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私の選ぶ名バトル10選 ~少年ジャンプ編~

作者: 九傷

このエッセイは大きな男の子向けだと思いますが、大きな女の子にも好きな人はいると思います。

また、作品の性質上、下記作品の一部ネタバレを含みます。

ネタバレが問題ない方はお進みください。


・HUNTER×HUNTER

・ヒカルの碁

・アイシールド21

・DRAGON QUEST -ダイの大冒険-

・NARUTO -ナルト-

・ジョジョの奇妙な冒険

・北斗の拳

・陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!

・DEATH NOTE


これらの作品にピンときた方には刺さる内容だと思います。

 


 アニメや漫画、ラノベには色々なバトルがあります。

 文字通りの戦闘だけではなく、スポーツ、頭脳戦なども含めると数多のバトルがあると言えるでしょう。

 その中には、心に残る名バトルもあると思います。


 今回は、そんな心に残る名バトルについて語ってきたいと思います。

 私の選ぶ名バトル10選、どうぞ見てやってください!





①ゴン VS ゲンスルー

 作品名:HUNTER×HUNTER


 名バトルの多いHUNTER×HUNTERですが、私はまず一つとしてこの戦いを挙げます。

 理由、はこの一戦の中で行われた数多くの駆け引きが印象的で、非常に熱かったためです。


 まず、戦闘開戦直後、ゲンスルーはゴンが自分の能力を知っていることを看破。

 戦闘経験の差をわかりやすく示しており、その後ゲンスルーが能力を使わず戦うという流れに違和感なく移行します。

 しかし、この展開はビスケの読み通りでもあり、当然その対策として作戦があったワケですが、ゴンの負けず嫌いな性格が「作戦はゲンスルーに能力を使わせた後に実行する」ことを選択します(これもビスケは予測していましたが)。

 そんな負けず嫌いなゴン相手に、肉体ではなく心を折ることを決意したゲンスルーがついに能力を解禁――といった流れで本格的な戦闘が開始されます。


 本格的な戦闘が始まる前から細かな心理描写がされてきましたが、その後の駆け引きも熱かった。

 ゲンスルーの凶悪な能力を防ぐゴン、それを上回る戦法を取るゲンスルー。

 そして、ゴンがついにゲンスルーに一矢を報いる――この熱い流れには多くの読者が滾ったことと思います。

 反撃をされたゲンスルーは、その戦略に対し「思いついても普通やるか!?」と驚嘆していましたが、これは読者も同じだったと思います。ゴンさん、マジでイカれてる。


 その後、作戦が実行されたワケですが、これもまたよくできていました。

 最後の一撃、アレに熱くなった人も多いのではないでしょうか。


 ……というように、一連の流れが大変すばらしく、私の胸を熱くしてくれたこの一戦をまずピックアップしました。




②ネテロ VS メルエム

 作品名:HUNTER×HUNTER


 どの作品でも、強キャラ対強キャラの戦いは熱いものです。

 なので、やはりこの一戦も外せません。

 この時点で人類最強と思われるネテロと、人外だが同じく最強と思われるメルエムの対決は壮絶なものでした。

 ネテロの繰り出す圧倒的速度かつ、強大な一撃。こんなの防げる奴おらんやろ。

 そう思っていたが、そもそも防がずともほぼノーダメージのメルエム。

 一体どうなるんだ……(まあ展開的にネテロ負けそうだけど、どんな展開になるんだ!)と多くの読者は思ったでしょう。


 フィジカル対技術の戦いはこれまた胸が熱くなるバトルの一種ですが、ネテロの能力が規格外のため一見大味に見えます。

 ただ、その圧倒的な技術から繰り出される攻撃の中に偏りを見出したメルエムが攻勢に転じるという流れは、メルエムが『軍議』から得た先読み技術がベースとなるため、展開を予測できていた読者には胸熱だったことでしょう。

 そして、追い詰められた会長が見せる切り札『百式・零』は、期待していた読者も納得の大技でした。


 そして、あの結末です。

 これを予測できていた人は、果たしてどれくらいいるでしょうか?

