11/11
第18ホール 旅の終わりと、新しい始まり
最後のホール。
ご主人は僕をそっと手の中で転がした。
「今日もありがとうな」
胸がじんと熱くなる。
最後のスイングは、とても美しかった。
僕は空をまっすぐ飛び、グリーンに着地して、ころころ…ころ……
カップの縁で止まる。
ご主人はそれで十分だと言わんばかりに笑った。
そして軽くトントンとパターで僕を導く。
ころん――
カップの底で、小さく静かな音が響いた。
今日の旅が終わった。
でも僕は知っている。
ご主人との冒険は、またすぐ始まる。
何度でも、18ホールを一緒に巡ることができる。
僕は、ご主人の小さな相棒だから。




