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第二目 手にいれた自由(孤独)

読みやすくしたくてがんばっているのだけど、

読みにくいですかね?

…カチン…

ピピッ!ピピピピ!  電子アラームの告げる朝が今日も僕のもとにやって来る


「んっ。」


ピッ…カチン…


眠りから覚める瞬間というのは、どうして喪失感を伴うのだろう?

夢の内容が思い出せない朝ですら、何かを確実に失った気分がしてしまう。

さっき見ていた夢は良い夢だったのだろうか?それとも…。

「朝ご飯。」

顔を洗って、朝ご飯を食べなければ。

例えどんなに喪失感が強くても戸棚には食パンがちゃんと残っているはず。

それが現実なのだから。


ガチャ。


キッチンには誰もいない。独り暮らしだから当たり前でもある。

遺産目当ての親戚にその大半を預ける条件で僕は大学の学費と当面の生活費、そして独りでの生活空間を手にいれた。

親戚は会社を創ったとかなんとかいっていたけれど、

それほど悔しくはない。

なんでだろう?



戸棚に食パンがあることを確認してから洗顔の為に風呂場に向かう。


鏡の前にたつと左目に女性が映る。


ほんとなら心臓を吐き出しかねない光景だけど今更驚かない。

この人は母。

恐らく守護霊というモノ。

僕の左目が霊や妖怪を映す様になってから8年間ずっと後ろに着いている。

周りの人間もほとんどの人が背中に守護霊をくっつけている。

そして僕のは母親というわけだ。


洗顔した顔を持ち上げる。

左目の漆黒は変わらず母を映し出す。

哀しそうな顔だ。

ずっと。

ずっとそうだった。

8年前からずっと。

死んだ母が見える様になった8年前から。

母を哀しめる罪を背負った8年前から。



ピピピピッ!ピピピピッ!


居間の方で携帯の着信音がなっている。

「花江さんかな。」

顔を手早く拭いてから僕は居間へと向かった。


いや。逃げだしたという方が正しいのかも知れなかった。

二話続いた。

よかった!

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