見返りなんて求めるから幸せになれないだけ
いい子でいる私が好きなのにいい子で居させてくれない君が嫌い。
おいでと言われたらその胸に体を預ける私が嫌い。
私以外に大切な人がいるのに私を求める君が嫌い。
まるで私が選ばれたようで喜んでしまう私が嫌い。
「君はそのままでいてね」
そのままってなに?
欲を出さずに都合の良い女でいること?
一ヶ月ぶりの連絡に夜の23:00に出かける準備をする。
悔しいけどいつもより上手くいくメイクに、おろしたてのスカート。
鍵のかかってない君の部屋。電気の消された部屋に、ベッドで寝ている君。
「早かったね。」
「うん。」
私今日、すごい可愛い格好してるんだけど。
私今日、メイク上手く行ったんだけど。
私今日、貴方に会いたくて急いだんだけど。
君はいつも電気もつけずにこちらも見てくれないね。
ねえ。なんで私こんなに不幸なんだろう。
「どうしたの。」
「なんでもない。」
君のを咥えて今日も嗚咽する。
「彼女さんと喧嘩でもしたの?」
「あいつの話はどうでも良いんだよ。」
君の腕を枕にして問いかける。
私に会いたかったなんて言ってくれないよね。
私の1番のくせに、私はいつまで経っても君の2番で。
都合の良い点しか私は彼女に勝てないから。
ああ。愛されたかったなあ。