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登場人物紹介(読了後推奨)

補足的な登場人物紹介です。結構好き勝手に考えた設定も多いので、本編にて書ききれなかったものもあります。ここは読んでも読まなくても問題ありません。

アイコ・ヒジリ(聖 愛子)


 部活帰りに、突如として異世界に召喚された女子高生。

 聖女として王太子の婚約者となるも、七年たっても《聖女の秘術》を会得出来なかったことで見切りをつけられ、王命で辺境伯へと嫁ぐことになった。


 召喚された当初は孤独と重圧から極度のストレスを受けており、真綿で包むように接してきた王太子に依存傾向にあった。

 その後持ち直すも、《聖女の秘術》を一刻も早く会得しろというプレッシャーから、その心は徐々に擦り切れていった。聖女召喚を破壊した夜は、いずれ処刑されることも厭わないほどに破滅願望が表面化していた。

 実は、既に心は感情の起伏を失うほどに壊れており、辺境伯領に嫁いで以降はほぼ凪いだ状態。表情は基本的に微笑み装備。何を考えているか分からないとよく言われる。




辺境伯 ヘルムート・プロエッジ

 国境の領地で瘴気と魔物を相手にしてたら、突然元聖女との結婚を命じられた。

 本来は容易に領地を離れられないほど忙しいため、少しでも日数を減らそうと強行軍で結婚式前日に王都入りし、結婚式翌日に発った。そのため、アイコとは教会で初めて顔を合わせた。

 国に振り回されるアイコを不憫に思ってはいるが、辺境伯として一番に考えるのは領地と領民のこと。アイコのことは妻ではなく、優秀な聖魔法使いとして考えている。

 アイコに国家反逆の容疑がかけられた際は彼女の覚悟を感じ取りつつも、情報不足からアイコの破滅願望も真意もつかめなかったが、アイコの価値は理解し取引に応じた。


 優秀な兄がいたが、領主になる前に事故で妻ともども亡くなっており、唯一生き残った子どもを己の養子として引き取り、後継ぎにする。

 優秀だった兄に代わってしっかりと領地を守らなければならないという思いが強く、聖魔法使いとして領地に献身的に尽くすアイコの価値がある限り丁重に扱う。

 六年の年月で、戦友としてアイコを尊重するようになる。



 

辺境伯子息 フリート・プロエッジ

 王都の貴族学園に通っている。成績は中の上程度。剣の腕前は高い。

 本来はヘルムートの甥であるが、養子となって辺境伯領の後継ぎとなる。

 幼い頃に事故で両親を亡くし、学園に入学する一年前まで王都のタウンハウスで祖父母に厳しく育てられた。養子縁組後、一年間領地でヘルムートとアイコと生活する。

 辺境伯領にてしっかりと役目を果たしている二人を尊敬している。

 学園で聖女に関する不名誉な噂がたち、一部の生徒から悪意を向けられているが、本人は全く気にしていない。そんなものに構っていられないと相手にしていないが、それが却って反感を煽る形になっていることに気づいていない。

 第三王子と同学年でたびたび生徒会執行部に勧誘されているものの、領地のために学ぶことが多くあるとして、断り続けている。これも妬みの対象となっており、実は敵が多い。




男爵令嬢 アリア・ソルジュ

 王都で生まれ育った男爵令嬢。

 前世は日本生まれの病弱な少女。幼い頃から病気で入退院を繰り返しており、ほとんどの時間を病院のベッドの上で過ごした。両親は病気によってやせ細っていく娘を見ていられず、最後はほとんど見舞いにも来なくなったため、孤独に亡くなった。

 唯一の楽しみだったゲームの一つに転生した。

 転生先では健康な体に、愛情を惜しまない家族と友人に囲まれ、幸せに過ごす。

 ヒロインらしい優しさと高潔さを持っているが、前世も含めて狭い世界でしか生きていないため、本人が思っている以上に箱入り娘であり考えが甘い。




王太子

 アイコの元婚約者。第一王子。

 召喚した聖女の保護を一任されており、聖女に対する打算もあったが、異国の地で健気に頑張るアイコの姿に徐々に絆されていった。

 アイコを親元に返すことが出来ない分、自分が精一杯幸せにしようと思っていたが、国のことを考えて議会の決定に逆らえず、婚約解消することになった。

 新たな聖女と婚約予定だったが、召喚陣が破壊されたことで不可能となり、三年後に従妹である公爵令嬢と婚約する。

 国のことを一番に考え選択を間違えることはしないが、心はアイコをいつまでも引きずっており、恨み言もなく罵倒もされなかったことがかえって辛かった。聖女の真実を知った後はより強く罪悪感に苛まれている。




第三王子

 王国の末の王子。王都の貴族学園に通っている。現生徒会長。

 フリートと同じ年。

 まだ学生の身であるため、王家でも一部の情報しか与えられていない。

 幼い頃、兄の婚約者だったアイコに会ったことがあり、彼女の聖魔法を近くで見て以来聖女に対して強い憧れを抱いている。そのため、現在聖女召喚に消極的になった父王と兄に対して反発心を抱いている。多感なお年頃。

 同学年でありながら優秀な聖魔法使いであるアリアに特別な感情を抱いているが、それが恋情なのか分かっていない。思い込みが強い。




アイコの養父

 王国に二つある公爵家の当主。

 王太子との婚約解消後、辺境伯に嫁ぐ聖女の後見人となるべく養子縁組した。

 穏やかな性格だが、王宮ではもう一つの公爵家と勢力を二分化しつつ均衡を保つよう調整役を担っているタヌキ親父。

 聖女召喚が破壊された後は、アイコに容疑をかけられ後見人として責任を追及されたが、証拠もないためのらりくらりと躱して、逆に何人かの不適切な人材を処分した。




ハーメルン伯爵子息

 学園で聖女に関する噂が流れた大元。

 本人に噂を流す意図はなく、父親が酒を飲みながら漏らした言葉を拾って考えた憶測を友人に話しただけ。その友人がフリートを嫌っていたため、憶測は噂となり広まった。

 噂が第三王子にまで届いたことで父親は更迭の危機だったが、同時期にアリアが聖女に目覚めたため有耶無耶になったと思っている。

 実際は王宮の均衡を考えての保留中。次なにかあればもっと重い処分になることもありえる。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
連載版もすごく良かったです!!
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