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望みは影より来りて  作者: 名録史郎
1/9

プロローグ

ホラー初挑戦です。


短めです。

よろしくお願いします。

「俺、彼女ができたんだよね」


 幼馴染の健太は、モラル、デリカシー、いろんなものが抜けていた。


 私は食べようとしていた、パフェをポロリと落としてしまう。


 カツーンとスプーンが机に当たり硬質な音を響かせた。


「ど、どうして?」

 思わずあたしはそんなことを言ってしまう。


「どうしてって失礼な奴だな。告白されたんだよ」


「健太に告白⁉」


「ほんとの失礼だな」


 健太を相手してあげるのはあたしぐらい……

 ずっとそう思っていたのに。


「その物好きはだれ?」


「物好きってなぁ。木下美雨さんだよ」


「えっ?」


 木下さんと言えば、隣のクラスのどこかのご令嬢の超絶美人の女の子ではなかっただろうか。

 黒髪ロングで、深みのある黒い瞳が印象的な女の子。


「エイプリルフールじゃないよね」


「お前なぁ。ほらみて見ろよ」


 健太は、携帯の画面を見せてくる。


 恋人同士の距離で映っている二人がいた。

 木下さんは、落ち着いた物腰で、ほんおり頬を赤らめていて……


 合成……。

 そう言おうとしてやめた。

 そんな器用なことを健太ができるわけないことをあたしが一番知っている。


「そう、よかったわね」


 あたしは健太を見た。

 自分ではどんな表情をしているのかわからなかった。


◇ ◇ ◇


 家に帰って、なんとか挽回する方法を模索し始めた。


 そして、鏡に映る悲痛な顔の自分を発見した。

 

「あたしって、健太のこと好きだったんだ……」  


 自覚するのが遅かった。


 ふわふわの髪。

 柔らかい顔立ち。

 こじんまりとした鼻と口。

 そんなに嫌いではなかったはずの自分の顔がちっぽけに見える。


 ふとつけっぱなしだったテレビを見るとニュースが流れていた。


「世間ではドッペルゲンガー事件が頻発しており、願いを叶えてくれると言われていますが……」


 願いを叶えてくれる?


 断片的に聞こえた内容を知りたくて、

 テレビに飛びつくものの、テレビは次の話題に変わっていた。


 ネットを検索すると方法はすぐ出てきた……。


 思いのほかやり方は簡単で……。

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