2話…スキル
名前:ユウヤ
年齢:16
職業:学生→転移者
ステータス:
体力:99999999999(最大)
筋力:99999999999(最大)
その他、素早さ、魔力、対魔力、耐久、知識、体力に同じ。
スキル:
無謀な勇気
傲慢さゆえの不幸
「なんだこれは……?」
無謀も傲慢もとても褒め言葉には聞こえない。
スキルの詳細などは見れないのだろうか。
「おや、どうしました?」
「ああ、いや特に気にしないでくれ。」
聞いてみたい気もするが、これから世界を救うやつのスキルに不吉な言葉が入っているのは良くないかもな。
「今日はもう遅いですので、明日色々準備をなさって下さい。宿に案内させましょう。」
「ああ、そうしよう。頼む。」
そのまま案内された宿で1人になる。
店主にも何度もお辞儀をされ、一番いい部屋に通された。
「さて。」
スキル:
無謀な勇気
傲慢さゆえの不幸
もう一度スキルをだす。
「[無謀な勇気]はまあまだ勇気って言葉が入ってるだけましな気がするけど……。」
問題は[傲慢さゆえの不幸]の方だ。
どう考えてもマイナスなスキル。
「まあステータスカンストしてるしなんとかなるだろ。」
こんな小さいところでくじけてる場合じゃないしな。
なんせ俺は天才だ。
世界を救う勇者様にならねばならないのだから。
「このステータスならそのドラゴンもとっとと倒してこれるんじゃないか?」
そしたら俺は一生英雄と称えられるな。
考えただけで気分が良くなる。
全く元の世界の奴らにも見せてやりたいよ。
この偉大な姿を。
「ん……ぅ、」
気がつけば眠りについていて、俺は眩しくて目を覚ました。
目を細めて窓を見ると、かなり高い位置まで太陽が上っている。
「こんなに寝たのは久しぶりだなぁ」
普段は真夜中までゲームをやり込んでいた。
イベント発生時はよく徹夜もしていた。
ちゃんと寝るって素晴らしいな。
これからは早寝遅起きを心掛けよう。
睡眠時間を削るのは良くなかった。
未来の英雄足るものきちんと反省をしないとな。
英雄、か。
「ははっ」
昨日の出来事を鮮明に思い出すうちにまた気分が高揚してくる。
気分に乗ってついステータスをまた開けてしまった。
名前:ユウヤ
年齢:16
職業:学生→転移者
ステータス:
体力:90000000000
筋力:90000000000
その他、素早さ、魔力、対魔力、耐久、知識、体力に同じ。
「……は?」