表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】俺だけステータスオープンできる件~俺だけステータス確認できる世界でチートスキルもS級アイテムも選び放題~  作者: 茨木野


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/173

44.魔族の卑劣な罠も余裕で解除する



 不正な水を売りさばくアクダク商会を、ぶっ潰すために、俺は森の中にある、ギルド会館へとやってきた。

 雑魚どもを制圧し、残るはアクダク商会のボスを倒すだけだ。


 ボス部屋には、太った小男が待ち構えていた。


~~~~~~

アクダク


【職業】

・魔族

・錬金術師

~~~~~~


「だ、誰だ貴様ぁ!」

「ヒラク・マトー。勇者だ」

「! そうか……貴様がうわさの、魔族の邪魔をする愚か者だなぁ!」


 ふむ、愚か者は、人類の未来を理不尽に脅かそうとする、魔族側であると思うのだが。

 まあ議論は無意味だろう。


「我らの邪魔をするものは、誰であろうと殺す!」



 バッ、とアクダクのやつが懐に手をやる。


「死ねえ……!」


 ばきゅんっ……!


『きゃああ! 父上さまぁが撃たれたぁ!』

「ぎゃはっはあ! どうだぁ、帝国式最新の魔法銃の威力はぁ! 脳をぶちまけろぉお!」


 しゅうう……。


「ふむ、なかなかの威力だな」

「なにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!? 馬鹿な! なぜ生きてる!?」


 やつは驚きながら尋ねてくる。

 俺は、言ってやった。


「どうした? 攻撃してこい」

「く、くそぉ!」


 ばきゅんっ! ばきゅんっ! ばきゅんっ! 


「こ、攻撃が……防がれた!? 氷の鎧か!?」

「正解だ」


 まあ正確に言うなら……。

 聖剣レーヴァテインから、冷気を出し、俺の体に纏わせておく。


 銃弾が俺の体に当たろうとする寸前、冷気が着弾箇所を凍らせる。

 そして銃弾が氷の鎧に弾かれる、という仕組みだ。


『すごい! まさに神業の防御! さすが父上さま!』

「ぎ、ぎ、ぎ……この……人間風情が調子にのりよってぇ!」


 歯ぎしりするアクダク。

 だが俺は一瞬の隙を突いて接近。


「ふんっ!」


 ばきっ!


「ふげぇえええええええええええええええええええ!」


 俺の膝蹴りを顔面に受けたアクダクは、その場に倒れ込む。

 手から魔法銃が離れ、レヴァを使ってそれを砕く。


「今ので確信した。きさま……弱いな」


 自分の力ではなく、銃に頼ってる点。

 そして術を使い、建物を隠蔽してる点。

 それらから導き出されるのは、こいつが弱いという事実。


「ち、ちくしょぉおお……だ、だがなぁ! まだこちらには、策があるのだ!」


 どごぉおん! という音がどこからか聞こえ、建物全体が揺れる。

 ふむ……。


『ば、爆弾ですか!?』

「ああそのとおりだぁ! だが、人間でできているけどなぁ!」

『人間の爆弾!? どういうことですか!?』


 邪悪に笑うアクダク。


「今この屋敷にいる全員の体には、爆弾が仕掛けられてる! 吾輩が合図するだけで、全て、一斉に爆発するのだ!」

『そ、そんな……! でも、爆発させたところで父上さまには結界があるから防げる……。はっ! ま、まさか!』


 聡いフレイは気づいたようだな。

 この、卑劣な男の罠について。


「ふひひひぃ! おまえらは無事だろうがなぁ、爆弾にされたやつはどうなるぅう? んんぅう? さっき爆発したのは、吾輩と一緒に悪事を行っていた魔族だがなぁ。金で雇った人間もここにはたくさんいるんだぞぉお?」


 ……ふむ。

 その人間たちにも爆弾が仕掛けられている。


 やつの気分次第では、そいつらが全員爆死する……ということか。


『ひどい! 最低です! ひとでなし!』

「ぎゃははあ! ざぁんねぇん、吾輩は人間じゃありませぇん!」

『くう……父上さま、どうしましょう……』


 ふん、馬鹿なやつだ。

 ペラペラと、種を明かしよって。


 まあ、こいつのやりたいのは、脅しだからな。

 爆弾の仕掛けを口にしないと効果が無い。


「なるほど……つまり、この屋敷にいる魔族・人間の体を爆弾に変えた。おまえの言うことを聞かないと、いっせいに爆破させ、彼らを殺すぞと」

『ぎゃははは! 話が早くていいなぁ? んんぅ? さぁどうするヒラクぅ?』


 ふむ……。


「どうもせん」

「な、なんだとぉ!? きさま人の命が惜しくないのか!?」


 人の命が惜しくないか、だと?

 そんなの、惜しいに決まってる。


 だが……。


「どうした? 早く爆発させて見ろ。無意味だがな」

「ぐぬ……くそ! 本当だぞ!? 本気で全員爆破させるぞ!」

「やってみろ、間抜け」


 自分で種を明かしてる時点で、こいつは詰んでいるのだ。


「く! くらぇえええええ! 人間爆弾、起動ぅ!」


 しーん……。


「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」


 ふん、馬鹿なやつだ。


『父上さま、どうなってるのですか?』

「こいつが得意げにベラベラ喋ってる間、この屋敷にいるやつら全員のステータスを展開し、爆弾を解除しておいたのだ」


 建物内にいた人間、そして魔族は全部で50人。

 そいつらの体内にしかけられた爆弾を、スキル開錠アンロックを使い、取り除いておいたのだ。


『で、でもステータス展開オープンの呪文を唱えてませんでしたが?』

「こういう場合を想定し、念じるだけでステータスを展開できるよう、訓練済みなのだ」


 声を発せない状況がくることくらい、容易に想像できるからな。


『すごいです! 父上さま、いかなる事態でも、人を助けられるよう、たゆまぬ努力をするなんて! 立派な心がけでございます! ふれいは、父上さまのすごさに感動で震えております!』


 さて……。


「手札は完全に失ったな、アクダク」

「ち、ちくしょぉおお……! こうなったら……最後の手段!」

「自爆は無意味だぞ」

「じば……え?」


 しーん……。


「ど、どうして……?」

「貴様のステータスを確認してないとでもおもったのか? 貴様は貴重な情報源だ。自爆されては困ると、さきほど取り除いておいたのだ」


 こうなる展開も容易に予想できたからな。


『父上さまの頭のキレっぷりが、やばいです! やばすぎます! すごいすごーい!』

「ぐぐうぅう……くそぉおお……」


 がくん、とうなだれるアクダク。

 頭を抑えたのだ、これで、あくどい商売がこの国に蔓延ることはないだろう。


「一件落着だな」


・SP180万→27万(爆弾解除1人あたり3万×51人)→127万(報恩謝徳)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