 少なくとも私には予測できませんでした。この予測できないというのは、読者にとっても強い印象を与えるんですよね。


 キメラアント編には色々な考察がされているのですが、この一戦についてもされており、メルエムが戦いの前に言った「飛車角落ち」というセリフは、実は「筆者、核、オチ」という意味があったなどと言われています。

 実際はどうかわかりませんが、他にも色々な考察がされているので、興味があるかたは検索してみてください。

 Youtubeの動画とか見ると中々興味深いですよ。



 HUNTER×HUNTERについては以上の二戦になりますが、次点としてヒソカ VS クロロがあります。

 この戦いも名バトルなのですが、賛否両論あります。

 一言で言ってしまえば、難解なのですよね……

 直感的でないため、考察慣れしていない人にとってはわかりにくい戦闘になっています。

 そのため、今回は取り上げませんでした。




③塔矢行洋 VS SAI

 作品名:ヒカルの碁


 名バトルは何も戦闘だけではありません。

 ヒカルの碁には名バトルも多く、熱くなった読者も多いと思います。

 碁なんてわからないよ! って人にも問題なく読めるのがヒカルの碁の良いところですね。


 このバトルも強キャラ対強キャラに属する対戦になりますが、対戦ツールが碁であり、しかも両者とも落ち着いた大人なため、戦い自体は静かです。

 私も碁の盤面は読めないので、文字でしか戦局はわかりませんが、臨場感は伝わってきます。

 当時は、決着までの流れを噛り付くように見ていました。

 勝敗については展開からしても予想通りでしたが、その後が熱かったですね。


 自分が何故ヒカルに憑いたのか、その理由は――




④蛭魔妖一 VS 金剛阿含

 作品名:アイシールド21


 この対決に関しては、伏線が光った一戦と言えるでしょう。

 蛭魔は物語の最序盤から「40ヤード走を5.2秒から5.1秒にするのでも1年もかかった」と言っていました。

 蛭魔の身体能力は平凡ですが、それでも努力してタイムを縮めたのです。

 対する阿含は、天才ゆえに努力や練習は一切せず、その才能を『維持』していました。


 そんな阿含だからこそ、努力して成長した相手を軽んじていたワケですね。

 それが結果に結びつきました。

 恐らく稲垣先生はこの展開のために最初から伏線を張っていたのでしょうが、お見事ですね。




⑤ポップ VS シグマ

 作品名:DRAGON QUEST -ダイの大冒険-


 ダイの大冒険にも名バトルは数多くありますが、私の一押しはこの組み合わせになります。

 つい最近アニメでも放映されたので、記憶に新しいという人も多いのではないでしょうか。


 成長したポップの活躍がこれでもかと見れる戦いになりますが、それも相手が好敵手だからこそと言えます。

 呪文を跳ね返すという相性最悪の相手でありながら、機転で勝利を掴みに行く――という姿もカッコいいですが、その後の展開も熱いです。

 魔法使いだったハズのポップがベホマを使っているのを見てシグマが驚く姿は、見ているこっちも痺れます。

 極めつけの名台詞、「俺を呼ぶのなら大魔導士と呼んでくれ!」は当時子どもだった私の心にぶっ刺さりました。

 以来、RPGを遊ぶときには大魔導士を目指すくらいの影響がありましたね。

 また、その後の戦闘も大変すばらしく、決着時の名台詞「…化かしあいは…俺の勝ちだ!」は最高です。

 私は以前からポップが好きでしたが、この瞬間ダイの大冒険における最も好きなキャラに決定いたしました。



 あと名バトルといえばハドラー VS ダイになりますが、こちらはバトル以外の部分も含めた評価になるので対象外としました。

