2/4
第2ホール 風に乗る冒険
朝の光は柔らかく、フェアウェイを温かく照らしていた。
ご主人は第2ホールのティーで立ち止まり、クラブを握る手に力を込める。
僕は心の中で小さく息を整えた。
第一ホールより、少しだけ自信がついている気がする。
「よし…ここは距離があるぞ」
ご主人の声には、朝より少し真剣な響きがあった。
ぱーん――!
強く打たれ、僕は空を切る。
風が体を揺らし、空中でくるくる回りながら、いつもより遠くまで飛んでいく。
スピードに少し驚きながらも、楽しくて心が弾む。
着地はラフの少し深い草むら。
草の匂いが濃く、足元が柔らかい。
ご主人はすぐ近くまで来て、僕を拾い上げる。
「お、いい感じだな」
その言葉に、胸がぽっと温かくなる。
小さな冒険はまだまだ続く――
僕は少しずつ、ご主人との旅に慣れ始めている。
次のホールではどんな風が吹くのか、少しだけワクワクしている自分に気付いた。




