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【WEB版】俺だけステータスオープンできる件~俺だけステータス確認できる世界でチートスキルもS級アイテムも選び放題~  作者: 茨木野


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46.大自然の脅威すら通じない




 聖域の隠し通路を守ってる、防人さきもりの一族を助けた。

 俺たちは通路を通って、いよいよ聖域へと到着したのだった。


「ここが……聖域ですかー?」


 フレイが目の前の【それ】を見て、目を丸くしてる。

 地下通路を抜けた先に広がっていたのは、巨大な湖……のはずだったのだが。


「おっきな、穴にしか見えないのですー……」


 森の中にぽつんと、一つの大きな穴が開いてる。

 ふむ……察するに、ここは湖だったのだろう。


 その水が無くなった状態が、目の前のこれなのだ。

 湖に水がないせいで、獣人国東側は水不足であえいでいた……。


「湖の水は、いったいどこへいったのですわ……?」


 そのときだった。

 ピシャッ……!


「え?」


 俺は姫の首根っこをつかんで、その場から離れる。

 

 ドゴォオオオオオオオオオオン……!


「きゃああああああああああ!」

「ら、落雷!?」


 姫の立っていた場所に、雷が落ちてきたのだ。

 俺は彼女を文字通りお姫様抱っこして、そこから緊急離脱した。


「あ、ありがとうございます……ヒラク様……」

「いえ。姫、一度通路に戻りましょう」


 俺は転移門ゲートを開いて、隠し通路のなかへと戻る。

 そして、さっき見た情報を皆に共有する。


「これを見て欲しい」


 俺は小さく転移門ゲートを開いて、皆に見せる。


転移門ゲートを部分的に開くことで、離れた場所の様子を、遠隔で見えるようにしてるのですね! さすがヒラク様! 応用力があってすごいです!」


 小さな転移門ゲート……窓の中には、聖域上空の様子が映し出されている。

「こ、これは……巨大な入道雲……ですの?」

「はい。おそらく、聖域の水分を、邪神の遺体が吸収して、作られた超巨大雷雲だと思われます」

「こ、こんな……雷雲が、いつの間に……?」


 ふむ。

 ここは聖域。


 聖域には外部から侵入できないよう、結界が張られている。

 また、外から中の様子が見れないよう、隠す力も働いている。


「それら結界の力のせいで、邪神の遺体が、このような雲を作ってることに気づけなかったのでしょう。しかし、マイナスな面だけではありません」

「! 結界のおかげで、この雲が外に出れなくなってる……ってことですね、父上さま!」


 フレイの言うとおりである。

 だが……。


「今は結界で、この巨大雷雲を抑えられており、被害が最小限にとどまっております。ですが……」

「結界が破られてしまったら……被害が拡大してしまう……ってことですわね?」


 そのとおりだ。

 

「ヒラク様、これからいかがなさるおつもりですか?」

「あの入道雲の中にいき、核となる邪神の遺体を破壊してくる」


 俺は天網恢々(てんもうかいかい)を発動。

 周辺マップが表示される。


「雷雲の位置と、邪神の遺体の位置は同じだ。つまり、あの巨大な雲は遺体の力を吸ってあそこまでデカくなったと考えるのが妥当。裏を返せば、遺体を破壊すればあの雲は維持できず、霧散する」

「なるほど……さすがヒラク様。いつもながら、冴え渡る頭脳ですわ!」


 状況は把握できた。

 なら、あとは行動に移るだけだ。


「ミュゼ、おまえは隠し通路に残って姫を守れ」

「わかりました。ヒラク様は?」

「俺はフレイとともに雷雲を破壊してくる。おそらく雲の中か、その上に、遺体は存在するだろうからな」


 フレイには空を駆けるスキルがある。

 フェンリルの姿になった彼女の背に乗って、俺は上空を目指すということだ。


「姫、いってまいります」

「ヒラク様……どうか、ご武運を」


 俺はフレイを連れて転移門ゲートを抜け、外にでる。

 ぼんっ、とフレイは巨大なフェンリルの姿へと変化した。


「頼むぞ、フレイ」

『まかせてください! 父上さまのお役に立てること、ふれいはものすごくうれしいです! いつもふれいは足を引っ張ってばかりですから!』


 ふがふが、とフレイが鼻息を荒くしながら言う。

 ふむ、別に足を引っ張ってはいないとおもうがな。


 そもそも子供なのだ、力が無くて当然だからな。

 

「あまり気にするな。それより、いくぞ」

『はい! うう、はー!』


 フレイが俺を乗せて、雷雲のなかへと突入する。


 ピシャッ……!

 雷光が瞬く。


 雷がこちらに、指向性を持って襲いかかってきた。


 ガキィイイイイイイイイイイン!


『雷が打ち消された!? ち、父上さま!? 今のは!?』

「結界だ。空間を書き換え、雷の進入を禁止した」


~~~~~~

フレイの周囲


【状態】

・進入禁止(雷)

~~~~~~


『なるほど、村で魔物が入ってこられないようにしたように、雷が入ってこられないようにすることで、結界としたのですね! すごいです!!』


・SP450万→350万


 ふむ、やはり空間操作はSPの消費が大きいな。

 まあ何にせよ、これで雷での攻撃を全て防げる。


 ドゴォオオオオオオオオオン!

 ドゴォオオオオオオオオオン!

 ドゴォオオオオオオオオオン!


 敵は何度も、雷を使って俺たちを攻撃しようとする。

 だがすべて結界に阻まれる。


『自然の脅威すら、父上さまには通じないのですね! すごいです……!』

「ふむ、フレイ。安心するのは早いぞ。相手は意思を持ってる。つまり俺たちを殺すつもりだ。雷がきかないとわかれば当然……」


 思った次の瞬間、次の攻撃が飛んできた。


『ち、父上さま! 上から……なんかものすごい氷の塊が!』


 氷山もかくやといったほどの、巨大な氷の塊が、上空から降り注いでくる。

 ふむ……なるほどな。


 だが、問題ない。


「フレイ、突っ込め」

『し、しかし……』

「行け」

『は、はい……!』


 氷の塊が俺たちに向かって落ちてくる。

 俺は次の戦闘に備えて、SPを温存しておきたい。


「レヴァ……いくぞ」

『おうなのじゃー!』


 俺はフレイの背中の上に立ち、聖剣レーヴァテインを引き抜く。

 剣を構えて、上空めがけて振るう。


「せやぁっ……!」


 ズバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


 斬撃は空を走り、そして氷塊を……真っ二つにした。

 

『す、すごいです! あんなおおきな塊を……真っ二つにしてしまうだなんて! なにか特別な力を使ったのですか!?』

「いや、ただ剣を使って斬った。それだけだ」


 聖剣レーヴァテインを装備し、勇者となった俺には、あの程度の氷の塊など、特別な力を使わずとも両断できる。


『人間を遥かに凌駕した力を、父上さまがお持ちになってるってことですね! すごいすぎです!』


 やがて、雷雲を抜けると……。

 そこには、青空が広がっており、そして……。


「ふむ、見つけたぞ。あれだな」


 上空には、邪神の遺体が存在していた。

 さて、あとはアレを破壊するだけだな。

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