部活
ああああああ。
文章力がほしい。
そのためには数をこなそう。
翌日、朝6時に起き。
僕は、学校へと足を運ぶ。
玄関で上履きに履き替え教室へ。
「おーっすー、おはよう!」
「ああ、健太、おはよう。」
「なあ、智也。今日の放課後部活体験があるらしいよ。一緒に見に行かないか?」
「あー、うん。いいよ。」
そうして、授業が始まり。
ぼーっとしてたらあっというまに授業が終わった。
感想はと言えば、中学とあんま変わんない。
最初の、1週間は4時間目までしかないのだ。
1週間後から6時間目まであると考えるとゾッとする。
「智也〜!行こうぜ!」
「はいよ〜。どの部から回る?」
「俺な〜、中学校でバスケ部だったからさ、運動部に飽きちゃって文化部に入りたいんだよね〜。」
「お、そうなんだ。はは、僕もこう見えてバスケ部だったんだよ。」
「ええ、見えねーな!今度よかったら一緒にやろうぜ。バスケ。とりあえず文化部の教室回ってみるか〜」
「うん。それがいい。賛成。」
まず、一つ目、「茶道部」。
「あ、君ら。部活体験かな?」
「はい、そうです。」
「そうかそうか!はじめまして、私は、3年生の南小鳥って言います。ここで部長をやってるのよろしくね。部員は全員で20人。みんなで茶道の勉強をしながらお菓子とか食べてるの。」
「はい、南先輩!よろしくお願いします。」
なんか、聞いたことある苗字だなと思いつつ。
部活を体験させてもらった。
なんていうか、正座で足が痺れた。
でも、お菓子がめっちゃ美味しい。
しかも、自分で作ったお茶と絶妙に合う。
「ふふ。お菓子おいしいでしょ。実は私の家で作ってるのよ。」
「ええ!先輩の家で!?俺、ちょっと先輩の家行っていいですか。」
「おい。」
そして、教室を出た。
悪い気はしなかったが、
実際入ろうってなると入りたいとは思わなかったかもしれない。
そして、二つ目、「吹奏楽部」。
金管楽器を経験させてもらった。
僕は、アルトサックス。
健太はトロンボーン。
全然、吹いても吹いても音が出なくて、
腹筋がバキバキになりそうになった。
「智也。俺にはトロンボーンの才能がないみたい…」
健太がそう言って。周りの先輩はみんな笑ってた。
次に、3つ目「演劇部」。
教室の前を通りかかった時、
すごく大きくて感情のこもったセリフが聞こえてきた。とても僕にはできないだろう。
「智也。ここは俺達には向いてない。飛ばそう。」
「うん、僕も。ここまでうまくできる自信ない。賛成。」
と言って教室をスルーしました。ごめんなさい。
そうして、4つ目「軽音楽部」。
「軽音楽部か、憧れはするな。」
「僕は…、音楽あんま知らないしなあ…」
「まあ、入ってみようぜ。」
「失礼しまーす。」
「お、お、部活体験の子かな??どうぞどうぞ入って。」
「ありがとうございます。」
「えっと、はじめまして、俺は、3年生で軽音楽部部長の高治誠っていうんだ。よろしく。パートはギターやってるよ!ここは君らが想像する軽音楽部そのままだよ。楽器体験してみる?」
「えらくざっくりした説明ですね先輩!やってみたいです!」
「健太は、なんの楽器やってみたいの?」
「うーん、なんだろうな。智也は?」
「うーん、僕はー…うーん。」
「はは、智也くんと健太くんね。じゃあ智也くんはギター似合いそうだからギター。健太くんはベース似合いそうだからベースやってみようか!」
「せ、先輩、そんな決め方で大丈夫なんですか!?」
「楽器はじめるきっかけなんてみんなそんなもんだよ。」
「へえ、そんなもんなんだ…!」
そうして、健太はベースの先輩に
少し離れた席に連れていかれた。
「智也君だっけ?俺のギター持ってくるから、ちょっと待っててね。」
「はい、ありがとうございます!」
高治先輩は、とっても身長が高く。
なんていうか高身長イケメンだ。
それしか表現のしようがない。
ガラッと教室が空いて、ギターを片手に先輩が入ってきた、ギターも似合う。完璧かよ。
「ほら、これ使って。」
「ありがとうございます。」
ギターは、フェンダーのストラトキャスター。
赤色ですごくシンプルなやつだ。
まあ、先輩から聞いたんだけどね。
「…」
「…えっと…最初って何からすれば…。」
「ああ、ごめんごめん、あまりにギター似合いすぎてね見とれてたよ。じゃあ、最初はコードをやってみようか。」
ギター似合ってるのか?僕?っと思いつつ、コードを教えてもらう。
まず最初にCコード。
最初なのにレベル高いっていうか、
指が開かん、指痛てぇわ。
その次にGコード。
まだCコードよりかは抑えやすい。
次に、Am。
あれ、楽になったぞ??
