92.ピンチ無縁
西の街に入った途端、ゴーレムが狙撃をしてきた。
どうやらこの町にいるゴーレムは皆、敵によって操られているのだろう。
ステータスを操作して、ゴーレムを無力化しようとするのだが……。
「ヒラク様! 複数の銃弾が来ます!」
どうやら敵は俺に反撃をさせないつもりらしい。
銃弾が一斉に俺たちに浴びせられる。
ズガガガガガガガガガガガガガン!
だが……銃弾を受けても、俺たちは平気だった。
「ど、どうなってるんだい!? あの銃弾の雨あられを受けて、ボクらが生きてるだなんて!?」
「父上様の、不可侵の結界です!」
「不可侵の結界!? なんだいそりゃ!?」
フレイが言う前に、ミュゼが自信満々に説明する。
「領域のステータスを操作し、銃弾の進入を禁止したのです!」
「領域のステータス!? そんなものも操作できるのかい! す、すごい……!」
銃弾を防いでる一方で、俺は一帯のゴーレム達のステータスを開いて、無力化する。
がしゃん、と音を立てて、ゴーレム達が崩れ落ちた。
「あいっかわらずピンチとは無縁ね……ヒラクくん……」
「この力のおかげでな」
天より与えられしこの力が、俺を、そしてみんなを助けているのだ。
ノブレス・オブリージュ、俺は、この力を人のために使う。




