【第30話】ゴブリン殲滅戦
「グガギャッ、グギャ」
「ググギュァッ」
そいつらは奇怪な声を上げながら接近してくる。
遠目に見てもゴブリンだ。
数はまだ遠いにもかかわらず両手で足りないほど確認できる。
実際は20を越えているかも知れない。
草むらに隠れてやり過ごすか、それとも打って出るか。
「どうしますか?」
俺が息を潜めてゴブリンを注視いていると、ユウが聞いてくる。
「ユウはどうするべきだと思う」
逆にユウに意見を求めてみる。
「試して見たい戦い方があるんです。
もっともキュウちゃんに協力してもらわないと出来ませんが……」
「説明してくれ」
俺の言葉に頷くと、ユウは小声で説明を始める。
「さっきキュウちゃんに変化して乗せてもらって思ったんですが、キュウちゃんに乗ったままブライトショットで空中から狙撃してみたいんです」
ユウの言葉に俺は頷く。
「名案だ。
それにトルネードスカイハイのカッターウイングはエッジが刃物になっているから、キュウちゃんが再現で来ていれば、魔物をウイングで切断できるかも知れない。
キュウちゃん、やれるか?」
「きゅうー!」
俺の呼びかけに答えるように一声鳴いたキュウちゃんは、すぐにトルネードスカイハイへと変化し、先端が刃と化したカッターウイングを展開した。
「では、行ってきます」
ユウはすぐに変化したキュウちゃんに乗り込む。
「俺は変身して地上から援護する。
ユウの狙撃に巻き込まれないよう、離れたところから攻撃する」
「了解です」「きゅう!」
ユウとキュウちゃんが上空へと飛び立つと、俺もすぐに準備する。
「チェンジ! カラフルメタモルフォーゼ! ブルー!」
ブレスレットの宝玉を回転させながら言葉を紡ぐ。
瞬間、青い閃光に包まれて、俺はカラフルブルーに変身した。
ここはZ3より、ブルーキャノンやブルーアローによる遠距離攻撃に優れたカラフルブルーの方がいいだろうという判断だ。
「ブルーレーザーキャノン、セット」
俺はブレスレットを小型のライフル銃に変化させる。
「エネルギー充填開始」
魔力をブルーキャノンにためていくと、エネルギーゲージがどんどん上がっていく。
やはり、日本で使っていたときよりも魔力の量が格段に上がっているのだろう。
「充填完了!」
日本では満タンまで1分ほどかかっていたが、ものの10秒ほどでゲージは一杯になった。
ゴブリンを討伐するにはどれくらいの魔力量で撃つ必要があるのか分からないので、取りあえず10発ほど撃てるエネルギー量に調整しておく。
10発打ち切っても、10秒で満充填可能なのだから贅沢に撃ちまくってもいいだろう。
そうこうしていると、ユウ達はゴブリン集団の真上に到達したのだろう、狙撃を開始したようだ。
ユウの放つ光魔法が地表へと降り注ぐ。
俺はゴブリン達が目視できる距離まで全力で疾走する。
見えた。
ゴブリン達は上空からの攻撃にうろたえている。
ユウの狙撃はかなり正確なはずだが、高速移動しながらの狙撃になれていないせいか、5発に1発くらいしか命中していないようだ。
それでも当たれば一撃必殺でゴブリンを屠っていく。
俺も負けてはいられない。
「ブルーレーザーキャノン、ショット!」
俺はユウが打ち漏らしたゴブリンへ、必殺の一撃を加える。
瞬間、青い光線がゴブリンの眉間へと吸い込まれ、貫通して背後のゴブリンがユウへ向かって投げようとしていた棍棒をその肘から先の腕ごと吹き飛ばす。
おかしい……。
ブルーキャノンの10分の1エネルギー量にしては威力が高すぎる。
俺は一瞬悩んだが、すぐに思考を切り替えて第2射の狙いをつける。
第2射は先ほど片腕を拭き飛ばした個体の額を貫通すると背後の樹木に当たり、生木が炎上する。
俺は次々に狙撃し、エネルギーの再充填に入る。
上空からユウの魔法が煌めき、こちらからは死角になっていた草藪の向こうのゴブリンを消し炭にする。
これで最初に予想した20体は討伐したはずだ。
「もっと大きいのが来ます」「きゅう!」
上空からユウの叫びとキュウちゃんの声が聞こえる。
森の境界付近からゴブリンより遙かに大きい豚頭で二足歩行する魔物とそれより一回り小さい鳥頭で二足歩行の魔物が複数現れる。
どうやらオークと初めて遭遇する種の混成部隊のようだ。
「引き続きいけるか?」
「やってみます」
俺の問いかけにユウが答えた瞬間、鳥頭の魔物が背中の翼をはためかせて上空のトルネードスカイハイへ向かい始める。
「気をつけろ!
今度の奴は飛ぶぞ」
俺はユウとキュウちゃんに向かって叫んだ。
お詫び
お家のインターネットが壊れました。
最近つながりにくいなと思っていたのですが、夕べは帰宅時から全くつながらず、サポートへ電話しようとすると固定電話も不通!
携帯から電話すると、光回線がつながっていないことが判明しました。
原因調査中ですがいつ復旧するか全く分かりません。
その間、電話もネットも使用不能となるので、取りあえず近所のフリーWi-Fi付きレストランから今回書いた分だけ投稿します。
次、いつ投稿出来るか分かりませんがご容赦ください。




