表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

風に消える言葉(ニ百文字)

作者: シグマーズ

 いつも、放課後の窓辺から見る先輩の顔は輝いていた。 好きと言う二文字が、私を苛む。

私は、彼の汗を拭くあの娘のようにはなれない。 あの娘は、とても可憐で 優しくて、私の欲しい物を全部持ってる。

その眩しい笑顔も、温かな手のひらも。

悔しいけれど、あの娘にはなれない。

私は、弱い娘だ。

あの娘から、その全てを奪い取れるほど、育ちも悪くない。

私は、窓辺に頬杖をついて、呟いた。

「好き……」

私の言葉は、風に消え去った……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  拝読しましたので、感想を残させていただきます。  女子高生の(勝手に高校生と想像させていただきました)切ない失恋シーンが、繊細な文体でつづられており、胸を締め付けられる思いでした。  …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