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プロローグ ありきたりな事故
初投稿の処女作です!
チートなんて持たない主人公のありきたりじゃない物語が作れたらいいなぁ…
評価やご指摘などいつでも歓迎です!
夕方。
部活が終わり、駅の改札口で友達に別れを告げる。毎日会うはずなのになぜか孤独を強く感じる。
同じ部活の仲良い友達の4人組だった。
こいつらと毎日バカやって騒ぐのが好きだ。
空はまだ明るいのに、家や道はもう真っ暗。
そんな中、1人の高校2年生は空を見上げながら歩く。なんとなく静かでなんとなく寂しいけど、なんとなくこんな時間が好きで、心地良かった。
騒がしい毎日は好きだけどこういう時間も好きだったのか。自分自身も今気付き、少し驚いた。
暑い時期はとっくに過ぎて葉っぱは落ち、冷たい風を浴びながら鼻歌混じりに帰路につく。
上を向きながら上機嫌で歩く高校生は、横から飛び出てきたバイクに気付かなかった。
猛スピードで走るバイクは横の小道から出てきた1人の高校生の存在に気付かず――
1人の男子高校生は命を落とした。