75.罠を余裕で解除しまくる
マギア・クイフ南部へとやってきた俺たち。
ここら周辺は防衛としということで、かなりの数のトラップが仕掛けられているとのこと。
「あいっかわらず……あなたの【開】って、めちゃくちゃな力ね……」
竜車が悠々と荒野を走って行く。
俺は荷台に座りながら、スキル天網恢々でマップを開き、トラップを解除してる。
このマップにはあらゆる物が表示される。
そして、俺の力はあらゆるもののステータスを開ける。
ステータスには状態が表示されている。
罠の場合は、待機状態だ。
それを開錠を使って、罠をスリープ状態に帰る。
そうすることで、罠は発動しないという仕組みだ。
ぴっ、解除。
ぴっ、解除。
ぴっ、解除。
「ふむ? どうした……アーネット?」
「いや……なんか、不憫に思えてきて」
「ああ、罠を仕掛けたマギア・クイフの人たちには申し訳ない。ただ、今は緊急時なのだ。理解していただきたいな」
「そーね……そうよねえ……はあ……ほんと、ヒラクくんが敵じゃあなくて、よかったよ」
ふむ。
そんなことはしない。
俺は天の意思でこうして力を持ち、世のため人のために行動してる。
俺を動かすのは、ノブレス・オブリージュの精神だ。
持つ物の義務として、天から才を与えられたものとして、俺はやるべきことをやる。
「力を私利私欲のために使のは悪だ。俺は、そんなこと決してしない」
「さすがヒラク様です! なんて素晴らしいお考えでしょう!」
俺はミュゼに称賛されてる間も、罠を解除しまくっているのだった。




