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Next Eden【神とのゲーム】  作者: 葉月風都
第1章 最果ての村編
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第6話

風邪引いてしまった・・・。インフルエンザじゃなくて良かった。

<5日目>


 今日は少し遠出をしてみることにするわ。


 向かう先は、ここから20km程東にある「最果ての岬」。

 1回くらい見ておかないといけないかな~って気持ちになったので。


 飛行魔法で簡単に行けるようになったし。

 せっかくなので、どれくらいの速度が出せるのか試してみることにした。

 空中に浮かんで、時計を確認。


「よーい、スタート!」


 一気にトップスピードへ。風を切って飛んでいく感覚がたまらない。

 クセになりそう・・・。


 結果は約10分。時速に換算すると120kmというところかな。

 ステが上がればさらに速度が上がるらしいので、なんだかとっても楽しみになった。


「海だ-!!」


 空から見えてはいたけど、近づいてみるとはっきり見えた。

 太陽の光に照らされてきらきら光る波の飛沫。

 岩に砕ける波濤。

 波間に見える触手・・・。


 ・・・・・・。


 ・・・触手!?


「【識別(アナライズ)】!!」


 慌てて空中に飛び上がると、スキルを起動。


 モンスター名:ジャイアント・テンタクルス LV:?? HP:??? MP:???


 うーん、自分のレベルが低いせいか、名前しか分からない。

 あまりにもレベル差がありすぎると確認できない仕様になってるのか・・・?


 とはいえ、要するに、巨大イカだね。

 食べたら美味しいかな?


 よし、一丁やっちゃうか。


 空中にいれば大丈夫だろうし、いざとなったら飛んで逃げればいいや・・・と安直に考えた私は、空中から攻撃魔法を叩き込んでハメ殺すことにした。


 イカだし。


「【凍える旋渦フリージング・ボルテクス】!!」


 水系統第5階梯魔法をまず叩き込む。

 空気中の水分を凝縮して、対象とともに凍らせる第5階梯の単体攻撃魔法です。

 その分威力は高いみたい。

 まぁ、INT補正で6体いけるけど。


 巨大イカが周りの海水ごと凍り付く。

 即死行けるか、と思ったけど、さすがにそれはなかった。

 氷を砕きながら巨大なイカが波間に姿を現す。


 10mはあるよ、あれ?


 そのとき、巨大イカが膨らんだように見えた。

 口から巨大な槍状に圧縮された墨が私めがけて高速で飛んでくる。


「やっぱりスミぃ!!!」


 一応予測してはいたけど、めっちゃ慌てた。

 いやぁ、5m以上はある槍なんか直撃されたくないよね・・・。

 もしかしたら平気かも、なんて思ったけど、自分の体で人体実験してみる気にはなれない。


 でも、どこかでそれはやっておかないとこの先ハマる。きっと。

 自分がどれくらいの攻撃に耐えられるのかは実験してみなくちゃいけないな、やっぱり。


 その後、イカスミランスを躱しながらひたすら上空から攻撃魔法を叩き込むが、なかなか死なない。

 生命力強いなぁ。さすがイカ。


「あ、そうだ・・・」


 考えていたことがあるので試すいい機会だと思い立った私は早速実行に移してみることにする。


「くらえっ! 【凍える旋渦フリージング・ボルテクス】! 【巨岩の双槌(ギガント・ハンマー)】!」


 【無詠唱(ダイレクト・キャスト)】【二重詠唱(ツインキャスト)】を取得したことで、同時に2種類の魔法を使えるようになったので、こんな芸当もできるようになった。


 周囲の海水ごと凍り付いた巨大イカを、空中からどこからともなく現れた巨大な2つの岩がアメリカンクラッカーよろしく左右から挟み込むように殴打。

 ついに巨大イカは氷とともに砕け散った。

 やったね!!


【条件を満たしたため、新たなスキル【混沌魔法(カオスマジック)】を取得しました。】


 新しいスキルを取得した。

 どうやら複数の魔法を合成することによって、新しい魔法を作り出すスキルのようだ。

 さっきの合体魔法のおかげかな?


 オリジナル魔法とか、ゲーマーのロマンだよね!!


 そこで私は恐ろしい光景を目にすることになった。


「あ、あれは・・・」


 砕け散った巨大イカを追うように現れた触手、触手、触手・・・。

 仲間を殺された巨大イカが集まってきたらしい。


 さすがに恐ろしくなったし、あの状況じゃ巨大イカの身を拾いにも行けやしない。


 ・・・そこまで食べたいわけじゃないよ?

 ホントだよ?


 飛んで逃げながら振り向くと、実に美しい水平線が広がっていた。


 あの水平線の向こうには本当に何もないのだろうか。

 最果てというくらいだからひたすら海が広がっているのかなぁ・・・。

 地球と一緒ならひたすら飛んでいけば地図の西の端に辿り着くはずだけど、さすがに試してみる気にはなれないな、うん。


【レベルが上がりました。カグヤのレベルは18になりました。】


 レベルが10もあがりましたよ。巨大イカ、結構な高レベルモンスターだったんだなぁ・・・。

 

【5日目を終了します。現在のカグヤのステータスは以下の通りです。】

名前:カグヤ  種族:人間  性別:女  年齢:15歳

レベル:18   MAX HP:280(360) MAX MP:294(614)  

STR:284

AGI:274(328)

DEX:273

INT:286(586)

VIT:272(292)

MEN:275(505)

LUC:273(373)


所持称号:完全適合者・魔術の探求者


新たなスキル【混沌魔法(カオスマジック)】を習得しました。

1LVアップすると、各パラメータが基本1程度上がる・・・感じ。

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