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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
4/47

入学式3

「ほら、もうすぐ先生が入ってくるわよ。」

「了解だよ。」


あ、噂をすれば、ですね。ルーシャが前を向いた時、ぴったりで入ってきました…ふぁっ!?


「今日から私がこのA組の担任をします、ジュピタス・ヒルデです。」


な…ん…で?なんで風龍お姉ちゃんが先生を!?放浪の旅は?気ままに風に揺られてるんじゃないの!?


「よろしくお願いしますね。では入学式の会場にいきましょう。会場といっても、演習場なのですけどね。」


というかなんで女性形なの!?確かに、風龍お姉ちゃん(お兄ちゃん)は性別が無いけども!人格は中性的だったはずだよ!それなのに…なんで胸が膨らんでるの…ボタンがすっごく頑張ってるよ…べ、べつに香菜は気にしてないよ?ママを見てたら、香菜のもママみたいに大きくなるだろうし。けど、男の子がすっごく見てるんだもん。みんな思春期がはやいよ!あ、人格は、人間の形をとったときの格、つまり容姿のことです。


「どうしたの?リカーナちゃん、動けないの?」

「あ、いえ、いま行きます。」


お姉ちゃんの口の端が上がってる…笑ってるよ!絶対笑ってるよ!動けないの?も、絶対わざとだよ!…はっ!?ついツッコミにまわっちゃった!


演習場の手前で止まりました。なにやら入場演出があるそうです。あ、拍手が聞こえてきました。入場ですね。並び順は総合成績順です。香菜は10番目、ルーシャは23番目です。ルーシャがなぜそんなとこに?と思いましたが、体法成績が原因でした。ルーシャの体法は、支援魔法をつかうのです。体法試験は魔法無しの純粋な体法だったので、防御はともかく、攻撃ができなかったようです。防御は受け流すことしかできなかったみたいです。香菜は魔王さんから魔法を教えて貰っていたので、時魔法、空間魔法以外を試験で使いました。それで時魔法だけはルーシャに勝てるのですが、他の魔法が圧倒的すぎてつらいです。体法は時魔法の応用でルーシャに勝てるのですが…


「さて、新入生の入場です!」


この声は…天龍お兄ちゃんですね。何歳という設定なのでしょうか。流石、天龍学園の入学式、財閥や貴族、王族までいます。


「さて、今年度は期待大の新入生ですが、実況のミニオンさん、いかがですか?」

「えー、今年度の新入生はあの冒険者黄金時代の第1席、魔王さんの子孫と第2席、ヴァーンさんの子孫がいますからね。この学園になにかをもたらしてくれると確信しておりますよ。」


ふぁっ!?天龍お兄ちゃん、なにを!?王下の天龍学園の入学式だよ!?実況って、ふざけてるんだよね?ふざけてるんだよね!?それにノっちゃう炎龍お兄ちゃんもお兄ちゃんだよ!?炎龍お兄ちゃんの国お抱えの学園でしょ!?ノっちゃだめでしょ!氷龍お姉ちゃんに怒られるよ!?炎、消されちゃうよ!?鎮火されちゃうよ!?


「そうですねー、しかも、私の義妹もいる今年度!相当な期待をもって過ごしたいですね~。」


ヴァーンの子孫と私の義妹、どっちも香菜のことを指してるよね!?…もしかして、これが演出?笑えないよ…


「まず始めに、校長からのお言葉です。校長、よろしくお願いします。」

「はい、校長のレスト・プルトゥです。今年度、御入学された御令嬢、御令息の皆々様、入学、おめでとうございます。つきましては本日…」


ふぁっ!?まさか、氷龍お姉ちゃんも!?これ、まさか香菜のため!?ひどいよ!笑えないよ!


「…では、これにて校長からの式辞を終わらせていただきます。」

「校長、ありがとうございました。」


この入学式のためだけに校長っていって出てきたのだとしたら、この後どうするんだろう…校長、続けるのかな…龍霊国トップの炎龍お兄ちゃんと氷龍お姉ちゃんが…?本当に笑えないよ!


「では、今年度総合成績首席からの式辞です。ニーナ・フェン・ノット嬢、お願いします。」

「はい。」


あ、あの人が総合首席なの。たしかに同じ組で、あの人は1列目だったけど…右側だったから首席だとは思わなかったなぁ。なんかすっごくこっちを見てたのには気付いてたけど。


「今年度1730期生、私たち一同は、龍霊国王の下…」


あ、天龍学園はすごく古い学園です。ですが、天龍お兄ちゃんが理事長をすることになったのは去年からで、天龍学園の天龍は炎龍お兄ちゃんがつけたそうです。炎龍お兄ちゃんと氷龍お姉ちゃんは何1000年も王位から退位してないので、神の使徒、と世界中で噂されています。実際に神に近い方なのですが。というか、龍霊国王の下って、そこに国王いるんだけど…


「これにてニーナ・フェン・ノットの式辞を終わらせていただきます。」

「ニーナ・フェン・ノット嬢、ありがとうございました。続きましてはPTA会長の祝辞です。ラピスさん、お願いします。」

「はい、本日は本校の入学式を祝うかのような天気となり…」


パパ!?なんでパパがPTA会長なの!?あ、昨日の天気予報で今日は雨だったはずなのに、昨日の夜出掛けて行ったの、曇を切ってきたからなんだね!?だから濡れて帰ってきたの!今日の入学式のために!


