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女商人は幕末から歴史を変える  作者: ネムノキ
女商人は幕末から歴史を変える
11/29

いったんおしまい

連続投稿

 シャムはバンコクで行われた国際会議により『日露技術提携条約』は、日本とフランス、ロシア、カナダ間での『四国技術提携条約』に発展解消した。これは技術を売る代わりに別の技術や資源で取り引きする、という内容のみにとどまるものだった。


 だけれど、明治政府は、ついでに私は目的を果たした。


 『試験農園』や研究所で開発された数多の農法や漁業技術を売り、現地で経営することにより、日本は望んでいた工業化に必要な技術や資源を手に入れることに成功した。私はそれで儲けられる。

 これにより、日本は工業化の道を歩むと同時に、アジア各地に進出した奥州屋は、そのまま現地の独立運動の原動力となって行くのだろう。その予兆は見えている。ロシアと日本が半同盟関係となったことで、日露戦争は間違いなく無くなるものの、日清戦争位から色々変わりそうだ。


 この先、歴史がどう変わっていくのか、全く検討も付かない。

 せめて、人類の、出来れば日本の未来に幸多からんことを。

まだ続きますが、ちょっと解説を。




~ここから解説~




少し自分で読んでみて置いてけぼり感があるかな、と感じたので解説を入れます。




私が幕末の様々な出来事を調べて思ったのは、日本、正確には各藩が貧乏過ぎる、ということです。各々の藩で近代化したくても、資金が足りず思うように近代化、工業化出来なかった藩は多かったようです。

そこで、この時代では割とお手軽に資金を稼げる漁業と農業を発展させるとどうか、と考えましたが、それだけでは歴史を変えるには力不足かなと思えました。良くて飢餓の被害がマシになる程度だと思われます。


どうせなら、と今作の主人公という、未来の知識を持った人物を投入するという反則技で、それを解決しようとしました。すると、幕府が西洋列強によって打ち倒される公算が高くなりました。商品である食物の消費先が足りず、中途半端に幕府側勢力が強くなったのです。

当時、日本において食料の消費地は江戸と大阪、京都であり、日本の農業はそこの消費に左右されていました。特に東北地方ではそれが顕著で、江戸で米が売れなくなった途端東北地方は不況に襲われたようです。現代知識を活かして農業の生産量をお手軽に増やせると東北地方を主人公の活動の場に設定したものの、これではあまり意味がありません。江戸以外の、欲を言うなら外貨を獲得出来る海外で日本に近い場所に消費地が必要でした。

そこで、アラスカでゴールドラッシュを起こし、極東ロシアやロシア領アラスカに人を集めることで消費地を増やしてはどうか、と考えました。その結果が、この作品です。

なので、この作品における歴史の改変点の始まりは、


・日本、特に東北地方で漁業、農業技術が異常に発展している

・アラスカでゴールドラッシュが史実よりかなり早く発生している


の2点です。

結果として、史実では戦争で負け続け貧乏だったロシアが裕福になり、日本はその裕福なロシアにとっての食料生産地として発展していく、のが幕末の流れです。

その結果、史実では、西洋列強の脅威に対抗するため、と軍事的理由から明治維新が起こったのが、西洋列強の脅威に対抗するためだけでなく、西洋列強の経済に食い込むため、と軍事と経済の二本立てで明治維新が起こったのがこの世界線での日本です。

そこまで考えて、そんなに農業技術が発展しているなら、消費地を抱えるロシアも欲しがるのが普通だ、と気付いてから、歴史は史実からかけ離れていくこととなりました。


この先どうなるのか、作者にも分かりませんが、今後もお付き合い頂けると幸いです。

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