Beyond And Before
掲載日:2013/04/01
その時間はひどく乾ききっていて、吸い込めば直ちに喉の辺りががぎっと痛くなるようであった。金ピカに光るこの薄い時間軸上に立っていながら、私は未だかつて体感したことのない空間味や空中感を咀嚼してみたいと願った。
遠くにタワーが見えた。
灰色の背景に浮かび上がったあの精緻な立体が私に何をしてくれたのか。否、私は何をしてあげられたのか。
そんなことを思考していると瞬間的に眠気に襲われた私は、しかたなく小瓶に入っていたホワイト・レドの液体を飲み干した。