「これにて私からの祝辞とさせていただきます。」

「ラピスさん、ありがとうございました。続きまして、天龍学園教育委員会会長の告辞です。シャルナさん、お願いします。」

「はい、天龍学園教育委員会会長をさせていただいている、シャルナです。本日の入学式は…」


ママ!?やっぱりママも!もう逃げたいよ!ルーシャも半目になっちゃってるよ!


「以上をもちまして、私からの告示とさせていただきます。」

「シャルナさん、ありがとうございました。続きまして…」


式辞祝辞告辞多いよ!


「続きまして、本国議会、本校代表、ランド・ヴィナスさんからです。」

「あい、龍霊国議会の本校代表を務めさせていただいておる、ランドじゃ。天龍学園の…」


やっぱり!ミレイユお姉ちゃんも!一見美幼女が壇上にって、シュールだよ!龍霊国議会天龍学園ってシュールすぎだよ!それに天龍、風龍、炎龍、氷龍、原初龍、時龍、地龍であとは邪龍お姉ちゃんだけになっちゃったよ!それに議会って!今回だけのために議会にまで上り詰めたの!?冗談じゃないよ!


わらわからの言葉は以上。」

「ランドさん、ありがとうございました。続きましては…」


ふぅ、さすがに邪龍お姉ちゃんはこないよね。だって、心の病気にいつもかかってるんだから。


「続きましては、本校学童相談所主任、サタン・デシンさんです。」

「サタン・デシンです。本校は上流階級学校ということもあり、心身ともに無理をする生徒も多いので、相談にのり、的確なアドバイスを…」


あーもう!心身ともに無理をしているのは邪龍お姉ちゃんじゃないの!?いまの状況をどうにかしてって香菜が相談したいよ!最高位龍全員集合だよ!香菜も含めて!この空間だけで天変地異がおきちゃうよ!というかもう香菜の心は天変地異だよ!


「気軽に来てもらえたらな、と思っております。」

「サタン・デシンさん、ありがとうございました。続きまして」


今日何回目の続きましてかな…


「続きまして、高等部男子、女子代表からの祝辞です。」


天龍学園は初等部、中等部、高等部一貫校なのです。


「はい、高等部男子代表、黒藤瑠璃也です。」

「同じく高等部女子代表、白江翠沙です。」


瑠璃也お兄ちゃんに翠沙お姉ちゃん!?二人も1枚噛んでたの!?


「まず、初等部のみなさん、入学、おめでとう。この天龍学園は…」


あーもう、気力がガンガン削られているような…


「以上、高等部からの祝辞でした。」

「瑠璃也くん、翠沙さん、ありがとうございました。続きましては理事長式辞です。理事長、お願いします。」

「理事長のヴェスト・レイナスです。本校に御入学いただき…」


あ、やっと終わりかな…というか、この司会のひとって誰?…なんだ、心臓に悪いおじさんですか。…心臓に悪いおじさん!?なんでここにいるの!朝、パパに挨拶しにきたばっかりだよね!?もしかして、このために呼ばれたの!?でも挨拶しにきたっていってて、パパはしらないはずだよ!?っていうか、これパパが計画したのかな。


「これにて私からの話を終わらせていただきます。」

「理事長、ありがとうございました。続いて、本校初等部A組の魔法学科主任と体法学科主任の紹介です。お二方、こちらへ。」

「魔法学科主任のディオス・モルダスだ。」

「情報では、このディオスさん、全ての魔法を使えるとのことです。」


おおっ!っと式場から歓声がおこるけど、私は覚めてます。全ての魔法を使える?全ての魔法を極めてるだよね!魔王さん!けど、もう1人の方はしらないです。


「僕は体法学科主任のマルス・ヘルドで、得意は剣術です。」


気のせいかな。マルス・ヘルドって、たしか3000年前のSランク冒険者、剣王の初代さんの名前だったような…あ、ちなみにSランク冒険者の第1席の魔王さんの通り名は魔王で、第2席のパパの通り名は勇者、第3席、引き継がれる通り名は剣王です。いまの剣王さんはたしかベート・シュナイゼルさんだったような…師範と剣王は違うもので、師範だからって剣王だとは限りません。師範に基礎を教えてもらい、それを発展させて一番を目指していくのがSランク冒険者黄金時代第3席剣術流派なのだそうです。そしてその時の剣王を倒すか、剣王がその座を降りたときに剣術流派会が開かれて、1位のひとが剣王になるのだそう。パパに教えてもらいました。そして初代さんはその流派のひとに倒されたのではなく、自分からその座を降りたそうです。なんでも、初代さんが強すぎてだれも倒せなかったそうで、長いこと冒険者するのも疲れるし…といってその座を降りたともパパがいってました。


「マルスさんはあのSランク冒険者、詳しくは個人のSランクではないですが、処供物流剣術で教えていたそうです!」


これまたおおっ!とい歓声が。そうでした。Sランク冒険者、処供物しょくもつ流剣術です。初代さんは空間魔法を使わなくても瞬間移動並みの移動ができるのだとか。…あれ、たしか初代さんは巨人→阿修羅になって寿命がなくなったのでしたっけ。…まさか!初代さん!?またドッキリなの!?あ、巨人といっても大きな人ではなく、強大な力を持った人です。そして阿修羅は、その強大な力を完璧に制御して、強大な力を目にしたり、腕にしたりできるひとのことをいいます。PTA席にいるパパの方をちらりとみると、目を逸らされました。絶対しってます。

天龍学園の歴史を一桁間違っていました。

173期生×→1730期生○

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