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Next Eden【神とのゲーム】  作者: 葉月風都
第5章 自由都市ラクーザ編
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第48話

もうちょっと分割ですみません・・・。

【第二層:邪神の配下を開始します。クリア条件:邪神の配下3種類の撃破】


 お、中ボス戦っぽい感じかな?


 現れたのは、第一層で出てきた半魚人の巨大版1匹。

 ダ●ンかハイ●ラかってカンジだけど、まさかラスボスはクトゥ●フじゃないよね!?


 2体目は、ボロボロのパイレーツコートを着た二刀流の骸骨。海賊のなれの果てってイメージかな。こういうモンスターの方がカッコイイよねぇ。


 3体目は直立したクラゲとでもいったらいいのかな。半透明のぶよぶよした傘から触手がいっぱい生えてる感じの。キモいよ~。


 とにかく倒そう。

 早く倒そう。

 異種族モノは得意じゃありません。


「オル、リィはでっかい半魚人の足止め! 倒せたら倒しちゃって!

 アディはクラゲ! なるべく接敵しない方がいいと思う。イヤな予感するし!」


 三人とも了解したというように頷き返してくれる。

 よし、じゃあ、行きましょうか!


 まずは骸骨海賊を速攻で沈めちゃうとしましょう。

 せっかく取得したので【魔人化(デヴィルズフォーム)】を発動。とりあえず300ほどMPを消費してみる。

 攻撃力と防御力が300ずつ上昇する。ランク9装備で100前後だから、いきなりEX装備を3個ずつ合計6個装備したような状態になる訳だ。

 パワーアップしすぎじゃないの~と思ったけど、300もMP消費できる人がそうそういるわけないか・・・。私のチート性能あってこその数値な訳でした。


 と同時に、ブルーアウト。システム割り込み来ました~。


【EXスキル【魔人化(デヴィルズフォーム)】発動を確認。これよりスキル設定フェイズに移行します。まずはオーラカラーを決定して下さい】


 オーラカラー?

 ああ、身体や武器防具を魔力で覆うんだっけ。その色を決められると・・・!?

 厨二的には黒単色とかもそそるモノがあるけど、別段悪の魔術師気取るわけでもないしなぁ。闇系統をメインにする気でも無いし。


 カラーチャートを見ながら考える。

 うん、でもやっぱり黒にしよう。若干赤混ぜた感じで。

 なんせスキル名が【魔人化(デヴィルズフォーム)】だからねぇ。ちょっとダークな雰囲気の方がいいよね。


【オーラカラーが決定されました。続いて自動発動を許可しますか?】


 自動発動?

 なんでも、HPが一定の割合を下回ると、自動的に魔人化するように設定できるようだ。そう簡単に私のHPが危険な状態になるとは思えないけど、一応50%を下回ったら自動発動するように設定しておくことにする。

 備えあれば憂い無し。


【自動発動を許可しました。最後にスキル持続時間を決定して下さい。基本値は3分間で100%です。スキル持続時間を短縮すれば上昇率に+補正が。持続時間を延長すれば上昇率に-補正が係ります】


 ほほー。そんなことまで出来るのかぁ。

 持続時間を半分にすると上昇率が1.5倍になるようだ。

 うーん、悩むわね、これは・・・。


 結局デフォルトの3分100%で行くことに。

 私ぐらい大量にMPを消費できればわざわざ時間短縮して効果上げる必要もないでしょう。


【スキル設定を終了します。お疲れ様でした】


 ブルーアウト解除。


 赤が混じった禍々しい感じのオーラに包まれた私を見て、3人がぎょっとする。

 アディだけは「それでこそ我が主!」的な喜びの表情だったけど。


「さて、試してみようかしらね。【魔人化(デヴィルズフォーム)】の威力を!」


 全力で石の床を蹴ると、床が砕ける感覚。

 うわ、マンガみたい。


 20mほどあった距離を一瞬でゼロにし、【チャージ】【気功】【仙闘士】【拳撃】【打撃強化】【鬼神の武】【重撃】と戦闘系スキルを多重起動。

 そのままの勢いで、右拳を骸骨海賊に叩き付ける。


 ゴッ!!


