かい、自衛隊員が迎えに来るまで建物の外へ出ないようにすること。これらが会見の内容だった。

 今思えば、昨年末ぐらいから全国での動きにいろいろと変化があった。全国各地で大規模な避難施設の建設が始められていた。また徐々にではあるが街中で外国人を見ることが少なくなっていた。在日米軍にしても本国へと帰還しているというニュースを耳にしていた。また地球規模でも変化はあった。紛争地域へと派遣されていた各国軍や各地に駐在したいた軍、それに大使館員も徐々に自身の本国へと帰還しているとの内容も報道されていた。

 身近なところでも変化はあった。彰弘は大手食品製造メーカーで物流システムを取り扱う部門で働いてる。そのような部門で働いているため自社や自社に関係する会社の物流情報が自然と入ってくる。今年に入ってから取引先企業との受発注において缶詰などの保存食となる製造案件が明らかに増加していた。

 天皇陛下の会見があってからはさらに変化は加速していた。会見から暫くして為替や株価などの情報があらゆる媒体から消えた。輸出入も最低限しか行われなくなった。今だ日本国内に残っている外国人には融合が起こった際に本国へ帰れなくなる可能性があるという注意喚起が行われ、一般人の海外へ渡航は禁止された。毎日のように各種メディアで様々な注意が流されていた。この頃になると米軍は完全に日本の地からいなくなっていた。

 8月になると外国との国交は断絶状態となった。航空機は国内での緊急時の運用のみで稼動し、船の稼動も国主導での漁業と国内の貨物輸送だけに限られていた。ただ情報だけはインターネットなどの国内と国外を繋ぐ回線が生きていたため、少しだけ入ってきていた。

 こんな日常を今年は経験していたはずだ。

 冷静だったつもりが冷静じゃなかったのかもしれない。言われるまで思い出せなかったとは情けない、と彰弘は心の中でため息をついた。


「多分、そうなんだろうな。電気や水道が止まっただけなら、元栓が締まっているとか電線が切れたとか、他にもいろいろ考えられるが、ゴブリンだけは普通じゃありえないし。確か六花の通う小学校も避難所に指定されたはずだ。とりあえず、そこへ行こうと思うが……六花は、どう思う?」

 彰弘の問いかけに六花は目を見開く。背格好から低学年に見られることの多い六花は、今まで両親や先生以外の大人からこのような意見を求められたことはなかった。だから大人である彰弘が自分に意見を求めてきたことに驚いていた。

 それでも真剣に考え、六花は答えた。

「えと、それでいいと思います。先生も学校の近くにいたら校舎に来なさいといってましたし。でも、あの……どうしてわたしに聞いたんですか?」

 そして六花は意見を伝えた後、何故自分の意見を欲したのかが気になり彰弘へとその理由を訊ねた。


 彰弘としては当然だった。彰弘は常日頃から物事の決定には周囲の意見を判断材料としてきた。そのこともあるが今は加えて自分の状態に懸念があった。彰弘は六花の口から融合という言葉が出るまでその重要な事柄に関する内容を忘れていた。そんな状態の自分は重要なことを忘れていても気がついていない可能性がある。そんな懸念が六花へと確認する行為へと繋がった。

 もっともあんな目にあった六花が普通といってもいい状態だったから彰弘は確認したというのもある。もし六花が泣いたり取り乱していた場合、彰弘は自分自身だけで決定をくだしていただろう。状態に懸念があるとはいえ40年近く生きてきた彰弘だ。それくらいの判断をする精神を持っている。彰弘にとって周囲の意見は自分の考えを補強または訂正する材料でしかないのだから。


 若干上目遣いで自分の顔を見つめる六花へと彰弘は口を開く。

「そうだな……まず、あんな目にあったのに今の六花は冷静に見える。次に俺が避難所の場所を間違えて覚えている可能性があると思った。主にこの2点だね。今回は間違っていたら洒落じゃすまなそうだからだったからさ。そういえば、今思い出したが六花の通う小学校は校舎と体育館が離れているだろ?体育館を避難所だと思いこんでいたら大変なことになってたかもしれない。何もなければ間違ってても途中で六花が教えてくれただろうけど、何かあった場合、六花が教えてくれても俺はそれに気づけないかもしれない。と、話がずれたな。まぁ情けない話だが、自分の記憶に自信がなかったから六花に頼った、というわけさ。ただお陰で目的地がはっきりしたよ。体育館じゃなくて、校舎なんだな。聞いて正解だったよ。ありがと、六花」

 彰弘の話に納得の様子を見せた六花は、感謝の言葉で嬉しくなった。出会ってまだ1時間もたっていないのに、自分の意見が彰弘の役にたったことがなぜだか六花はとても嬉しかった。


 とりあえずの目的が決まり、後は行動するだけとなった。

 何が起こるか解らない。避難所へ行くため、彰弘と六花は今できる限りの準備を開始した。

 二〇一四年八月二十二日 十三時十一分 修正

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