66.最強の盾と剣でボスを余裕撃破
俺は強化魔人55号を瞬殺した。
はずだった。
ぼこ!
ぼこぼこぼこぼこぉ!
「な、なに!? 部屋の壁や床から、55号が這い出てきた!?」
「ふむ、錬成スキルか」
魔人には錬成スキルが備わっていた。 多分スキルをつかって、新たなるボディを作り出したのだろう。
「だが、それがどうした。烏合だろうがそんなもの」
「ははは! 量より質だ! 合体ぃ!!!!!!!!!!」
大量の55号が合体して、1体の巨大な魔導人形が完成する。
見上げるほどの巨体。
4本のぶっとい腕。
そして、鋼のような肉体を持っている。
「ふむ、錬成によって作り出した魔導人形を集めて、さらなる強力な魔導人形を作り出したのか」
「そのっとおおり! これぞ究極魔導人形! 全身を神威鉄で作られた、地上最強の魔導人形よぉ!」
ふむ……。
地上最強、か。
「あまり強い言葉を言うな」
「ああ!?」
「雑魚が言うと、滑稽にしか見えないぞ」
「うるっせええええええええええ! 死ね死ね死ねえええええええええい!」
究極魔導人形とやらが、俺に連打をあびせてくる。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「なんて強力な連打! まるで流星群の直撃を受けてるみたい! ヒラクくん!」
「ふはっははは! 死ねぇええい!」
しーん……。
「ヒラクくん! 返事をして! ヒラクくーん!」
「なんだ?」
「「えええええええええええええええええええええええ!?」」
ふむ、55号が驚くのはわかるが、なぜアーネットまで驚いてるのだろうか……?
「ば、ば、馬鹿な!? 神威鉄の腕による、強烈な連打だぞ!? それを受けてなぜ生きてる!?」
俺は五体満足で、どこもケガしてない。 驚く55号に俺は答えてやる。
「空間のステータスを開いて、周囲に不可侵の結界を張った」
俺の周囲の空間のステータスを開き、その状態を進入禁止にしたのだ。
結果、やつの拳が俺に届くことはなかった。
「なんだ貴様……この拳を受けて生きてるなんて……ば、化けものめ!」
「そう判断するには、早計ではないか?」
「なんだとぉ!?」
「ふむ……まだ気づかないか」
ぴしっ……!
「55号の体に、亀裂が!?」
「あ、びゃ、な、んだ……体が……うご……か……」
バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ!!
「55号が粉みじんに!? い、一体いつ攻撃していたの、ヒラクくん!?」
「やつが攻撃してる間に、だ」
俺の結界は敵の攻撃は入ってこれないが、俺からの攻撃は加えられるのである。
やつが調子よく連打を放ってる間、俺は聖剣レーヴァテインでズタズタに、敵の体を切り刻んでやったのだ。
「なんていう、神速の剣。それに……不可侵の結界だと? そんなの……無敵じゃあないか……ば、化け物……すぎる……」
俺は最後の一撃を、55号の脳天めがけて放つ。
「ぜやあぁ……!」
がきいいん!
55号のバラバラになった体、および頭部が、一瞬で凍りつき……。
パキィイイイイイイイイイイイン!
……そして、塵となって消えた。
「す、すごすぎるわ……ヒラクくんボスをこんなあっさり倒してしまうなんて……」
「ふむ、当然だな」
なにせ俺には、天より授かった、強力無比な力があるのだ。
こんな雑魚に、負けるはずがないのである。