 骸骨は、全く身動き出来ずに、為す術無く私の拳を喰らう。

 右肩から先が粉々になって砕け散る。


「へぇ、一撃で死なないなんて結構しぶといのね。」


 【識別(アナライズ)】してみると、レベルは200、HPが6000から2862まで減少していた。うーん、第一階梯魔法6発分くらいかなぁ。何となく物足りないかな。

 まぁ、耐性とか色々な要素が影響するから仕方ないか。


 骸骨だけあって表情一つ変えずに、残った左手に持った剣で斬りかかってくる。

 予想以上の速度で振り下ろされる剣だったが、難なく回避。天災級の加減レベル位じゃ話にならないってね。


「そっか、連撃あったよねっ!」


 スキル【三連撃】を発動させ、右フックからの左上段回し蹴り、そして右中段回し蹴りのコンビネーションを放つ。

 ヒラヒラと場違いなほど華麗にワンピースの裾がはためく。


 まさに粉々に砕け散った骸骨は、再生することも出来ずにあっけなく【魂片】になって私の中に吸い込まれていった。


新たなスキル【骨奪い】【両手利き】【麻痺耐性】【強奪】【収奪】【下位スケルトン生成】【無痛】を取得しました。


「よし、次!」


 アディは、ブレスと魔法で遠距離戦をクラゲと行っているようなので、そっちは後回しにして、オルとリィの方を片付けることにする。

 なんせ敵が巨大なので、的は狙いやすいのだが、なかなか攻撃が通らない。それに、水鉄砲のようなブレスが遠距離戦を上手くフォローしているようで、リィは回避に結構手一杯そうだ。

 オルは【宵闇の災禍槍(トワイライト・ホーン)】で少しずつダメージを与えているようだけど、決定打になるようなものではない。如何に聖霊の依代とはいえ、本体の能力とレベルはそこまで異常な数値でもないのだから、当然と言えば当然かな。


 私のようには行かないよね。


「加勢するわ! アディはもうちょっと粘ってて!」


 任せておくが良いと威勢のいい返事が返ってきた。人間形態に羽だけ生やした感じのアディはなかなか格好いいぞ。


 立て続けに補助魔法をオルとリィに複数とばすと、【雷撃の縛鎖ライトニング・バインド】で巨大半魚人の動きを拘束する。

 せっかく時間が残っているので、【魔人化(デヴィルズフォーム)】を堪能しておくことにしようか。


 ひとっ飛びで巨大半魚人の頭部付近までジャンプすると、まずは頭頂部に踵落としをぶちかます。続けて落下しながら胸と腹に一発ずつ拳を叩き込む。空中では踏ん張りがきかず威力が落ちてしまうので【気流操作】で大気を固め、足場にすることも忘れない。


 着地して【識別(アナライズ)】発動。


 レベルは230、HPは13000から3860まで減っていた。

 どう考えても高位の魔法叩き込んだ方が効率いいぞ、これ?


 魔法が効かない相手とか、肉弾戦で相手の心を折る時とかにしか使えないよ・・・。

 何かこう、か●は●波的な超必殺技がないとうまみがないなぁ・・・。

 スキルとか魔術と闘術の融合とかで上手くやらないと。要検証だわ。


 苦悶の呻きを漏らす巨大半魚人を、第7階梯魔法【雷神の槌(トールハンマー)】で黒こげにしてとどめを刺す。

 あー、やっぱりこっちの方が簡単だわ。


新たなスキル【超高速治癒】【強靱な顎】【潤い肌】【大渦巻】【巨人の鉄槌】【鋭利な爪】【強靱な呼吸器官】を取得しました。


 よし、最後のクラゲちゃん退治と行きましょうかねぇ!!


「どうじゃ、主殿! 妾にかかればこんなものよ!」


 え?

 ええ?


 アディさん、サックリと倒しちゃってました・・・。

 まぁ、触手クラゲ相手にしなくて良かったのはありがたいけどさ。

 ちょっと釈然としない感じが残ったのは否めないよね!?


 とりあえず【魂片】はごちそうさまでした。


新たなスキル【超柔軟性】【軟体化】【幻影の触手腕】【妖獣の猛毒】【妖獣の麻痺毒】【伸腕】【透明化】を取得しました。


 ま、まあ、結果オーライってことで!!


【第二層:邪神の配下をクリアしました。第三層へお進み下さい】


 第三層は完全な水中戦。

 巨大な立方体の水塊の中での戦闘で、私以外は水中呼吸と耐水圧の魔法がなかったら難しかったんだけど、サフィのおかげで特にペナルティらしきものもなく。


【第三層:醜悪なる蛇魚を開始します。クリア条件:蛇魚の巣穴を三カ所破壊する】


 どう見てもウツボです。

 ちなみにウツボってウナギの仲間らしいよ?