そして、Em。
あれれ、これも楽だ。
次にF。これがなんとも言えないほどきつい。
人差し指で全ての弦を抑えつつ。
中指薬指子指全部使うなんて。無茶苦茶すぎる。
「それで、そのコードを続けて弾いてみようか」
「はいっ、先輩。」
案の定出来なかった。
「はは、最初だから仕方ないよ。ゆっくりゆっくりやってごらん。」
そして、
僕は、ゆっくりじっくりコードの練習をした。
ふと気づく頃には、コードを続けて軽く弾けるようになっていた。
「おお。よくなったね。2時間でここまでできるようになるとは、智也君結構センスあるよ。」
「えっ。2時間!?」
僕は、耳を疑い。時計をみた。
時計は16時30分を、指していた。
最初の1週間は、新入生の下校時間が決まっていて、16時30分なのだ。
コードの練習をしてるうちに時間を忘れてた。
てか、弾けた時の達成感が凄すぎて次のコード次のコードってしてたから、時計みるの忘れてた。
「高治先輩、僕達、そろそろ下校時間なので帰りますね。2時間もたってたとは…」
「あっ、そうだったね。そういえば下校時間があったんだな。いいよ!またいつでもおいでね。」
「おい、健太!もう16時30分だよ!!」
「ええ!?まじ!?やっべ。」
彼も同じく。時間を忘れてたらしい。
「では、先輩またよろしくお願いします。ありがとうました。」
僕達は、教室を出た。
高治先輩は、僕達が階段降りるまで、
笑顔で手を振ってくれてた。いい先輩だ。
「智也〜、部活決めた?」
「僕、ギター始めるよ。なんかうん。楽しかった。」
「奇遇だな。俺もベース始めようかなって思ってた。なんていうか俺にはこの楽器だって感じしたよ。」
「うんうん。いい先輩いっぱいいたしね。」
「じゃあ、明日2人で入部届けだそうぜ!」
「おっけー!」
僕達は、軽音楽部に入ることにした。
先輩もいい先輩ばかりで。
何せ時間を忘れるくらいに楽しかった。
「智くーーーん、健ちゃーーーん!!」
なんか、廊下をすたたたっと走る音が聞こえる。
「智くん!健ちゃん!今帰りっ??ゼェゼェ」
いやいや、そんな走らんでも…。
「うん。そうだよ。今帰り。」
「うおー。琴音。お前も今帰り?」
「うんうん!一緒に帰ろうよ!部活体験終わって、歩いてたら発見して、走ってきちゃった。」
そうすると、遅れてすたたたっとって聞こえた。
「まってよーー…。琴音ちゃん
〜…」
「あ、佳奈子。」
「あああああああ。かなっち!!ごめんね…。智くmんと健ちゃんがいたのが衝撃すぎて走ってきちゃったよ…。」
「はは、2人も部活体験してたんだ?で、部活決まった?」
「うん!決まったよー!かなっちと私は、茶道部に入ることに決定しましたあ!!!」
「へえ!お菓子美味しかったよな。俺お代わりしちゃったし。」
「でしょ!あれ家で作ってるおかしなんだよ!?」
「え?ってことは南先輩って。」
「そう!私のお姉ちゃん!」
「え。まじで?全然容姿も性格もちがうじゃん。どっちかっていったら佳奈子のが似てねーか?」
「僕も、少しわかるかもしれない。」
「もー、どういう意味!?」
南先輩は、身長も高めで、黒髪のロングストレート。超がつくほどの上品っぽさが溢れたお方だった。琴音ちゃんの姉だったとは…。
「2人は何にしたのー…?」
「あー!それ、私も気になるー!」
「俺らは、軽音楽部にしようかなあって言ってたところ!」
「僕は、ギターで、健太はベースやるんだ。」
「えーー!?出来んのー?」
琴音ちゃん、さっきの若干怒ってない?
「はは、それは置いといてお互い頑張ろうよ。」
琴音ちゃんは、お姉ちゃんの件か、
始終ぷくっと膨れてた。
そして、みんなで下校した。
部活。ちなみに僕は
中学校バスケ部
高校生帰宅部
現在音楽部っていう。
自分の経験を活かそう的な発想です。(笑)