表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ぽたり目薬さすような雨粒

作者: 清水漱平

 桜の花びらが雨に流れていく

 風に飛ばされて舞い散ったアスファルト

 

 私カフェ窓越し時間スルー

 

 おかわりしようか そろそろ

 からのカップ持ちあげたら 水の輪っか


 気が進まないことなら昔からかな

 大人になると よくわかる

 ずっとずっと変わることのない気持ちがあることも


 いつまでも変わらないものなんてないよって言われても

 今ならわかる

 大人になると よくわかる

 あるんだよここに 変わらないもの


 桜の花びらが濡れて張り付いた舗道

 泥が跳ねても気にしない君の黒いニーソ

 ぽたり目薬さすような雨粒


 みんな昔から気づいている

 子供のころの判断が正しい

 知識が増えると間違いやすくなる

 経験が積もれば臆病にもなる

 言い訳なんか下手でいいから

 素直な気持ちを捨てないでいよう

 

 枯れ葉に埋もれて腐っていたんだ

 

 桜の花びらが雨に流れていく

 風に飛ばされて舞い散ったアスファルト


 水面いっぱい色づく

 一緒に見送ろう 


おれが書いた詩は、いつかどこかで見た街角の景色と、そのころラジオから流れていた音楽に乗せてる。自由気ままに散歩するみたいに文字を打つ。打つ。撃つ。欝を討つ。たいした数じゃないけど命中率ちょい低め。春から初夏の季節感は素晴らしい。素晴らしすぎて頭おかしくなる。おかしいのは、もともとかな。戻りたいなあ、またあの場所。でも。もう消滅しているのを知ってる。なつかしいなあ。まあ、いいか。たった一度だけでも永遠。体験できたことを喜んで、思い出したら再び喜んで、うんと喜ぼう。おおげさに喜ぶよ。あの日よりも大人になった今のほうが、喜ぶのは上手になっている。はず。だと思うよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