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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
35/47

引き継いだものとドジの子とルーシャの苦悩

いつから―part2

「よし書けた!」

「といっても何も書いてないじゃない…」


ルーシャの突っ込みはともかく、創造するときにどんな文字を記すのか決めないといけないので書いたとも言えるのです。


「はい、スレインくん。」

「中身を今見ても?」

「当然。ダメ。」

「え?」

「冗談オッケー」

「あ、うん。」


スレインくんが手紙を開け、中身を読みます。


「デフォルメされた白い龍…」


デフォルメした白い龍は香奈からの手紙ということを知らせるメッセージです。蝋で封をするとき、家紋のスタンプで押すのと同じようなものですね。ちなみにスタンプ的なものなので、昨晩のような絵出はないです。


「ふむ…とりあえず僕たちはお気に入りの外で遊ぶものと着替えとパジャマを持っていけばいいということだね。あとあれば、これじゃないと眠れないという寝具。」

「そうだね。」

「手紙に入ってるこのリストバンドをして地図にある地点の目印前でリストバンドを7回叩いてから進まないと香奈ちゃんの家までにたどり着けないというのは?」

「防犯上の対策だね。ちなみに1週間で効果が切れるよ。」


パパ、ママ、香奈はもちろん、魔王さん、リリーナさん、ルーシャ、アドお兄ちゃん、キュリスお姉ちゃん、ランドお姉ちゃん、ジュピスお姉ちゃん、アヴお兄ちゃん、サタンお姉ちゃん、瑠璃也お兄ちゃん、翠沙お姉ちゃん、緋音お姉ちゃん、うちのペットとその眷属、使徒さん達、悪魔さん達等は生体反応を記憶しているので普通に入れます。ちなみに、郵便物は外部にポストがあり、中が空間魔法でうちのポストと繋がっているので普通に届きます。


「そんな高等技術…いや、ドアの鍵をリストバンドに見立てればいけるのか…?で、このもう1つ中に入っている方位磁針兼腕時計は?」

「目的地は山だから、ツリーハウスに向けて自動的に針が向かうようにしてあるの。迷ったときの対策だよ。ツリーハウスは家族や親族だけの秘密の場所だから漏らさないとは思うけど、一応、その時計もリストバンドと同じように時限式になってるからピクニックが終わったら効果が切れて普通の方位磁針になるようにしてあるよ。そうなったらプレゼント。」

「もちろん、悪用はしないよ。ただ無くしたりする可能性もあるから、そうする必要はあるね。」


よしよし、スレインくんに聞かれたことの説明もちゃんと手紙に書いておいて、と。複製!そして表面にそれぞれの名前を書いて、と。完成だね。


「オッケーありがと。それじゃ、ルーシャ。魔法の方はお願い。」

「アルケミアさんは?」

「香奈の誘ったピクニックの主催者といえば大丈夫。」

「了解。それじゃ行ってくるわね。」


香奈もレギアスちゃんを誘わないといけないので、席を立ちレギアスちゃんのところで立ち止まります。


えーっと、レギアスちゃんをピクニックに誘うにはまず朝早くに網をもって捕まえてくればしぶしぶ(いやいや)だけど(でも)くると(逃がさない)。でも前の段階でレギアスちゃんに興味を持たれることをしているのなら手紙を置くだけで十分、と。置くときは一定の場所に置いておかないと気づかなかったりもするのできちんと一定の場所におくんだね。一定の場所というのは…頭の上にそーっと置かないといけないだね。よし、そ~っと…


とレギアスちゃんの頭の上に手紙を置いておきました。それを不思議そうに見るディアくん。


「大丈夫。ディアくんのもあるよ。」

「い、いやそういう訳ではないんだが…なにをしているのかと気になってな。」

「これ、ディアくんに。ピクニックのお誘い。」

「…行っていいのか?」

「もちろん。」


ディアくんが悪い人じゃないって分かったし。


「それじゃ、他の人にも渡さないといけないから。またね。」

「お、おう。」


ディアくんからはなれ、コーニスくんのところへ。


「コーニスくん、これ、ピクニックの持ち物とスケジュール。」

「あ、ありがとうカーナちゃん。」

「他の人にも渡さないとだから、それじゃぁね。」

「えっあ、うん。」


コーニスくんと別れ、ロロくんに。


「ロロくん。はいどうぞ。」

「あ、リカーナさん。これは?」

「カーナでいいよ。ピクニックの持ち物とスケジュール。返事もらってないけど…迷惑だった?」

「いや、そんなことはない。ただなんで俺なんだろうなって。」

「んー、なんとなく?」

「そう…ま、俺も行かせてもらうよ。日程も手紙に?」

「うん。」

「じゃ、これ見ればいいってことだね。ありがとう。」

「うん、それじゃぁね。」


ロロくんと別れ、席にもどります。席に座るとスレインくんが話しかけてきました。


「やけに早いね…」

「パパッって渡してきたからね。ジュピ…先生には迷惑かけないように、って言われてるし。」

「なるほどね。あ、フェルオスさんも帰ってきたみたいだよ。」

「ん。どうだった?ルーシャ。」

「バッチリよ。」


ルーシャが当然、と頷きます。


「あと10分くらいで授業も終わるし、またあとで話そっか。」

「そうね。次は実技授業だし、おと…ディオス先生に言われた課題の復習もしときたいからまたあとで。」


個別に課題があるのですね。香奈にもマルスさんからなにか出されるのでしょうか。


各々の時間を過ごして授業が終わりました。


「それじゃ、着替えにいきましょうか。」

「うん。」


ルーシャが立ち上がり歩きだし、香奈はそれについていきます。


「さすがにどこかはもう覚えたでしょう?」

「うん。角を曲がってまっすぐだよね。」

「そうね。曲がる角が反対じゃなければあっていたわ。」


あれぇ~?こっちじゃなかったっけ。


「あ、ほんとだ。」

「疑ってたの?」

「あはは。ごめんごめん。」


更衣室に入り、香奈たちのロッカーの前に行きます。


「そういえばこのロッカー、洗濯機にもなってるんだっけ。」

「そうよ。たしか…夜10時くらいに中に入ってるものが自動的に洗濯されるんじゃなかったかしら。」

「中に変なものを隠してると水没するようにしてるんだね。」

「えぇ。そんな狙いもあったと思うわ。中に入っているものは、水着2着、体操着2着、実技用の運動着2着ね。」

「あれ、香奈1つずつないんだけど…」


いじめ?いじめなの?


「便利機能があったじゃない。吸収したんじゃないの?」

「あ、そうだった。えへへ。」

「アホだわ…アホの子だわ…」


残念ドジの子でした。


「とりあえず今日はパパっと着替えて先に実技教室に行ってなさい。」

「ん、どうして?」

「どうしてって…あのね?」


ルーシャの言いたいことがよくわかりません。


「視界情報を共有しているんでしょう?」

「うん。」

「私たちはいま着替える所よ?」

「うん。」

「そしてヴァーンさんは男性。」

「うん。」

「裸を見られるのよ?」

「うん。」

「いやうんじゃないでしょうそこは!!」


えぇ~なにがダメなのかわかんないよー


「いい?異性の体を見るのは、とても悪いことなのよ?」

「え、なんで?」

「なんでって言われても…なんでなのかしら…」


ルーシャの勢いが衰えてきました。


「うーん…うーん…あ、そう!道徳的にだめなの!だから先に出てて!!」

「うーん?まぁいいや。よくわかんないけど、先に行ってるね。」

「ふ、ふぅ…なんとかなったわね…」


よくわかりませんが、とりあえず実技教室に向かいます。

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