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聴覚障害者の日常

聴覚障害者の日常 聞こえなくなったワケ編

作者: ぷかぷか

中学2年になる♂2号は部活では野球部に在籍している。

野球部は土日も活動があり、ほとんどは練習試合だ。

その練習試合には、部員の保護者がペアでお茶当番を持ち回りで分担している。

もちろん、アタシも手伝っている。

この間のペアになった人は、♂2号とウマのあうA君のお母さんだった。彼女とは前年の中学校の役員の仕事を一緒にしていたので、わりと親しく話をさせてもらっている。

練習試合の応援をしながら、色々な話をしていた時のことだ。

A君のお母さんから、こう聞いてきた。


「最近聞こえなくなったんですか?」


よく言われることだったので、すんなりと答えることができた。


「えっ?いえ、小さいときからですよ。」


こう言うとたいていは、『そうはみえないですよ』といわれるのだ。今回もそうくると思い、「よく言われるんですよ」という台詞を用意して待っていた。


「あら……、普通に話しているので、最近かなぁと……。三つ子さんだからお産やお世話がスゴく大変で、それで聞こえなくなったかと……。」


「はぁ……。」


A君のお母さんが続けて何か言ったような気がしたが、しばらく頭が働かなかった。

フェイントを食らったような、調子がくるったというか、妙な気分になり、一方でそんな見方もあるのだと感心してしまっていた。

たしかに、新生児時代の三つ子育児は大変で、さらに聴力が落ちた。だから、厳密には間違いではないのだけれど……。


聴覚障害の原因は人によって様々だ。

病気によるもの。

事故によるもの。

薬害によるもの。

先天性(生まれつき)によるもの等々……。


アタシは1才の時のストレプトマイシンという抗生物質を注射したからではないかと言われている。

接種してすぐにきこえなくなったのではなく、徐々に失聴していったので、いつから聞こえなくなったのかという質問にはうまく答えられない。

ともかく、物心ついた時はすでに聞こえなくなっていて、小学校に入る頃には補聴器をつけるようになっていた。


耳が悪いのに話ができることが意外に思われることが多く、いつも説明に困るが、そんなに明確な答えを求められてるわけではないだろうと割りきっているのだが……。


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