風に消える言葉(ニ百文字)
いつも、放課後の窓辺から見る先輩の顔は輝いていた。 好きと言う二文字が、私を苛む。
私は、彼の汗を拭くあの娘のようにはなれない。 あの娘は、とても可憐で 優しくて、私の欲しい物を全部持ってる。
その眩しい笑顔も、温かな手のひらも。
悔しいけれど、あの娘にはなれない。
私は、弱い娘だ。
あの娘から、その全てを奪い取れるほど、育ちも悪くない。
私は、窓辺に頬杖をついて、呟いた。
「好き……」
私の言葉は、風に消え去った……
いつも、放課後の窓辺から見る先輩の顔は輝いていた。 好きと言う二文字が、私を苛む。
私は、彼の汗を拭くあの娘のようにはなれない。 あの娘は、とても可憐で 優しくて、私の欲しい物を全部持ってる。
その眩しい笑顔も、温かな手のひらも。
悔しいけれど、あの娘にはなれない。
私は、弱い娘だ。
あの娘から、その全てを奪い取れるほど、育ちも悪くない。
私は、窓辺に頬杖をついて、呟いた。
「好き……」
私の言葉は、風に消え去った……
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