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【第28話】真打ち登場!?

遅くなりました。

旅行中につき、札幌から更新です。


「ふう、何とかなりましたね」

「ああ……」

 ユウは強敵を撃退出来たことで一息ついているが、俺はまだ警戒を解いていない。


 なぜなら、逃げ去った冒険者達は、熊を7頭といっていたからだ。


 上位種のグレイトベアがあと二頭、フォレストベア後一頭。

 こいつらを始末するまでは安心出来ない。


 そう思っていた矢先、俺達の左手側から一頭のフォレストベアが現れた。

 ユウは松葉杖のため対応が遅れる。

 キュウちゃんは一旦変化を解いている状態だ。

「ちっ、まだいるぞ! 気を抜くな!!

 ブルーボムアロー!!!」


 俺の放った矢は、熊の眉間に辺り爆発する。

 熊は致命傷を負い、その場に倒れる。


 後、二頭……。

 どこだ……。


 そう考えて次の一射を準備しようとしたとき、俺は後ろから吹き飛ばされた。


 右側の熊に対処している間に左側からもっとも警戒すべきグレイトベア2頭が回り込んで来たのだ。

 2頭のグレイトベアの内一頭は俺を吹き飛ばした勢いで立ち上がり、近くにいたユウの方へそも右前足を振りかざす。

 フォレストベアより一回り大きい体長5メートルほどもある巨大熊だ。


 まずい。

 絶賛吹き飛ばされ中の俺は空中で何とか体勢を整え、狙いを定めて次の一射を放つ。

「ブルーボムアロー!」


 矢はクマの振り上げた右前足の付け根に命中しぜる。

 流石に大物だ。深手は負わせたが致命傷には至らない。


 残った左前足でそのままユウを攻撃しようと爪を振りかざす。


「ブライトスプリットショット」

 将に腕が振り下ろされようとした瞬間、ユウの光魔法が発動し、クマの両目と左前足に命中した。

 更に、再びブルーライトアースに変化へんげしたキュウちゃんが、腹部にドリルで突っ込む。

 貫通はしなかったが深々と突き刺さっている。

 さすがの熊も目に受けた光線と腹への一撃は大ダメージだったらしくそのまま後ろへ倒れて痙攣する。 


 しかしそのとき、最後の一頭が倒れた熊を飛び越えるようにして現れた。


 まずい。

 ユウは魔法を放ったばかりで次の攻撃には入れない。

 キュウちゃんは倒れた熊に突き刺さったままで身動きが取れない。

 俺は吹き飛ばされた状態から落下状態に移行しており、体勢を整えないと地面に激突だ。


 しかし、そんなことは言っていられない。

 俺は迫る地面を意識しながら、次の矢を放つ。

「ブルーボムアロー」


 矢はクマの右前足に当たり、爆発する。

 しかし刺さった場所が良かったのか、それとも浅かったのか、大きなダメージは与えられなかった。


 このままでは、近くにいるユウとキュウちゃんが危険だ。

 俺は地面を転がりながら接地の勢いを殺し、一旦変身を解いて改めて意識を集中する。

「レディー、変身!セット!! 変身!Z3(ズィースリー)!!!」


 辺りの魔力を吸収しながら瞬間でカラフルブルーからZ3(ズィースリー)にチェンジし、最速の攻撃を試みる。


「Z3マッハジャンプ!」

 ほぼ水平に大地をけり、グレイトベアとの距離を一気に詰める。


「Z3光速水平チョップ!!」

 そのまま手刀をグレイトベアの太い首へとたたき込む。


 ザンッ……


 立ち上がったグレイトベアから、ずるりとずれてその首が落ちる。

 頭を失った首からは血が噴水のように吹き上げ、巨大な体は力なく崩れ落ちた。


「二人とも怪我はないか」

 俺は周囲を確認しつつ声をかける。

「はい、大丈夫です」「きゅっきゅ、きゅーーーー」

 ユウは大丈夫なようだが、キュウちゃんは最初に突撃してきたグレイトベアに刺さったまま抜けなくなっているようだ。

 車体を揺らしてじたばたしている。


「キュウちゃん、ドリルの部分を逆回転出来るか?」

「きゅう!」

 ギュイィィーーーン


 俺が指示すると、逆回転したドリルの動きに合わせて、熊にめり込んでいたキュウちゃんがせり出され、ぼとりとクマの腹の上に落ちた。

 変化を解いたキュウちゃんはどこか疲れているように見える。

 グレイトベアの巨体からおりると地面に伏せて丸くなった。


「ちょっと休憩するか」

 俺は当たりに敵の気配がないことを確認すると変身を解いて休息を提案する。

「そうですね、今までに無い大物で僕もちょっと疲れました。」「きゅう」


 ユウも近くの岩に腰を下ろす。

 キュウちゃんはもう動きたくないと全身で主張しているようだ。


「まあ、軽く昼飯にでもするか」

 俺はアイテムボックスから水筒を取り出し、キュウちゃんの前にも水を皿に入れて置く。

 太陽は南中高度を少し過ぎ、午前中の刺すような青い日差しが午後のぬくもりのある陽光へ変わりつつある。

 侯爵家から昼食用にもらった藤製のバスケットをあけると、ロールパンとブロッコリーのようなゆで野菜、それにローストビーフのような肉がたっぷり入っていた。


 キュウちゃんには肉中心で、俺とユウは野菜やパンもバランス良く取りながら昼食を済ませる。


 取りあえず依頼は完了したし、ついでに焦げ付きかけていた方の依頼も何とかなったみたいだ。

 このとき俺達は、今日の午後はゆっくりとレベリングしながら帰るだけだと、気楽に考えていた。









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