91.次から次へ
ウェストランドへと到着した俺たち。
ゴーレム立ちが襲ってくるが、自動ステータス操作の影響で、次から次へと機能停止していく。
と、そのときである。
「ひらk……」
ミュゼが言い終わる前に、俺の右腕に鋭い痛みが走った。
「ヒラクくん! 大丈夫なの!?」
「ああ、問題ない」
右腕に穴が開いていた。俺はステータスを開き、被ダメージをなかったことにする。
さて……。
「いや君何をしたんだい!?」
「出血の状態を、ステータス書き換えによって無かったことにした」
「まさかステータス操作で治癒みたいなことができるなんて! す、すごい……!」
エイダが感心してるが、それどころではない。
ふむ、ミュゼが敵の攻撃を感知したと同時に、攻撃が当たってきた。
それほどまでに早い攻撃を打ってきてる、ということか。
ぴくんっ、とミュゼが耳を動かす。
その瞬間、俺はスキル、明鏡止水を発動。
思考が超加速し、周りの風景が静止……嫌違う。
敵の攻撃が、ゆっくりと近づいてきてる。
それは……銃弾だった。
俺めがけて真っ直ぐに飛んでくる。
スキル天網恢々を発動。
銃弾の角度から、敵の位置を割り出す。
ゴーレムが配置されていた。なるほど、狙撃か。
俺は聖剣レーヴァテインを取り出し、銃弾を正確にはじき返す。
銃弾は向きを変え、射手のほうへととんでいく。
銃弾がゴーレムを撃ち抜いて、機能を停止した。
「ひ、ヒラク君!? 今なにがおきたんだい!?」
明鏡止水が解除され、エイダが俺に尋ねてくる。
「どうやらゴーレムがこちらに向かって狙撃してきてるらしい」
「狙撃に対処できるのかい!? す、すごい……」




