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99.そこだよ
《ヒラクSide》
西の町ウェストランドへ来ている俺たち。
ミュゼたちと二手に分かれ、ウェストランド内にあるゴーレム工場に潜入していた。
「あの子たち、大丈夫かしら……?」
俺と同行してる、アーネストが尋ねてくる。
ふむ、ミュゼらの戦っている姿を、彼女は知らないからな。不安になるのだろう。
「問題ない」
「ああ、力を信頼してる的な……」
「窓を開いているし、天網恢々で彼女らの動向は常に監視してるからな」
俺がそう言うと、アーネストが死んだ目になる。ふむ……?
「どうした?」
「いや……そこは……うん……」
「何か問題か? 何かあったらすぐに俺が転移門を開いて、助けにいけるから、手分けして問題ないんだが」
「うん……ヒラクくん。前からちょっと思ってたけど、君……結構天然だね」
……心外だった。
天然? どこら辺が……?
「そのきょとんとした顔……そこだよ……ほんと……」




