87.協定
ステータスを開いて、魔導人形の大群を無力化した。
女王エイダは「うひょーー!」と大興奮。
「すっごー! すげー! ステータスってすごいんだね! 人間以外にも存在するのかっ! も、もっと調べさせてほしいんだがっ!」
詰め寄るエイダを、ミュゼがベリッと引き剥がす。
「世界が平和になれば、いくらでも協力してもいい。だが今はそんな余裕はないのだ」
「ぐぬぬぬ……まじかぁ……邪神ギンヌンガガプだっけ?」
「ああ。邪神復活を企む【閉】もいて、今そんなに時間的余裕がないのだ」
なるほど……とエイダは得心いったようにうなずく。
「そもそも邪神ギンヌンガガプの遺体は、どれくらい分割されてるんだろうね」
「それもわからないし、邪神の遺体を見つけ出すのも今は難しいのだ」
近くに行けば、天網恢々を開いて調べることもできる。
「遺体の発見装置なんてあれば楽なんだがな」
「ボク作れるよそれくらい」
「! 本当か?」
「うん。と言っても遺体の見本とかが必要だけどね」
裏を返せば、邪神の遺体があれば、遺体を発見してくれる魔道具を、作ってもらえると言うことか……。ふむ……。
「エイダ。作成を依頼したいのだが」
「もちろん! でもそのかわり、君の力を調べさせてもらいたいなぁ~。なうで!」
……ふむ。
そんな暇ないが、しかしエイダに発見装置を作ってもらった方が、邪神ギンヌンガガプの遺体を効率的に見つけることができるかもしれない。
結果的には、時短になる……か。
「わかった」
「よっしゃ! じゃあサクッとラボへ向かおう! ウェストランドにあるから、さぁいこう今すぐ行こう!」




