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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
34/47

犯された学園と実は凄い地龍とスレインの驚愕

「ジュピスお姉ちゃ―」

「ん?」

「ごっ、ごめんなさい先生…」


すごい笑顔でにらまれました。ママもそうですが、笑顔を怖くするのってどうやるのでしょう。


「で、どうしたの?リカーナちゃん。」

「あ、はい先生。パーティーメンバーが決まりました。」

「あらはやい。始まって10分程度なんて、このクラスで1番だよ?」


友達のコネです。しかし10分しか経っていないのなら、まだ時間的にはホームルーム真っ最中。1時限目にも入っていないので、空いた時間はどうしましょう。


「空いた時間はどうしたらいいですか?」

「そうだね~…まぁ迷惑かけないならなんでもしてていいよー。」

「わかりました。では。」


うん、すっごくやりづらい。


香奈が席に戻ると、さっそくルーシャが話しかけてきました。


「カーナ、先生なんだって?」

「余った時間は迷惑かけないなら適当にしてていいだって。」

「そう…それでね、カーナ。聞きたいことがあるんだけど…」


ルーシャが内緒話をするように頭を香奈の耳に近づけ、防音空間を作ります。防音空間を作ったときは読唇術で会話を読まれてもいけないので、日本語(ルーシャに教えた)を使って会話するようにしてます。


「思ってたんだけど、あの先生も入学祝いにいたじゃない?もしかしたらと思うんだけど…」


なるほど。そういうことでしたか。


「うん。先生はジュピタス・リ・ブリュンヒルデ。風龍とも嵐龍とも雷龍とも光龍とも言われる、運動力を司る龍だよ。香奈はジュピスお姉ちゃんって呼んでる。」

「そ、そう…私たちは風龍に教わっていたのね…って、先生が風龍と、魔王に剣王、それに今朝会った女王様兼校長先生…もしかして、まだ最高位龍がこの学校に…?」


マルスさんが剣王ということはすでに分かっていたのですね。そして、流石ルーシャ。勘が鋭い。


「うん。理事長で天龍のアヴェスト・ジ・ユレイナス。アヴお兄ちゃんね。で、学童相談所主任で邪龍のサタン・カオス・デシング。サタンお姉ちゃんね。」

「えっ」


まだまだまだまだぁ~驚くのはまだはやいよ~


「さらに、龍霊国議会天龍学園代表で地龍のミレイユ・ランド・ヴィーナス。ランドお姉ちゃんね。」

「なん…てこと…!?」


龍霊国議会議員というのはルーシャが驚くほどになるのが難しく、さらに、外国の王公貴族や名の知れ渡った人たちが子供を預け、将来絶対に国を支えることになる天龍学園の生徒の予算等、天龍学園の今後を決める龍霊国議会天龍学園担当にはそれはもう相当な実力と運、支持率がないとなれません。それに加え、ランドお姉ちゃんは代表。よほどのことがないとなれない所にランドお姉ちゃんは座っているのです。さらにさらに、そんな龍霊国議会天龍学園代表にルーシャが会ったことがないわけがないわけで、ランドお姉ちゃんが地龍だったと驚くのは無理はないのです。


「う、うそよね…?うそだって言ってよ…はっ!?洗脳…」

「なんてことがあるわけないじゃん。地龍お姉ちゃんは大地魔法専門。要は物質系専門なんだから精神系にはすっごく弱いの。邪龍お姉ちゃんならともかく、洗脳なんてことはありえない。香奈もルーシャまでとは言わないけど驚いたからその気持ちも分かるけど、ランドお姉ちゃんが努力した結果なんだからそれを悪く言うのはルーシャじゃなかったら怒ってた所だよ?」

「ご、ごめんなさいカーナ。気を付けるわ…」

「分かってくれたならいいけどね。」


これではパパが言った、『神は大概贔屓なやつ』というのも否定できませんね。というか、ルーシャ。そんなしゅんとした泣きそうな顔でいられると、罪悪感で香奈の方が心にくるんだけども…