 また、大魔王バーン戦も複合的要素が強いので除外しています。

 ただ、大魔王 VS ポップは正直ダイよりも輝いていたと思います。

 アニメで放映されるのが楽しみですね。




⑥ナルト VS 日向ネジ

 作品名:NARUTO -ナルト-


 NARUTOも名バトルは数多くありますが、私が一番好きなのがこの戦いです。

 私がNARUTOの中でネジが特に好きというのも、大いに理由に関係しています。

 誰でもやっぱり、好きなキャラの戦いは胸が熱くなるものですよね。


 ただ、この戦い以前はそこまでネジに感情移入できていませんでした。

 好きになったきっかけはこの戦いと言えますね。


 天才 VS 落ちこぼれという図式は、ジャイアントキリング的な期待がどうしてもあります。

 しかも読者はナルトの努力を知っているワケで、その努力が実る瞬間を待ち望んでいました。

 終始押されるナルトですが、読者の期待に応えるように九尾の力を開放し、精神に隙が生じたネジは敗北しました。

 熱い戦いでしたが、この戦いをきっかけにネジは変わることができたので、その後の展開込みでも熱かったですね。



 他に私が好きなバトルとしては、日向ネジ VS 鬼道丸、リー VS 我愛羅、カカシ VS 再不斬なんかがあります。

 ちなみに私は我愛羅も好きで、再不斬に関しては恐らく作中で一番好きです。




⑦シーザー VS ワムウ

 作品名:ジョジョの奇妙な冒険


 この一戦に関しては、漫画ではなくアニメ版の印象が非常に強いです。

 というのも、漫画版では館内での戦闘がかなりあっさりと書かれているのですが、アニメ版だと補足するように戦闘シーンが追加されているのです。

 これは大変良いアニメオリジナルでした。


 戦闘自体は、上述しているポップ VS シグマのように相性が悪い戦いになっています。

 風を操るワムウに対し、シャボンを操るシーザーは苦戦を強いられます。

 しかし、シャボンを薄くしてカッターとして使ったり、レンズで太陽光を反射させたりと、工夫して戦うことで不利を克服していました。

 結果として最後まで追い詰めたのですが、ギリギリのところでワムウが逆転の一手を放ち、シーザーは敗北しました。


 その後のシーンを含め、ジョジョ屈指の戦いだったと言えるでしょう。

 私はアニメで、この回を何度も繰り返し視聴しましたよ……



 ジョジョにも名バトルは多く存在しますが、私の中で一番印象的だったのがこの戦いでした。

 他にも、ディオ VS 空条承太郎、吉良吉影 VS 広瀬康一、ドッピオ VS リゾットなんかが好きですね。




⑧ラオウ VS トキ

 作品名:北斗の拳


 兄弟対決というのも、名バトルを生み出すことが多いです。

 詳しくは知りませんが、北斗の拳はその走りだったのではないでしょうか。

 ケンシロウも兄弟ではあるのですが、この二人の場合正真正銘血の繋がった兄弟です。

 その戦いは宿命とも言えました。

 柔の拳対剛の拳という格闘技ファンが好きな展開から始まり、最後は剛の拳対剛の拳というカタチになりました。

 しかし、トキの剛の拳は、秘孔『刹活孔』によって得た生を代償にした一瞬の力だったのです。

 この際にラオウの口にしたセリフ「き…きかぬ。きかぬのだ!!」はとても印象的でした。

 これも漢泣きの一種と言えるでしょう。



 この戦いは北斗の拳屈指の名バトルだと思っていますが、バトル漫画なので他にも名バトルは沢山あります。

 ただ、ラオウ編以降は作者自身の印象が薄いくらいなので、名バトルはラオウ編に集中していると言えますね。




⑨真島零 VS 碇章吾

 作品名:陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!


