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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
7/47

入学祝いのサプライズパーティー2

「ルーシャ、どう?」

「すごいわね。学園の関係者が勢揃いなんて、本当に裏口を使ってないか疑わしいくらいよ。」

「む、さすがに相手がルーシャでも、その発言は許せないなぁ。」

「ごめんなさい。でも、PTA会長や教育委員会はカーナのお父さんお母さんだからまだわかるけど、担任の先生、校長、理事長、魔法学科主任や体法学科主任、相談所主任に龍霊国議会天龍学園代表まで。それともう1人、入学式で何をしていたのかわからないけどあの人もすごい人なのでしょう?」

「あ、ミニオンさんね。うん。たぶんすごい人だよ。」


国王だなんていえないよ!!


「ルーシャ、ご飯はどう?」

「美味しいわ。このサンドイッチ、今度ピクニックにいくときに作ってみようかしら。」

「レシピ教えましょうか?ルーシャちゃん。」

「あ、ママ。」

「はい、お願いします。お母さん。」


ルーシャはママのことをお母さんと呼んでいます。それは、若い(年を取らない)ママをおばさんと呼ぶのは失礼かな?と考えたからだそうです。


「それじゃ、これがレシピね。手順も一緒に書いてあるから、簡単に作れると思うわよ。楽しみだわ。ピクニック、いつ行くの?」

「次の休みにでもと考えています。」

「あら、それはいいわね。ご一緒しても?」

「もちろんです。新しくできる友達も誘ってみようかな、と。」

「それはいいわね。なにか催し物も考えておかなくちゃ。」

「ピクニックに誘える友達ができれば、ですが。」

「大丈夫よ。ルーシャちゃんも香菜も魅力的でかわいいんだから。下心をもってよってくる男子に気をつけてね?」

「えぇ、心がけます。」

「あぁ、それと私の前では言葉使いを改めなくてもいいのに。」

「いえ、忘れてしまいますので。」

「勤勉ね。あまり根を積めすぎないように。」

「はい。」


次の休みかぁ。どこに行くんだろう。


「楽しみだね、ルーシャ。」

「そうね、どこに行こうかしら。龍霊山りゅうれいざんにでもいきましょうか。山登りと、龍に会えたら、と。」


…あそこはアドお兄ちゃんの遊び場だし…無駄に大きいんだよね、あの山。アドお兄ちゃんがランドお姉ちゃんに頼んで地脈と地形いじってもらって遊べるようにしたって聞いたし…キュリスお姉ちゃんもはしゃいじゃって、大自然の中に大きな湖までつくって、しかもアドお兄ちゃんが調子にのって温泉まで作っちゃって…香菜たちしか知らない秘境の場所だから人は来ないけど…


