TAKOYAKI
夜道をフラフラ。
へべれけ千鳥足で家へと向かう。
職場の歓迎会で飲みすぎた帰り道。
俺はフラフラしながら、ひとり暗い夜道を歩いて帰る。
すると、目の前に大きな球体のようなものが現れた。
俺は疑問に思いながら、その大きな球体に近づいた。
その球体は、何だか美味しい匂いがする…
そうだ、この匂いはたこ焼きだ。
よく見ると、その球体は見た目もたこ焼きで。
しっかり鰹節と青のりがまぶされてる。
指でその球体をつつく。
ブニブニしてて、気持ちの悪い触り心地。
その球体をつついた時だった。
球体がもぞもぞと動いた。
と、思ったら。
クワッ
と、その球体に大きな裂け目のようなものが浮かんだ。
口だ。
「ウワアアアアアアア!!!」
普段、たこ焼きは食べるものだけど。
今日は俺がたこ焼に──────…
グシャッ




