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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
9/47

自己紹介と初授業

「僕はヴォンド・レキオン。イレンド王国の伯爵の位を…」

「あ、そういうのいいから。」

「…趣味は乗馬だ。よろしく。」

「よろしくー。はい次。」


ジュピスお姉ちゃん、貴族や令嬢令息相手に自由だなぁ。まぁ、なんのしがらみもないジュピスお姉ちゃんだからできることなんだろうけど…


「僕はコーニス・ヘルドです。一応、処供物流剣術を嗜んでいます。今日の授業が楽しみです!」

「はーい期待しててねー。次。」


…ヘルド?マルスさんの子孫かな。それとも、処供物流派はみんなヘルドっていうファミリーネームがあるのかな。コーニス君の後の4人の自己紹介が終わっていよいよニーナさんの自己紹介です。


「私はニーナ・フェン・ノットですの。あらゆる行商に手をかける大商会の頭、お父様の…」

「だからそういうのはいいって。面倒だから。」

「…面白くないですわ。まぁいいです。趣味はお茶会を開くこと。特技は体法を組み込んだ魔法ですの。」

「へぇ、首席だっけ。はいはい次~。」


…あぁ、ジュピスお姉ちゃんを憎たらしい目で見るニーナさん。あんまりジュピスお姉ちゃんにちょっかいを出されちゃうと困るんだよね。ジュピスお姉ちゃんを怒らせると、本当にすごいことが起こるから怖いんだよ…だって、この世界の全ての運動力を統べるジュピスお姉ちゃんだよ?確かに、運動力を使わないで攻撃もできるけど…世界に嵐と竜巻が乱立したり、アルヴテリアの自転が速くなったり…皆を宇宙にぽいっ!だね。その時はパパが出て来て、アルヴテリアを割ったり…アルヴテリアがかわいそうに思えてきちゃった。



次はルーシャの番です。


「私はルーシャ・レスト・フェルオスです。趣味は魔法研究と研究した魔法をアレンジしたり組み合わせたりして使うこと。特技は魔法です。後ろの席のカーナとは、旧友で親友です。以上です。」


うわっ、旧友で親友なんて恥ずかしいなぁ。


「はーい、次~。」

「はい。香菜は、リカーナ・ブラックウィステリアです。趣味は眺めのいい景色が見れるところを探すことです。特技は…運動…かな?」


ルーシャが、うまく隠したわね…と言っているような目でこちらを見ています。


「ちなみに、この目は世界が違って見えてはいないですし、普通に見れます。普通の目と同じなので、あまり気味悪がられると不愉快です。」


ルーシャが、うんうん、よく言った!という目でこちらを見ています。しかし、教室は思っていた反応とは逆でした。あの目、入学式のときから綺麗だと思っていたのよね…とか、可愛いなぁとか、そういえば、入学式でニーナさんが気持ち悪いっていってたわよね…とかとか。ちょっと恥ずかしいです。


※実は街中の人が香菜の目を見ていた理由は綺麗だ、と思っていたからなのだが、香菜は気持ち悪がられてると思い込んでいたりする。


あ、ニーナさんが憎たらしいと、怒りの顔をしています。あとあとなにをするか分かんないなぁ。


「今度の休みに家族や親戚とピクニックにいく予定なので、一緒に行く友達募集中です。終わりです。」

「はーい。じゃ、次。」


これで自己紹介は終わりです。ルーシャがあんまり多くても困るわよ?という目でこちらを見ています。あとは後ろの女の子達の自己紹介で終わりです。



「はい、じゃ、朝の学活は終わりで、授業に入るわよ。まずはアルヴテリアの誕生と、カーナの誕生ね。」

「カーナの誕生だって。どうやって生まれたのかしら?」

「もう!ルーシャ、からかわないでよ。」

「はいはいそこ。教科書開いて。」

「「はーい。」」

「もう、ルーシャのせいで怒られちゃったじゃん。」

「ごめんごめん。」


でもでも、カーナがどうやって出来たのかは香菜も知らないんだよね。楽しみだなぁ。


「まず、アルヴテリアとは130万kmくらいの惑星です。」

「はい!」

「はい。どうぞ。」

「惑星ってなんですか?」


カーナ達は幼生学園出身なので、ちょっとの一般常識くらいならわかります。メートルとは何か、時間の見方、とかです。でも、ここは流石、上流階級学校で、ちょっとのことなら皆わかるようです。


