ぽたり目薬さすような雨粒
桜の花びらが雨に流れていく
風に飛ばされて舞い散ったアスファルト
私カフェ窓越し時間スルー
おかわりしようか そろそろ
からのカップ持ちあげたら 水の輪っか
気が進まないことなら昔からかな
大人になると よくわかる
ずっとずっと変わることのない気持ちがあることも
いつまでも変わらないものなんてないよって言われても
今ならわかる
大人になると よくわかる
あるんだよここに 変わらないもの
桜の花びらが濡れて張り付いた舗道
泥が跳ねても気にしない君の黒いニーソ
ぽたり目薬さすような雨粒
みんな昔から気づいている
子供のころの判断が正しい
知識が増えると間違いやすくなる
経験が積もれば臆病にもなる
言い訳なんか下手でいいから
素直な気持ちを捨てないでいよう
枯れ葉に埋もれて腐っていたんだ
桜の花びらが雨に流れていく
風に飛ばされて舞い散ったアスファルト
水面いっぱい色づく
一緒に見送ろう
おれが書いた詩は、いつかどこかで見た街角の景色と、そのころラジオから流れていた音楽に乗せてる。自由気ままに散歩するみたいに文字を打つ。打つ。撃つ。欝を討つ。たいした数じゃないけど命中率ちょい低め。春から初夏の季節感は素晴らしい。素晴らしすぎて頭おかしくなる。おかしいのは、もともとかな。戻りたいなあ、またあの場所。でも。もう消滅しているのを知ってる。なつかしいなあ。まあ、いいか。たった一度だけでも永遠。体験できたことを喜んで、思い出したら再び喜んで、うんと喜ぼう。おおげさに喜ぶよ。あの日よりも大人になった今のほうが、喜ぶのは上手になっている。はず。だと思うよ?