表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

2ゆ

どこまでも降り注ぐ雨に


私は縁側から


本から目を背けて見た


ザ―-―


雨が縁側の石に当たり跳ねる


私は赤い背表紙の硬い本に目を戻した


ザ―――----


次第に意識が消え


本と私が消える


雨の降る家だけがそこに有る


雨だけが動く世界


私は無意識の中で本を読む


意識が雨のようになだれ込む


文字に濡れた私がいつの間にか目を覚ますと


外は薄ぼんやりと暗く


晴れた雲の隙間から


月に照らされた虹が見えた


私は雨戸を閉めながらくらい家の中に引っ込んだ


いつの間にか少し涼しい家の中で


台所だけ明かりがついていた


「母さん

私はそう言いながら薄手の硝子戸をあけると


豆腐が涼やかにテーブルぬ並べられていた


うっさぶ


私は暗い台所で思った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