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吹雪き
さぶい冬
私は鬱だ
来年なんて来るな
冬眠したい
炬燵に入り
風呂に行き
クリスマスを迎えたころには
残念ながら
冬眠しようとした意志は消え
悲しいくらい盛り上がる自分が悲しい
暗い雪の中
家の中とは違う寒さが
シ――――――――――――ン
と私を押しつぶす
サクサクサクサク
足が重いが前に進む
どこまでも続く大地に何ができるんだろう
私は自分のために大地を歩く
サクサクサクサク
不意に疲れて雪の上に仰向けで倒れた
分かっていたこれで終わりだ
しばらくしたら帰る
私は恐ろしいほど 青い
その空に浮かぶ金色の玉を見た
つまらない空を見て感動するなんて
結局全ては予定調和
私は体から雪を落としながら帰り始めた
同じ道
決まった道
誰かが歩いた道
なのにそこには理由がある
目的があった
疲れているのに安心する
そんな大晦日の過ぎた夜