98.きゃぱ
エイダはミュゼ、フレイと共にダンジョン化した工場を進んでいく。
「二人とも下がって! ゴーレムだ!」
エイダたちが進む先に、ゴーレムが5体いた。
岩のような硬い材質でできたゴーレムである。
「フレイ君、下がって。あれは魔銀ゴーレムだ」
「なんですか、魔銀ゴーレムって?」
「体表をミスリルで覆ったゴーレムさ。魔法を吸収してしまう……」
厄介な相手がでてきた。
こっちは三人とも、魔法をメインに戦うため、魔銀ゴーレムとは相性が……。
『ふぁいあーーーーーーーーーーーー!!!!!』
ごぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!
「話聞いてた!?」
『だいじょーぶです! ふぁいあーーーーーーーーーーーーーーー!』
エイダの予想通り、フェンリル(フレイ)の放った炎を受けても、ゴーレムはぴんぴんしてる。
魔銀の効果によって、魔法を吸収してしまってるのだ。
フレイも承知してるのだろう。
それでも彼女は炎をはき続け……やがて、ゴーレムはドロドロに融解してしまったのだ。
「そ、そうか! キャパオーバーだね!」
「どういうことですか、エイダ様?」
首をかしげるミュゼに、エイダが応える。
「魔銀ゴーレムはたしかに、魔銀の効果で魔法を吸収する。が、吸収できる量が決まってるのだよ。桶は水を受け止められる。でも、いつまでも水を注ぐことはできないだろう?」
それと同じ原理である。魔銀は魔法を吸収できはすれど、しかし無限にとどめておくことができないのだ。
「なるほど……やりますね、フレイ!」
「えへへ~♡」




