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under 500 Ⅱ

バッグ・クロージャーによろしく

電車でいつも一緒になる女の子が、すごく可愛い。


僕が通う高校の制服ではなく、近くの女子校のものだろう。


いつもに比べて人は少なく、女の子の真正面に座ることが出来た。


その女の子は、いつも友達らしき人と電話で話していて、その声がとても可愛い。


しかし、今日は聞き慣れないカタカナ系の言葉が何度も出てきていた。


『バッグ・クロージャーが好きなんだよね』


『カッコよすぎだよね。バッグ・クロージャーって』


野球選手か何かかなと思ったが、確定は出来なかった。


『役に立つし、フォルムがいいからずっと眺めていられるんだよね』


彼氏や、好きな人も想像したが、あまりしっくり来なかった。


僕はたった今、決意をした。


バッグ・クロージャーを調べ、バッグ・クロージャーの全てを知り、バッグ・クロージャーを通して、あの女の子と仲良くなろうと。


早速、スマホで『バッグ・クロージャー』を検索すると、食パンの袋を止めるときに使う輪っかのアレが、画像として出てきた。


僕はバッグ・クロージャーと共に、女の子にぶつかっていくと決めた。

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