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女商人は幕末から歴史を変える  作者: ネムノキ
女商人は変わった歴史に困惑する
28/29

 1882(明治十五年)七月。モンゴル地域にてモンゴル人が蜂起。清のモンゴル戦線が崩壊した。カナダが大量に食料を輸送してくれていなかったら、連合軍側が食糧難で戦線が崩壊するところだったので、危なかった。

 これに勢い付いたモンゴル戦線のロシア軍はモンゴル人の支援の下、内モンゴルへの侵攻を開始。これをチャンスと見たのか、アメリカ軍も総攻撃を開始。山東半島を勢力下に置くことに成功。直後に『奥州グループ』あてにアメリカ軍から馬の大量発注を受けたので売った。馬はこれで在庫切れだ。

 一方の朝鮮戦線は、東部では前進に成功。ロシア軍と合流したものの、西部、南山要塞周辺で足止めを食らっている。清軍の突撃は全て蹴散らし、日本軍も突撃してはじりじりと戦線を押し広げているものの、広大な清軍の陣地と膨大な兵士を前に攻めきれないようだ。

 そうこうしている間に遼陽に清軍の援軍が集結。日本軍はそれを察知して、遼陽近郊にて会戦。なかなか決着がつかない中、捕虜だけが増えて行く。

 連合軍が忍耐強く戦う中、十月二十日。南山要塞の陥落が切欠となったのか、袁世凱らを始めとする清の軍人がクーデターを実行。抗戦派であった西太后が失脚したことにより、この戦争は終結することとなった。


 この戦争の結果、清は満州、新疆をロシアに割譲。トンキンをフランスに割譲。内モンゴル含むモンゴル地域をモンゴル王国として、チベット地域をチベット王国として、朝鮮を大韓帝国として独立させた。

 この他に、鉄道利権をアメリカに譲渡したり、日本、ロシア、フランス、アメリカ、朝鮮各国に三千万両ずつ賠償金を払うこととなったりし、清は滅亡へと向かっていくこととなる。


 『奥州グループ』はそんな中華に進出。大規模な農園を各地に造り、清滅亡時の混乱を抑える一助となった。

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