「ごめんルーシャ強く言いすぎちゃった。謝るから許して?」

「いや、私が悪いのよカーナ…カーナのお兄ちゃんお姉ちゃんを疑った私が…」


打たれ弱いルーシャ。こういうときはほんと


「分かった。どっちも悪いってことで、今度一緒に遊ぼう。」

「ほんと?ほんとのほんと?」

「うん。」

「やったぁ!」


かわいいんだから。




「こほん。恥ずかしいところを学校でみせたわ。」

「いいじゃん。可愛かったんだし。」

「もう…それで、カーナ。今日中にピクニックのことをみんなに知らせなくちゃいけないんじゃないの?」

「あ、忘れてた。」

「そうだと思ったわ…」


やれやれ、仕方がないわとルーシャが首を振ります。ちなみに、もう防音空間は解除してあります。


「書き方を教えるから、書くのは自分でするのよ?」

「うん。一気に全員分創造できるから、それは自分でやるよ。」

「本当に反則よね…」


ルーシャにこう、こう、こうしてこう書くのと手本を見せてもらいながら貴族流の手紙の書き方を教わりました。


「うんうん。流石ねカーナ。物覚えがいい。教えやすいわ。」

「ありがとルーシャ。でもルーシャの教え方が上手いからだよ?」


ルーシャは基礎からやるので、覚えやすいのです。


「君たち、さっきから何をしているんだい?泣きそうな顔をしたとおもったら嬉しそうな顔をして、今度は手紙の書き方?」

「そうだよスレインくん、ピクニックについて。持ち物チェック表にもなるから、あとでスレインくんにも渡すね。」

「ありがとう。結局誰がくるんだい?」


スレインくんは警戒している、というわけではなく、ただくるひとにあわせてなにか持っていこうと考えているのでしょう。


「そうだね…成績順からいくと、ルーシャ、エルシリアちゃん、ティアちゃん、アルケミアちゃん…と?」

「ハルバードくん。」


なんか武器みたいな名前で魔法使ってるイメージが浮かばないんだけど…


「ハルバードくんが魔法で、体法からは香奈、スレインくん、この後誘って来なかったら拉致るけどレギアスちゃん、可哀想だからディアくん、コーニスくん、ロロくんだね。他には高等部の黒藤瑠璃也お兄ちゃんに、白江翠沙お姉ちゃんと、香奈のお兄ちゃんお姉ちゃん達、パパとママがくるよ。」

「ちょ、黒藤先輩と白江先輩!?」

「まて、まてまてまて。あのお二方は生徒会長と副会長。学校生徒の代表とも言えるお方だぞ?いまや生徒たちの憧れの的。そんなお方達をこんなお遊びに誘えるはずも…」

「心配ご無用。昨日のうちに2人の家に手紙送ってOKもらっといたよ。」

「いつのまに!?」


気づかないうちに。手紙のやり取りはボッポの眷属のクックルとカールがやってくれました。うちのペットはみんな頭がいいのです。


※ちなみに、うちのペットは神の使いということですべて神格化しており、高位竜並みの戦闘力を有し、低位龍並みの知識と頭を持っている。もちろん、うちのペットほどではないがうちのペットの眷属もそこら辺の高位の魔物でも瞬殺できるほどの戦闘力とそこら辺(地球)学校(某難関大学)余裕(半年もかからず)で飛び級卒業できるほどの知能を持っている。


「とんでもない女の子と友達になってしまった…」


スレインくんが遠くを見て黄昏(たそがれ)ています。


◇◇◇◇◇


「ん、るーくん。香奈ちゃんからお手紙届いてるよ?」

「どっち宛だ?もしかしたら翠沙かもしれないぞ。」


翠沙が手紙を持って俺の隣に座る。


「それがね、宛名が2人へ、ってあるから、私とるーくん宛だと思うんだ。」

「そうか…それじゃ、俺が開けるぞ。」


翠沙が差し出すペーパーナイフを使い封を開ける。中からはいつも通りデフォルメされた白い龍がくねくねしているかわいらしい便箋(びんせん)と、かわいらしい文字が。


「えーと、なになに?次の休みにピクニックにいくから、そのお誘いだな。場所は龍霊山。集合は7:50分までにひいじいちゃんの家。8:00に出発。ひいじいちゃんの家の魔車で3時間かけて龍霊山に行って、2時間くらいで登山。目的地の花畑についたら昼食にして、終わったら食後の運動がてら香奈ちゃんたちは遊ぶ時間、俺たちは花見とかの自由時間。頃合いを見て俺たちも行ったことのある温泉と小川近くのツリーハウスに荷物を置いて晩御飯の材料を採取。晩御飯はキャンプだな。もはやピクニックじゃないぞこれは。」

「お、温泉?温泉入るの?」


翠沙がキラキラとした目でこちらを見ている。この家の風呂も結構大きいのだが、あそこの温泉は格別だ。それに家の風呂に効能なんてないしな。


「行くみたいだな。」

「その日絶対空ける。絶対いく。」

「りょ、了解。それじゃ絶対行くと返事書いておくからな。」

「よーし、明日も頑張ろ!」

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