「簡単にいうと、太陽の周りを回る星って覚えてね。あとあと詳しいことをやるから、それで新しく覚えてね。」

「はい。」

「で、そのアルヴテリアを中心に回るのが衛星カーナです。衛星とは、惑星の周りを回る星、と覚えてね。」

「「「はい。」」」

「さて、アルヴテリアはどうやって出来て、どうやって命を作ったか、そしてどうやってカーナが出来たかを学んでいきます。」

「はーい。」

「まずはアルヴテリア。アルヴテリアの大きさはカーナ10個分で、重さもカーナ10個分だと言われています。さて、このアルヴテリアですが、なんでカーナ10個分だと思いますか?周りと一緒に考えてください。」

「はい!」


ねぇねぇ、うーん、等の声が聞こえてきます。


「カーナ、どうしてだとおもう?」

「うーん、その前にどうやって出来たかを知らないと、分からないんじゃない?」

「そうね。」


実は香菜は知ってるんですが…だってパパが作ったんだし、パパが作ったんだから深い意味はない、と。


「はい、時間切れです。では答えをどうぞ。」

「はい!」

「はい、ヴォンド君。」

「答えはカーナくらいの惑星が衝突を繰り返して出来たからです。」


…その答え、たぶん地球だったらあってたかも。


「残念、違います!」

「はい!」

「はいどうぞ!」

「原初龍が作ったから!」

「なんでカーナ10個分なのかの答えじゃないけど…まぁ正解ね。よく本を読んでいるのね。なんでカーナ10個分だとおもう?」

「…わかりません。」

「そう。それが正解よ。」

「「「えー」」」

「それじゃぁ、原初龍に聞いてみればいいじゃないですか?」

「聞けたらいいんだけどねぇ。ちょっかい出すと、アルヴテリアが割れるわよ?」


パパ、そんなに怒りっぽくないのに…むしろ転んで割っちゃうくらいだし…


「そんなに怒りっぽいのですか?原初龍は。」

「邪龍と原初龍のお話は知ってる?」

「知らないです。」

「そう。邪龍のことは?」

「世界を滅ぼそうとした悪い龍だと聞きました。」


パパの勇者時代は3000年前に幕を閉じて、新しく人になって冒険者を始めからやったそうです。その時にまたSランク冒険者になったりもするのですが…でも、邪龍顕現のときは、龍の体で行ったそうです。流石にアルヴテリアサイズで、ですが。サタンお姉ちゃんが世界を滅ぼそうとする前に、人間がサタンお姉ちゃんを利用して滅ぼそうとしてたんのですけど…


「うーん、それは少し違うわ。人間が邪龍を操って世界を滅ぼそうとしたのよ。で、最高位龍種を怒らせた結果、原初龍も出て来て、結局アルヴテリアがスパーンって原初龍に斬られちゃったの。…ミレイユが100年間父さんと口をきかなかったくらい痛がってたわね…」


最後の言葉は、私には聞こえてましたが、すごく小さな声で言っていました。


「そのあと、アルヴテリアはどうなったのですか?」

「いい質問ね。この世界の大陸は、大きな亀の甲羅の上だと考えられています。というのも、この邪龍顕現で綺麗に割れたアルヴテリアを直すために、大きな亀がたくさん出てきたからです。」


うん。それランドお姉ちゃんだね。


「「へぇ~」」

「今日の授業はこれくらいにしましょう。次は魔法の授業ですね。着替えなので、更衣室に行って下さい。では起立、気をつけ、礼。」


更衣室ってどこだっけ。

ファミリーネームの下り、強引に持っていき過ぎたと思ったので、修正いたしました。

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