忘れられない恋5
あたしは、ナイフをもっている。
なぜ持ってるの?って?決まってんジャン、あたし、流星が死んでから、自殺を考えるようになったの・・・だから、ナイフをいつも、持ち歩くことにしたんだ・・・。あたしが泣きながら行ったところは、流星が死んだところ・・・あたしもそこで死にたかった。でも美佳が来て・・・!?
愛「流星・・・っ・・・もぉっ・・・辛いよぉ・・生きてるのがッ・・・ぐすっ・・・辛い・・・。なんで・・・・先に逝っちゃったのよぉ・・・なんでっ・・・こんなっ・・・思いをさせるのよぉっ・・・ぐすっ・・・でも・・・もうっ・・・会えるからね・・・」
やっぱりあたしは、流星が、いないとだめなんだ・・・・。
流星が、いないと・・・笑えない・・・毎日が楽しくない!流星がいないと意味ないよ!!!
あたし・・・こんなに、皆に、嫌われてたんだね・・・。
こんな、思いするなら、恋なんて、しなきゃよかったよ・・・。
恋を教えてくれた本人が、いないんだもの・・・。
もっと楽しさを教えてよッ!なんで苦しさしか、教えてくれないの?
でも・・・もう、楽になるんだ・・・・やっと、抜け出せるよ・・・流星・・・好きよ・・・大好き・・・ず~っと大好き・・・流星・・・早く迎えにきてよ・・・。
愛「あ・・・ココ流星が、死んだところ・・・あたしもココで・・・・」
あ・・・思い出した・・・・。
~3年前~
流星「愛~!コレ!」
愛「え?何コレ?どうしたの?」
流星「はぁっ!?どうしたのってお前の、誕生日!だろ?」
愛「!!!!そうだった・・・・ありがとう!!!嬉しいよ!!」
流星「愛、コレ開けてみな?」
愛「わああああッ!!!コレ・・・・指輪・・・?!」
流星「・・・将来、結婚しようぜ?」
愛「ぷっww何それ??wwww」
流星「笑うなぁ~~!!!」
愛「ってか!!!コレ!どうしたのッ!!!?高いのにッ!!!」
流星「ん?ああ・・・バイトしただけだぜ。」
愛「えええッ!わざわざごめんねッ!!!」
流星「べつにいいよ~wお前の誕生日なんだぜ?だからきにすんなよ?」
愛「流星・・・・うううううッ・・・・大好き~ッ!!!!!!!!」
流星「へへッ♪さんきゅ☆俺も、大好きだぜ☆」
愛「流星~ッ!!♪」
はぁ~・・・思い出すと、余計に悲しくなってきた・・・
早く死んでしまおう・・・・。
愛「首に刺せばすぐ死ねるかな?・・・・」
んっ!!いたッ!
美佳「愛ッ!!!やめてッ!!!!」
愛「どうして、やめないといけないの?」
美佳「ばかッ!!なに、死のうとしてんの!?あんたが死んだら、どんだけの人が悲しむと思ってんだよ!!!流星だって、拓哉だって、太一だって、あたしだって、あんたの親だって、悠哉だって、あたしだって、悲しむんだよ!!!!」
愛「悠哉は・・・あたしのコトなんか好きじゃなかったんだよ!?絶対悲しませないよ!!!」
美佳「あいつッ!!!!うちが、ぶっとばす!!!!」
愛「美佳・・・・」
美佳「だから、死ぬなよ!!!」
愛「・・・っ・・・ごめんっ・・・ごめんなさいッ!!うわぁぁんッごめんなさぁいッ!!」
美佳「愛・・・もういいから、ね?うちの家にいこうよ?」
愛「ううッ・・・美佳・・・ぐすっ・・・いくッ・・・ぐすっ・・・。」
*愛、美佳、美佳の、家にいく。
美佳「愛?お茶入ったよ?」
愛「ぁ・・・ぅん、ありがと・・・。」
美佳「落ち着いた?」
愛「うん・・・。」
美佳「ちょっと、刺したトコ平気?」
愛「あっ・・うん、ちょっと血でただけだから!心配させてごめんね・・・。」
美佳「ふふっ・・・愛が、無事なら、それでいいの。」
愛「美佳・・・。」
美佳「愛・・・あのさッ!!」
愛「美佳っ!あたし、もう絶対恋なんてしないから!もう、こんな思いするのはイヤ!!」
美佳「愛・・・・・そっか・・無理にしろ、なんてコトは、もう言わないよ。」
あたしは、それから自分の家に、帰った。
これからは、幸せなことばっかり起こる、と思っていた。
悠哉が、どんだけ恐ろしい男なのか気づいていなかったんだ。
悠哉が、これから何をしようとしていたのか、まったく、想像つかなかったの。
ここからが、本当の、不幸の始まりだったんだ・・・。