「龍って?」

「龍霊山に龍がいるって噂があるのよ。」

「へ、へぇ。どのくらいの大きさだったの?」

「全長50メートルもないって噂よ。龍の子供かって話で、龍の出産地と期待されてるの。」


実はその龍、最高位だとは言えない…遊び場っていっても、さすがのお兄ちゃんでも体長は小さくするんだね。



「龍の出産地?」

「えぇ。」


あれ、龍はいまは最高位しかいないはずだけど…誰かが最後まで進化したのかな。


「龍って、最高位以外にもいるの?」

「知らないの?低位竜が進化するときに、たまに低位龍の個体が発生するの。」

「へぇ~それが進化すると?」

「それぞれの属性の中位龍、高位龍になるの。そして最後に王位龍になるのよ。」

「王位龍?」

「えぇ、それぞれの属性の王、つまりいちばん偉い龍ね。全部で7体いるわ。」

「へぇ、1番偉い、ね。それに龍族っているんだね。」

「えぇ、竜の上位存在だからね。変にちょっかいを出すと、国がまるごと滅ぶわよ。」


そのときはお兄ちゃんお姉ちゃんが出るんだろうなぁ。天変地異が起きるかも。怖いなぁ。


「こ、こわいね。」

「えぇ、だから龍の出産地であったら、あの山は閉鎖されると思う。」


たぶんアドお兄ちゃんが、誰の許可を得て俺の遊び場に勝手に巣をつくっている?って怒ると思うなぁ。


「それじゃぁピクニックは龍霊山での山登りに決定ね。」

「うん!あ、温泉とかも行くのかな。」

「行こうかしら。」

「魔王さんたちも誘ってみてもいい?」

「えぇ、もちろんよ。人数は多いほうが楽しいわ。」

「うん!」


ルーシャは温泉の場所を知っているし、何回もルーシャとルーシャのお母さん、香菜とママで温泉にいっています。パパはお留守番です。一緒に入らないの?と聞いてみたのですが、せめて男がもう一人いたらなぁと言ってました。


