interlude 或いは、《占い師》からの選択肢
(縹がつくしに駆け寄るところで、ネガポジ反転した水鏡。)
(それから、カメラが引き、一人の青年を映す)
(淡い水色の身長よりも長い髪を二回折り返しまとめ、蛇のように哂う青年の上にピンスポット。)
さて、此処までが、共通のお話だよぅ?
うん?メタメタしい?
仕方ないねぇ、僕は《占い師》。
《絶望を呼ぶ占い師》、当たって欲しくも無い《未来》を視てしまう《御伽噺の幽霊》だよぅ?
メタメタしくもなろうというものだよ、まったくねぇ。
僕はね、《妹》が、この物語では縹と呼ばれた彼女が、幸せになればいいんだよぅ?
それこそ、あの《片眼王》の《欠片》であっても、この物語のつくしであってもねぇ、ホントゥにねぇ。
君達には、二つの未来を見る権利がある。
一つは、《AL-294》があのまま、そのまま逝き、その結果、破滅の道を歩んだ、《妹》の物語を。
一つは、《AL-294》が生を拾い、そして、十年を育んだ“なんでもない”、“当たり前”の《人間らしく》歩めた《妹》の物語を。
どちらを君は、選ぶ?
もちろん、どちら片方でも良いし、両方読んでも構わない。
…………あぁ、幸せになって欲しかったじゃないのかって?
手を加えて、もっと、酷い結末になって欲しくないだけだよぅ?
せっかく、《御伽噺》から解放されたのにね。
次と次は、マルチエンド。
どっちか片方でもいいですが、両方読むのなら、「君の人生は幸せだった?-そうして、彼女は終わる-」(第一エンド/貴方の心をフルボッコ☆エンド)から、「君の人生は幸せだった?-そうして、物語は終わる―」(第二エンド/貴方の心にハ-トフルに結婚エンド)の方が精神安定の為にも、オススメします。
では、続き逝って来ます。(この時点で、三割しか書けてない)