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夏風邪

私は気怠い思いで布団の中で項垂れていた


悲しくもなんともないのに涙が頬を伝う


暗い部屋を扇風機が生暖かくかき回す


ジィーーー ジ----ー ジクジクジクジク ジィ--  ジ-----」


子供の声が遠くで聞こえる


枕元の机にある教科書から目をそむけえ


薄手のタオルに顔をうずめるように隠た

ジー----   ジクジクジクジィーーーー   ジ-- ジ-- ジクジク」


ふと遠くへ行く友達を思い出す


熱があるのに なぜ冴える目


私は襖の奥から聞こえる


テレビの野球中継の音に耳を澄ませた



ジージー-ジ----


思考が遠のく


気持ちがぐじゃぐじゃと渦巻く


悲しさが 熱で沸騰する


私は仰向けで暗い空を見た

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