「魔王さん、お兄ちゃんお姉ちゃん、マルスさん、今度ルーシャと新しくできたお友達とでピクニックに行こうかと思うんだけど、皆でどう?」

「おっ、いいな。荷物は俺の空間魔法でいいとして、どこに行くんだ?」

「龍霊山だって。」

「へぇ、いいぜ。お前らは?」

「私たちも行くよ。」←キュリス

「僕もですか?」

「もちろん!」

「ありがとうございます。こういうのは初めてで…長い人生、遠慮しがちだったもので…」

「んなこたぁ気にすんな。人外級だから遠慮してたんだろ?安心しろ。ここにいるのは全員人外だ。」

「では僕もお供させていただきます。」

「うん!人数は多い方がいいもんね。」

「それじゃ、ルーシャに伝えてくる~。次の休みだからね。あと、温泉も行くかもだから~。」

「おう、あそこの温泉か。わざわざミレイユに地脈いじくってもらった甲斐があったぜ。いろんな効能もあるしな。」←アド

「へぇ、どんな効能だ?」

「まずは冷え性腰痛やらは常識だろ?あとは魔力回路を効率よくする、要は鉄やらに油をそそぐようなもんだな。」

「へぇ、そりゃ知らなかった。俺も何度かいったことがあるが、なるほど、入ってからなんかいつもよりすっきりするなとおもったがこれのおかげか。」

「楽しみだな。それにカーナの新しい友達ってのも気になる。」

「そうだね~。」

「あぁ、我が弟子ながら可愛いとおもうぞ。将来が楽しみだ。」

「なに?狙ってるの?もしそうだったら、俺たち最高位龍種全員が相手にならないといけなくなるけど?」

「さらっとすごいことを言いましたね。最高位龍種といったら、この世界最強じゃないですか。というか、よく最高位龍種たちの協力を仰げますね。」

「んあ?お前、知らなかったか?」

「あら、知らなかったの?」←シャルナ

「お、シャルナ、ヴァーンも。」

「おう、なんの話をしていたんだ?」

「カーナが将来魅力的になるなって話だ。ピクニックにいくこたぁきいてんだろ?」

「おう、当然俺もいくさ。あと魔王お前、香菜を狙ってんのか?それだったら最高位龍種の総力と俺の本気をもってしてぶっ潰さないといけなくなるが。」

「はっ!俺は弟子に手なんか出すかってんの。それに心に決めた女がいるんだ分かってんだろ?」

「あぁ、分かってて聞いたんだが。」

「たちわりぃな。でだ、その最高位龍種総力って、どうやって最高位龍種に協力させるんだ?ってマルスが聞いてきたところがお前らが話に入ってきた瞬間だな。」

「あれ?マルス、俺たちのこと知らなかったっけ?」

「はい、僕は何も聞いてないです。ヴァーンさんたちになにか問題でも?」

「いや、俺たちに問題はないぞ。じゃ、他言無用でな。」

「はい。」

「ここに、最高位龍全員集合してるんだわ。」

「…は?」

「おいおいそんなみっともねぇ顔すんなって。」

「いやいや、おかしいでしょう!?えっと、ちなみにどちら様が炎龍で?」

「そこの男。」

「はーい!アドお兄ちゃんだよ♪」

「うるさいわよアド。」

「いってぇ!?いきなり叩くなんて、俺が新たな門を開いたらどうするんだ!」

「では今度は優しくしましょうか?」

「…炎龍なのですよね?あの人…それを叩く校長先生は…」

「あぁ、氷龍だ。ちなみに炎龍と氷龍はつがいで、この龍霊国の王と王妃だな。」

「…言葉も出ませんよ。」

「で、あの幼女が地龍だ。」

「え!?龍霊国議会天龍学園代表が!?」

「そうそう。で、いまでた天龍学園の理事長が天龍な。」

「驚きすぎて言葉が…」

「で、学童相談所主任が邪龍で。」

「え!?あの邪龍が!?世界を混沌にした!?」

「そう、その邪龍。」

「えぇー、邪龍があんな温厚な性格をしていたとは…」

「まぁ人間たちに無理やり呼び出され、利用されまくって怒った結果が2500年前だかんな。温厚なやつほど怒ると怖いってやつだな。」

「そうですか…では、原初龍か時龍が、そちらの竜人さんか魔王さんですか?」

「いや、時龍はシャルナだし、原初龍は俺だよ?おっさんは俺の使徒で世界の監視者、いわば天使だな。」

「うっわぁ、よく学童相談所主任と戦闘になりませんね。」

「え、だって俺の娘だし。」

「えぇ!?」

「まぁ俺の力が意思を持った、と言えばわかるかな?」

「な、なんとなく…」

「ちなみに原初龍の俺以外全ての最高位龍は俺の力が意思を持った存在なんだよ。」

「そうなのですね。では皆子供というわけですか。…子供?カーナちゃんも最高位龍ということですか?」

「あぁ、その通り。半時神龍だな。」

「…半神?」

「あぁ、だって俺、原初龍なんて言われてるけど、実際は神だしな。」

「そうなのですね。もはやこれっぽっちじゃ驚きません。」

「そうか。なら、香菜の方が高位だっていったら?」

「えぇ!?なら、権限はヴァーンさんよりも…?」

「うん、時に関しちゃ完全に上だ。」

「……」

「ちょっと驚かしすぎちゃったかな?」



「カーナ、マルスさんがすっごく疲れてる顔してるわよ。なにをしたの?」

「え?疑われることなんてしてないよ!もう、なんで香菜がしたって思うのかなぁ?」

「だって、カーナ、前だってこんなことあったわよね?」

「うっ、それはお話が楽しかったから…」

「それでも、勇者様の話を1日中はやりすぎよ。話ていた男子が疲れきっていたわよ?」

「うぅ…反省してます…」

「なにこの子可愛い。」

「ん?なにか言った?」

「い、いや、なんでもないわ。」

「そうなの。あ、魔王さんに、お姉ちゃんたち、マルスさんもピクニックにいくって。」

「あら、それは良かった。いっぱいお昼を作らなくちゃね。」

「うん。荷物は魔王さんが全部持ってくれるから。」

「あら、大丈夫なの?1人でだったら、すごい量を持たないといけなくなるけど。」

「それは大丈夫。空間魔法で異次元に積めておくんだって。」

「さすがね。空間魔法をまだまだ勉強できるわ。けど、全ての魔法を使えるとも言ってたわね。」

「うん。香菜も魔王さんに教えてもらってるよ。」

「そういえばカーナ、さっきから魔王さん魔王さんいってるけど、魔法を全部使えるだけなのにあの人は魔王様って言われてるのかしら?まさかこんなに近くに魔王様がいるとは思えないし…」

「あーうん、そこら辺はしらないけど、香菜はあの魔王さんに魔法を教えてもらってるんだ。」

「じゃぁ、あの時魔法も?」

「ううん、時魔法は自分で。」

「…そう」


なんか変かなぁ?

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