<プロローグ>
まだありませんが、一応R15タグ付けておきます。
思いつきと勢いだけですので、不快な思いをしたくない方はご遠慮下さい。
<プロローグ>
カツカツカツ・・・。
白い壁。
白い床。
抑え気味の照明。
一定のリズムで刻まれる靴音。
廊下の突き当たりには、金属製の扉。
一枚のプレートがはめ込まれている。
『NEXT EDEN』
プレートに刻まれた文字。直訳するならば「次代の楽園」といったところか。
靴音を響かせていた何者かが扉を開ける。
PCで埋め尽くされ、無数のモニターに囲まれた部屋。
冷却ファンの音が低く静かに響いている。
室内には白衣を着た十数名の男女。
部屋の奥には、大型冷蔵庫ほどの巨大なスーパーコンピュータが何台も据えられている。
部屋に入ってきた「誰か」は、その巨大なコンピュータに近づくと、足を止めてじぃっと視線を注いでいる。
「どうしましたか、主任?」
一人の男が声をかける。
「・・・いや。せめて謝罪くらいはしておこうと思ってね。」
そう言って振り向いたのは痩せた黒縁の眼鏡をかけた若い男だった。
しばらく室内を静寂が満たす。
「我々と『NEXT EDEN』の犠牲になり、次代の礎となる人達にね・・・」
かすかに表情をゆがめ、男は言った。
「プログラム起動。『NEXT EDEN』開始。」
投稿機能の練習代わりに・・・。