 ちょっとマイナーかもしれませんが、当時のジャンプ世代少年は結構読んでいた作品だと思います。

 恐らく、『鉄菱(てつびし)』や『鬼会(おにだまり)』、『千人殺(せんにんごろし)』を真似した子は多いハズ。


 空手 VS 古流柔術というこれまた格闘技ファンが好きそうなマッチアップ。

 碇の正拳突きは、風圧で3メートル先のローソクの火を消せるという凶悪な代物。

 そんな一撃必殺の正拳突き相手に、体格でも劣る真島がどう戦うのか――という感じでワクワクしたものです。

 この大会は打撃オンリーのトーナメントなので、柔術が本来使用する関節技や投げ技も使えないため、そういった面でもハンデがありました。

 体格差+打撃縛りというハンデマッチが熱くないワケがなく、少年心を熱く燃やしてくれましたね。


 この戦いのあともライバルキャラは数多く登場しましたが、碇ほどのカリスマ性はありませんでした。

 やはり自分の中では、この戦いが最高の試合だったと思っています。



 余談ですが、この作品は残念ながら打ち切りで終了してしまいました。

 恐らく今のジャンプならそんなことはなかったと思うのですが、当時はとにかく厳しかったのですよね。

 人気も結構ありました。その証拠と言っていいかはわかりませんが、その後続編が出ており2021年4月まで連載していました。




⑩夜神月 VS L

 作品名:DEATH NOTE


 最後は頭脳バトルで締めます。

 頭脳バトルだけで言えば、未だジャンプ屈指の名バトルと言えるのではないでしょうか。

(これは最近のジャンプの連載傾向的に仕方ないと言えますが)

 連載をリアルタイムで見ていた世代は、毎週次の展開が楽しみだったのではと思います。

 この戦いの特徴としては、スポーツや格闘モノのバトルとは違って、一試合で終わらないことですね。

 何週にもわたり、色んな角度から頭脳戦を繰り広げるので、大変見ごたえがあります。

 最後の最後まで展開が楽しみなバトルでした。


 最終的には(キラ)の勝利で終わったこの戦いですが、世間的にはLの方が強かったという見方が多いです。

 (ライト)にはデスノートという(今で言う)チートアイテムがあったにも関わらず、キラだと特定までされていましたからね。

 正統手段で追い詰めたLの方が優秀だったと見られるのも当然と言えるでしょう。



 ニアについては、こちらもチートアイテム(ジェバンニ)がありましたからね……

 世間的にもL戦ほどのインパクトがなく、あまり評価されていないように思います。






 以上になります。

 古い作品が多いですが、やはり若い頃読んだ作品の方が印象深いので仕方ないのです……

 なんというか、感受性が衰えるんですかね?

 歳をとると、若い頃に受けたような衝撃みたいな感覚がなくなっているように思います。


 最近のジャンプ作品はあまり読めていませんが、火ノ丸相撲や僕のヒーローアカデミアなんかには名バトルもかなりあった印象です。

 もう一度読む機会があれば、10選に食い込む可能性は十分にあります。

 またもう少し歳を取ってから、改めて同じ試みをしてみたいですね。


 それでは、今回はこんなところで。

 次はジャンプ以外の漫画やアニメから選出したいと思っています。



何か語りたいことなどありましたら、是非とも感想にお願いいたします。

また、同じような感じでエッセイを書いてみても良いかもしれません。


このエッセイでは、集英社様の発行する週刊少年ジャンプに掲載されていた以下漫画の紹介を行っています。


・HUNTER×HUNTER 作:冨樫義博

・ヒカルの碁 原作:ほったゆみ・作画:小畑健

・アイシールド21 原作:稲垣理一郎・作画:村田雄介

・DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 原作:三条陸・作画:稲田浩司

・NARUTO -ナルト- 作:岸本斉史

・ジョジョの奇妙な冒険 作:荒木飛呂彦

・北斗の拳 原作:武論尊・作画:原哲夫

・陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!! 作:にわのまこと

・DEATH NOTE 原作:大場つぐみ・作画:小畑健

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― 新着の感想 ―
[一言] さ、ささるー.°(ಗдಗ。)°. どの戦いも好きです ゲンスルーのところは何度もアニメで見ました あ、あそこも好きです ドッチボールのところ! デスノート、久しぶりに読みたくなりました
[一言]  ポップはいいキャラでした。  自分のところでも触れていますが、対バーン戦での「大魔王を倒すのは勇者の一太刀って決まってらあ 奥義の食らい役は俺だぜ」からの流れは最高でしたね。
[良い点] 個人的にアイシールド21が入ってたのが嬉しいですね。あとジョジョ2部も名勝負でした(感動が蘇る…)
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