 まぁ、一匹一匹が8m近くありそうだけど。


 巣穴を破壊するが条件なのかぁ・・・。

 どこから出てくるかを観察しなくちゃいけないわけだ。


「ちょっと一匹倒すからどこに湧くか探してくれる?」


 探索を頼むと、とりあえず一匹倒してみる。


「カグヤ、右斜め下、岩塊の隙間!」

「OK!」


 オルが真っ先に見つけてくれたので、魔法で叩き潰す。潰された巣穴からなんかわらわら湧いてきたので、範囲魔法でまとめて倒す。

 以下繰り返し×2。


 うーん、普通に水中戦するなら大変なんだろうけどねぇ・・・。

 モグラ叩きより簡単だわ。


新たなスキル【毒噛みつき】【麻痺噛みつき】【鋭利な牙】を取得しました。


【第三層:醜悪なる蛇魚をクリアしました。第四層へお進み下さい】


 第四層。

 邪神様の言う通りなら、次の階が最終層だから、ラスボス一歩手前の強さがこの階層のボスには求められるはず。

 別に苦戦したいとか「いいバトルだったわね!」的な展開を求めてるわけじゃないんだけど、戦闘シーン全部割愛ってのもどうかと思うんだよね・・・。


 とメタ的な発言。


【第四層:多首のモノを開始します。クリア条件:多首のモノの討伐】


 それなりの広さの広間。円形の闘技場のような感じかしら。

 中央に描かれた魔方陣が明滅すると、そこから何かが召喚された。


 現れたのは、灰色のブヨブヨした粘液質の塊だった。

 球形のそれは、空中に浮いたまま体表面を波打たせている。


「これは・・・アレね。多首のモノとかそのままだわ。」


 いわゆる「マジリスペクト!」的な?


「みんな、色んなの出てくると思うから、いつでも回避できるようにしといてね。」

「分かったよ、お姉ちゃん!」


 魔弓フェイルノートを喚び出して構えながらリィがふわふわと飛び始める。

 オルとアディはゆっくりと間合いを離して散開する態勢。


「ルー君、おいで!」


 【彼方より此方へ(ザ・ケイジ)】を発動してルー君を喚び出す。


「ひさしぶ・・・え?」


 現れたのは金色の体毛の巨大な狼さんでした。

 え、どちらさま?


 ステータスを確認すると、こんなんでました。


名前:金狼(リュカオン)【ルプス】  性別:オス 種族:金狼(リュカオン)

            Lv:132

            HP:3380/3380 MP:1600/1600

所持スキル:【金狼の咆吼(リュカオンズ・ロア) LV10】【噛みつき LV10】【切り裂く魔爪 LV10】【音波衝撃(ソニックブーム) LV10】【超重力場(グラビティ・ロア)】【超跳躍】【高速機動】 その他


 えーと、急に変身しててびっくりするんですが、どういうことかしら?


 ルー君がいうには、LV100になった段階で種族進化可能になったと。

 それで、水系統の守護を得て氷狼種に進化するか、土系統の守護を得て金狼種に進化するかの2ルートあったと。

 結果として金狼種に進化したと。


 そういうことらしい。

 っていうか、しばらく出番無かったけどそんなことになっていたなんて。

 おこぼれ経験値パネエっす。


「うん、何となく分かったけど、要するにルー君なんだよね?」

『ウォン♪』


 ふさふさの長い毛足でスリスリしてくるもんだから気持ちいいのなんのって。

 そしてより格好良くなりましたよ?


「じゃあ、いいや。みんな、行くよ!」


 戦闘開始の合図と受け取ったのか、ぶよぶよの球体が身震いしたように見えた。


『ずるり・・・!』


 球体の表面が盛り上がると、そこから現れたのは無数の首だった。

 蛇、トカゲ、獅子、眷属、ヒト、竜種・・・。

 皆一様に苦悶の表情を浮かべた首が、文字通り『生えた』のだ。


「きもっ!!」

「何これ!?」


 更に驚くべきは、それぞれの首がバラバラに動いてブレスを吐いてきたり、呪文を詠唱して魔法を使ってきたり、首を触手のように伸ばして噛みつこうとしてきたりすることだ。

 自律行動しているわけじゃない・・・と思うんだけど、気持ち悪い上に面倒くさいことこの上ない。


 こっちの手数も相当だけど、多首のモノも1ターンに絶対10回くらい攻撃回数あると思う。

 まぁ、ターン制って訳じゃないからあんまり関係ないんだけどね。


「喰らえっ!」


 第7階梯魔法をぶっ放す。これで死んだでしょ。


 しかし、そうは問屋が卸さなかった。「バチィン!」と甲高い音がしたかと思うと、私の魔法が吹き散らされる。


「魔法無効化能力!?」


 何て美味しい敵なのかしら!!

 絶対吸収する、そのスキル。


「魔法無効化するみたい。近接戦闘で!」

「どれ、ブレスも無効化するかのう?」


 アディがブレスを吐く。

 うわ、それで死なれたら私つまんなすぎるけど!?


