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【WEB版】俺だけステータスオープンできる件~俺だけステータス確認できる世界でチートスキルもS級アイテムも選び放題~  作者: 茨木野


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65/173

65.強化してるボスをワンパン



 数々のトラップを、ステータス展開の力で突破していき……。

 俺たちは最上階へとたどり着いた。


「ここは……?」

「学長室よ」

「そうか。おまえの部屋なのか、アーネット」


 アーネットが目を丸くする。


「なんで……あたしが学長だってわかったの?」

「転移魔法を身につけるほどの素養を持った、魔法使いなのだ。それくらいの器だと思ったのだよ」

「そう……すごい洞察力ね。そう、あたしが、先代から学長の座をうけついだの。ついこないだね」

「そうか……君はすごい才能の持ち主なのだな」

「……そんなことないわ」


 アーネットが暗い顔をしてしまった。

 ふむ……まだ俺には言ってないことがあるようだ。


 こうではないかという予想はついてる。

 だが、まだ憶測……いや、妄想の域でしかない。指摘するのはやめておこう。


「それより、まずはこの学校を支配する、敵を討伐しよう」

「そうね。ヒラクくん、気をつけて……」


 俺は学長の部屋を開ける。

 そこには、一人の男がたたずんでいた。


「なんだぁ……? てめえ……アーネットじゃあねえか」

「……55号!」


 どうやらこの強化魔人と【も】顔見知りのようだ。


ヒラメクモノの命令で、ここに派遣されてきたが……なるほどなぁ。脱走してやがったのか」

「ヒラクくん、気をつけて。こいつも魔法をうちに取り込んで、強化されているわ」


 男がこちらに一歩、また一歩と近づいてくる。

 ぼこぼこ……とやつの身体が隆起していった。


「ステータス、展開オープン


~~~~~~

強化魔人55号


【スキル】

・身体強化

・体力超向上

・筋繊維硬化

~~~~~~


 なるほど、パワータイプの魔人のようだな。


「てめえかぁ? ヒラメクモノ様がおっしゃってた、ヒラク・マトーって男はぁ?」


 男が俺のすぐ近くまでやってくるころには、倍近くの身体になっていた。

 体細胞が強化されまくり、筋肉が隆起した結果、このような巨体になったのだろう。


「ああ。おまえを倒しに来た」

「はっ! そーんなひょろひょろボディで、おれさまの極上の筋肉に、傷一つでも付けられるとでも思ってるのかぁ? ふぅん!」


 ぐん! と55号が力を入れる。

 ぼこぉ! とさらに筋肉が隆起した。


「見ろ! この美しい筋肉を! まるで芸術! まるで金剛石! 貴様なんぞの脆弱な力では、太刀打ちできぬ! 絶対に傷つけることは不可能」

「そうか」

「そうだぁ! ふふんぅう! 冥土の土産に、一発、打たせてやってもいいぞぉ?」


 55号が胸を反らして、見事に割れた腹筋をさらしてくる。


「ふむ。それはどういう意味だ?」

「文字通りだ。最初の一撃だけは、避けずにウケてやるといってるのだ。ま、おれさまは強者だからな。それにこの身体はぜったに壊れないからな!」

「そうか」


 俺は聖剣レーヴァテインを引き抜く。

 そして……。


 キンッ……!


「一発入れてやったぞ」

「ふははは! さぁ戦いのゴングは鳴ったぞ








                     おりょ?」



 そこには、首だけになった55号がいた。

 身体は、バラバラになっている。


 

「な、なぁ!? お、おまえ……な、なにをお!?」

「ただ、剣で貴様を切っただけだ」

「ただ切った!? ば、馬鹿な……身体強化でもつかったのか!?」

「いや。なんの強化もせず、ただの斬撃を、ほんの100回ほど浴びせただけだ」

「な!? なん……だとぉ……」


「す、すごいわ……まさか、素の剣術で、強化魔人を倒しちゃうなんて……」


 ふむ、バカなやつもいたものだ。

 彼我の実力差を見極められず、敵に一撃を入れさせるなんてな。


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