#4ー2 小児看護学[新生児]
【本日の一問】<追加>
【設問】
次の文を読み問題に答えよ。
Aちゃんは、在胎37週0日に正常分娩で体重3,200gで出生した。AちゃんのApgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点であった。出生時は、体温37.1℃、呼吸数42/分、心拍数154/分であり、頭部に産瘤があった。Aちゃんの両親の血液型はB型Rh(+)である。
【問題】
生後1日。Aちゃんは、体重3,100g、体温37.0℃、呼吸数38/分、心拍数142/分で、皮膚に黄染はみられない。Aちゃんは看護師の手指が手掌に触れると握り締めた。オムツ交換時には、暗緑色の便が少量みられた。Aちゃんの状態として考えられるのはどれか。2つ選べ。
【選択解答】
1. 早産児である。
2. 頻脈がみられる。
3. 移行便がみられる。
4. 把握反射がみられる。
5. 生理的体重減少の範囲である。
【よつ葉の解答】
1. 早産児である。
不正解
在胎37週0日から正期産である。
2. 頻脈がみられる。
不正解
出生直後の新生児の心拍数は約150~180/分であるが、2~3時間後には120~150/分前後となる。生後1日目のAちゃんの心拍数は142/分であり頻脈ではない。
3. 移行便がみられる。
不正解
新生児の最初にみられる便は暗緑色の胎便で、栄養摂取が進むとともに移行便となる。生後1日のAちゃんは、暗緑色の便なので胎便である。
4. 把握反射がみられる。
正解
「看護師の手指が手掌に触れると握り締めた」とある。これは出生直後からみられる原始反射のひとつで、把握反射という。
5. 生理的体重減少の範囲である。
正解
新生児は、組織液の消失、栄養・水分の摂取不良、胎便の排泄などにより生理的体重減少がみられる。生後3~5日がピークで、出生時体重の5~10%の減少が正常範囲内である。Aちゃんにも体重減少がみられているが、3.2%の減少で生理的なものである。
【天野教授の評価】
新生児の問題は完璧ね。
次はもっと頑張るわね!!
*よつ葉の心の声*
天野教授の真っ黒なオーラが見えます!
新生児は勉強したもん!