「うむ、魔法系の攻撃は無効化できるようじゃな。」


 アディのブレスも無事に無効化されました。

 よし、ここからは近接オンリーの時間ですよ。

 あ、アディのフェイルノートは別枠です。


side:アディ


 主殿が唇の端をニィッと釣り上げて心底嬉しそうな笑みを浮かべる。

 何と美しく、酷薄な笑みであろうか。

 妾を500年の縛鎖から解き放ち、隷属という名の自由を与えてくれた主は、美しく,聡明で、強く、そして恐ろしい。


 弱体化したとは言え、全盛期は災厄級にカテゴライズされ、二つ名持ちの竜種であった妾じゃ。人間種なぞにそうそう遅れはとらぬ・・・つもりじゃった。

 だが、主はどうだ。

 妾など片手で一捻りじゃろう。

 道ばたに転がる石ころを蹴り飛ばすのと同レベルで、竜種、それも災厄の黒竜種たる妾を殺せる。それだけの強大な力を秘めておる。

 今の妾は、主殿の下僕。

 じゃが、それも心地よい。

 主殿から流れ込んでくる力が、妾を全盛期の姿に戻してくれるじゃろう。

 もちろんその頃には主殿はさらに埒外の存在となっておろうがの。


 今もどうじゃ。

 主殿にとって最も強力な攻撃手段であろう魔法を封じられたというのにもかかわらず、あの嬉しそうな表情。

 ひたすらに強さを、強者を求めるあの姿。

 そこに妾は心底惚れ抜いておるのじゃ。


「おいで、【黒竜爪牙】!」


 主殿の広げた掌に、漆黒の魔力が集うていく。魔力塊がじわりと姿を変化させ、刃渡り80cmほどの片刃の長刀と刃渡り50cmほどの小刀にそれぞれ形を成す。

 妾の欠片より生み出されし、二振りの漆黒の刃。

 一対の剣を通して、主と一体化する悦びが妾の身体を支配する。


 同じく妾の欠片より生み出された衣裳と相まって、畏怖すら呼び起こす美しさ。

 ああ、何と素晴らしい・・・。


 続けて様々な強化魔法を己の身体に施していく主。

 最後に【魔人化(デヴィルズフォーム)】を発動したようで、全身を強大な魔力と禍々しい漆黒のオーラが包む。

 見よ、我が主の姿。

 全盛期の妾ですら一刀のもとに斬り伏せられようぞ!


 主に巡り会わせてくれたことに心底感謝しよう。500年の永きに渡り閉じ込められた牢獄にすら、今ならば感謝を捧げようぞ。


 主が悠然とした足取りで【多首のモノ】とやらに近づいていく。

 化物としての本能か、全ての首が主殿に向かって攻撃を仕掛けていく。


 だが、主はその攻撃の全てを切り捨て、踏み砕き、蹂躙する。

 あの【多首のモノ】とて、おそらく天災級、ややもすると災厄級に分類されてもおかしくないほどの危険な化物なのじゃろう。妾では一対一では勝てぬやも知れぬ。


 だが、相対するは我が美しき主殿よ。

 闘う相手を選べぬ邪神とやらの下僕とは言え、相手が悪かったのう。

 見れば、オルもリィも、いつの間にか金狼種に進化しておったルプスも主殿に見入っておるわ。然もありなん。


 刃の間合いに入ったと察したのか、【多首のモノ】が全身から無数の首を新たに生やして主殿に攻撃を仕掛ける。

 微かに主の身体がぶれたように見えた時には、無数の首は切り飛ばされ、【多首のモノ】も唐竹割りに真っ二つにされておった。


「ふふ。素手よりもこっちの方が【魔人化(デヴィルズフォーム)】には合ってるわねぇ♪」


 一対の剣を眺めながら華のような笑みを浮かべる主。

 この命ある限り、そして生まれ変わっても着いて行きますぞ。

 我が主よ。


side:カグヤ


 私の目の前で【多首のモノ】が左右に分かれて倒れていく。

 うん、素手より武器通した方が【魔人化(デヴィルズフォーム)】にはいいわね。


 そして、残された【魂片】が私の胸に吸い込まれていく。


新たなスキル【首狩り】【並列思考】【魔法破壊】【スキル借用】【依代】【霊体掌握】【マルチタスク】【念話】を取得しました。


 これかな・・・。【魔法破壊】ってスキル。

 無効化とはちょっと違ったみたい。回数制限あるけど、対象の魔法を問答無用でキャンセルするっていう壊れスキルだった。


 うん、対邪神様にはいいかもしれないね。


【第四層:多首のモノをクリアしました。第五層へお進み下さい】


 さ、最終層行ってみよっか。


 いよいよ最終層。

 邪神様とご対面だねぇ。

いつもありがとうございます。

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