65.強化してるボスをワンパン
数々のトラップを、ステータス展開の力で突破していき……。
俺たちは最上階へとたどり着いた。
「ここは……?」
「学長室よ」
「そうか。おまえの部屋なのか、アーネット」
アーネットが目を丸くする。
「なんで……あたしが学長だってわかったの?」
「転移魔法を身につけるほどの素養を持った、魔法使いなのだ。それくらいの器だと思ったのだよ」
「そう……すごい洞察力ね。そう、あたしが、先代から学長の座をうけついだの。ついこないだね」
「そうか……君はすごい才能の持ち主なのだな」
「……そんなことないわ」
アーネットが暗い顔をしてしまった。
ふむ……まだ俺には言ってないことがあるようだ。
こうではないかという予想はついてる。
だが、まだ憶測……いや、妄想の域でしかない。指摘するのはやめておこう。
「それより、まずはこの学校を支配する、敵を討伐しよう」
「そうね。ヒラクくん、気をつけて……」
俺は学長の部屋を開ける。
そこには、一人の男がたたずんでいた。
「なんだぁ……? てめえ……アーネットじゃあねえか」
「……55号!」
どうやらこの強化魔人と【も】顔見知りのようだ。
「閃の命令で、ここに派遣されてきたが……なるほどなぁ。脱走してやがったのか」
「ヒラクくん、気をつけて。こいつも魔法をうちに取り込んで、強化されているわ」
男がこちらに一歩、また一歩と近づいてくる。
ぼこぼこ……とやつの身体が隆起していった。
「ステータス、展開」
~~~~~~
強化魔人55号
【スキル】
・身体強化
・体力超向上
・筋繊維硬化
・
・
~~~~~~
なるほど、パワータイプの魔人のようだな。
「てめえかぁ? 閃様がおっしゃってた、ヒラク・マトーって男はぁ?」
男が俺のすぐ近くまでやってくるころには、倍近くの身体になっていた。
体細胞が強化されまくり、筋肉が隆起した結果、このような巨体になったのだろう。
「ああ。おまえを倒しに来た」
「はっ! そーんなひょろひょろボディで、おれさまの極上の筋肉に、傷一つでも付けられるとでも思ってるのかぁ? ふぅん!」
ぐん! と55号が力を入れる。
ぼこぉ! とさらに筋肉が隆起した。
「見ろ! この美しい筋肉を! まるで芸術! まるで金剛石! 貴様なんぞの脆弱な力では、太刀打ちできぬ! 絶対に傷つけることは不可能」
「そうか」
「そうだぁ! ふふんぅう! 冥土の土産に、一発、打たせてやってもいいぞぉ?」
55号が胸を反らして、見事に割れた腹筋をさらしてくる。
「ふむ。それはどういう意味だ?」
「文字通りだ。最初の一撃だけは、避けずにウケてやるといってるのだ。ま、おれさまは強者だからな。それにこの身体はぜったに壊れないからな!」
「そうか」
俺は聖剣レーヴァテインを引き抜く。
そして……。
キンッ……!
「一発入れてやったぞ」
「ふははは! さぁ戦いのゴングは鳴ったぞ
おりょ?」
そこには、首だけになった55号がいた。
身体は、バラバラになっている。
「な、なぁ!? お、おまえ……な、なにをお!?」
「ただ、剣で貴様を切っただけだ」
「ただ切った!? ば、馬鹿な……身体強化でもつかったのか!?」
「いや。なんの強化もせず、ただの斬撃を、ほんの100回ほど浴びせただけだ」
「な!? なん……だとぉ……」
「す、すごいわ……まさか、素の剣術で、強化魔人を倒しちゃうなんて……」
ふむ、バカなやつもいたものだ。
彼我の実力差を見極められず、敵に一撃を入れさせるなんてな。
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