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【WEB版】俺だけステータスオープンできる件~俺だけステータス確認できる世界でチートスキルもS級アイテムも選び放題~  作者: 茨木野


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35.邪神の炎を完全無効化し、撃退


《ヒラクSide》


 スキル天網恢々(てんもうかいかい)によって、白根山に邪神の遺体があると判明した。

 また、邪神の遺体と戦う人々がいること、彼らが窮地にあることを知った俺は、急ぎ、地岩竜ベヒーモスのちーちゃんに乗って現地へと向かった。


 火山の火口にいたのは、見上げるほどの巨体をした、炎のミノタウロスだった。

 ミノと戦っていただろう、獣人の一団がなんであるか、俺は気づいた。


 騎士たちの胸の紋章、そして、彼らが守っていた少女。


「スコティッシュ姫ではありませんか?」


 獣人国ネログーマの姫君だ。

 彼女の手には1本の槍が握られている。なるほど、姫自らが国内の異常事態に立ち向かっていたということか。王族としての務めを果たすその姿に、俺は好感を覚えた。


「は、はい……あ、あの、あなたは?」

「俺は人間国ゲータ・ニィガの、剣聖マトー家の長男、ヒラク・マトーと申します」

「! あの名門……マトー家の!」


 ふむ、やはりマトーの家の名前は使えるな。

 どこへ行っても、一定以上の信頼をすぐに獲得できる。


「ヒラク様、われらを助けてくださり、感謝申し上げます……」

「いや、まだです」

「まだ?」

「はい。やつめは、生きております」


 バキィイイイイイン!


『BUMOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!』

「! 氷が壊れて、ミノが出てきましたわ!」


 ふむ、やはりあの程度の即席結界では、脱出されてしまうか。

 天網恢々によると、あのミノは邪神の遺体(肺)を取り込んでるらしいからな。


「姫、御下がりください。ここは俺がやります」

「! き、危険ですわ! わたくしも微力ながら助力を」

「ありがとうございます。ですが、その槍では太刀打ちできません」


 すでに姫の手にある槍は、だいぶボロボロになってしまってる。

 力を感じない。さっきので、本体にダメージが入ってしまったのだろう。


「俺一人に任せてください」

「ですが……自国の問題に、他国の貴族を巻き込むわけには」

「問題ないです。ノブレス・オブリージュ、俺は、力ある者としての責務を果たすだけ。そこに、国境は存在しません」

「ヒラク様……」


 姫は顔を赤らめた後、こくりとうなずいた。


「わかりましたわ。お願いします、ヒラク様。あの化け物を、どうか討伐してくださいませ!」

「承知しました」


 さて、姫の言質もとれたことだし、あとはこの敵を倒すだけだ。


『BUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!』


 ミノの炎の体が真っ赤に燃え、そこから、爆風が発生する。


 ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


『なんという熱波じゃ! 大地が溶けておる!』


 俺は地面にレーヴァテインを突き刺し、氷の力を全開放。

 ガキィイイイイイイイイイイイン!

 じゅううううううううううううううう!


『すさまじい熱量じゃ。この距離で、敵の熱波攻撃を防ぐので精いっぱいじゃ』


 ふむ、氷の聖剣レーヴァテインの氷結の力をもってしても、あの熱波には耐えられない(もしくは、耐えられても本来のパフォーマンスが発揮でない)とみた。


「ならば……ステータス、展開オープン


 俺はステータスを開き、開錠アンロックスキルで、ステータスの上書をする。

 よし、準備完了。


「行ってくる。レヴァ、おまえはここで氷の結界を張り続けるんだ。姫たちを守れ」

『わ、わかったのじゃ……我が主はどうするのじゃ?』

「俺は、ミノのもとへ行く」

『き、危険じゃ! 聖剣の加護もなく外にでれば、邪神の炎で消し炭になるのじゃ!』

「大丈夫だ、いってくる」


 俺は氷の結界の外へと出る。

 ごぉおお! とすさまじい熱波が俺に襲ってくる……だが。


『なんじゃとぉ!?』

「すごい……あの熱波の中、ヒラク様は火傷一つおってないですわ!」


 俺の服も肌も焼け焦げてなかった。

 ふむ、想定通りだ。


『い、いったい何をしたのじゃ!?』

「俺の周囲の空間のステータスを書き換えたのだ」


~~~~~~

ヒラクの周囲1メートル内


【状態】

・進入禁止(熱波)

~~~~~~


・SP2,800,000→1,800,000


『そ、そうか! マゴイ村のときみたいに、空間に入ってこれるものを制限したのじゃな!』


 そのとおり。

 マゴイ村のときは魔物と魔族が入ってこれないようにした。


 今回は俺の周囲の空間の情報をかきかえ、熱が入ってこれない様にした。

 結果、絶対の耐熱結界が俺の周りに張られたということだ。


「いかにすごい熱で攻撃してこようと、熱そのものが入ってこれないなら、意味がない」

『す、すごい! 天才の発想じゃ! さすが我が主、応用力が違うのじゃ!』


 ちなみに熱を遮断したら、なかが極低温状態になってしまうのではないか、と危惧したのだが、問題なかった。

 熱ではなく熱波と指定したのがよかったのだろう。


「さて、仕舞だな」

『BU,BUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!』


 動揺が見て取れた。

 ミノはただ両腕をふりあげて、めちゃくちゃに腕を振るってくる。


 だが剣聖の俺の目からすれば、こんな雑な攻撃、すべて見切れる。

 

「すごいですわヒラク様! まるで蝶のように軽やかなステップで、すべてを回避していきますわ! なんという流麗な動きでしょう!」


 俺は攻撃が届く範囲まで来たので、ステータスを開き、ミノの(遺体の)破壊不可能オブジェクト状態を、開錠アンロックスキルで解除。


「スキル聖剣召喚。こい、レヴァ!」


 俺の手にレーヴァテインが召喚される。

 そして、聖なる剣による、渾身の一撃をお見舞いしてやった。


 ズバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


 斬撃はミノを遺体ごと消し飛ばした。

 そして斬撃に載せた、黄金の手スキルによって、溶けた地面が元通りになる。


『遺体の討伐を確認しました』

『スキル善因善果が発動、Sチケットを獲得しました』


 ふむ、これで任務完了だ。

 周囲を包んでいた熱もすっかり消えている。


「ヒラク様!」


 たっ、とスコティッシュ姫が俺のもとへかけてくる。

 俺の前まで来ると、手を握って、何度も何度も頭を下げてきた。


「ありがとうございます! ほんとに、ありがとうございます!」

「気にしないでください、姫。俺は、俺の責務を果たしただけです」


・SP1,800,000→1,700,000→2,700,000

・Sチケット 1→2


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― 新着の感想 ―
[一言] 「ミノ」「焼ける」というフレーズで焼肉が食いたくなってきた。
[気になる点] 王族に対してノブリス・オブリージュとかとんでもなく不敬なこと言ってる自覚が無いどころか言われたほうも顔赤らめる意味のわからない展開。
[一言] >あと【398ポイント】!!! 398ですね、高いですね、こちらは12ポイントしか持ってない、全然足りないですね。
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