165.セーフティ
さて、怪しげなダークエルフを拘束することに成功した。
「クソ……!」
がしゃんっ、と氷が砕け散る。
どうやら爆発の魔法を使って、氷を破壊したのだろう。
氷結状態を解除したダークエルフが、近くに居た受付のエルフに手を伸ばす。人質を取ろうという魂胆だろう。
「一手、遅かったな」
ダークエルフの行動は読めていた。奴の居た床がバキンッ、と砕け、穴が開く。
「うわぁ……!」
「床の耐久値を下げさせてもらった」
さっきペンにやったのと同じく、この宿のステータスを開いて、ステータス操作をもちいて耐久値を極限まで下げたのだ。
即席の落とし穴にはまった奴の頭に、俺は手を置く。
「ステータス、展開」
ダークエルフのステータスを開く。
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ダーフ
【称号】
邪神ギンヌンガガプ信者
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ふむ、やはり邪神教団の手の者だったようだ。
相手の情報を抜いたあと、俺はステータスの【状態】の欄に、書き込む。
「てめえ! なにしやがる……!」
床にはまった状態で、俺に向かって、ダークエルフが手を向けてくる。
「火球!」
しーん……。
「な!?」
「悪いが、セーフティロックをかけさせてらもったぞ」
「セーフティだと!?」
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ダーフ
【状態】
状態異常「ヒラク・マトーを攻撃できない」
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