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リカーナの学園生活  作者: 中沢 文人
1学期
31/47

水着のデザインと換装能力と神話の裏側

「けどなんで瑠璃色をベースに?」


あ、海に長時間入るといっても、ルーシャは人間だから水中に長時間いるという概念がないんですね。


「今だから言うけど、香奈は龍種だから酸素も必要ないし、必然的に呼吸も必要なくなるの。だから深海にだって泳いで行けるし、水中にだって1年でも10年でもいられるし。瑠璃色ベースなのは水中の色に同化させたら魚も驚かないんじゃないかなって。」

「ほんと、反則ね…私は空気を異空間に入れて持っていって、口の中に繋いで呼吸をする、ということしかできないわ。深海へはそうね…半径2mくらいの氷柱を深海までのばして、中を溶かして滑り台の要領でいけるかもしれないわ。もちろんきちんとした円柱じゃないと圧力で壊れるわ。そうね…氷柱を大地魔法で補強する上にさらに純度を高めてほとんど透明にしたら海中の景色も楽しめるかも。」

「それ楽しそうだね。今度やってみよう。翡翠色は…レース生地のガウンをワンピースの上に羽織ってみてもいいかも。水中では流れる海藻にみえるかもだし、海中だったらワカメにもみえそう。」

「それはいいわね。カーナのは決まったけど、私はどうしましょう。」


そうだなぁ…ルーシャといえばお嬢様。お嬢様といえば上品。上品といえばビキニ?


「ビキニにしよう。」

「えっと…なんで?」

「ルーシャといえばお嬢様、お嬢様といえば上品、上品といえばビキニだよ!」

「うん、大体よめてた。黄色をベースにするとして、なにかない?カーナのガウンみたいに。」


上品…上品…上品といえばフリフリ。フリフリしたやつといえば。


「パレオがいいんじゃないかな。黒は大人っぽいイメージだから…清楚な感じの白いパレオをアクセントに、生地は香奈のガウンと同じレースにしてゆったりとした感じの。」

「そうね…描いてみましょうか。」


ちょちょいのちょい。


「できた!ママ、どう?」

「ん?あ、可愛いわね。娘達の才能が豊富でお母さん嬉しいわ。」


ママはなにか考えているのか、視ているのか。目を閉じてなにかしていました。続きがあるのか、ママが立ち上がります。


「ん、私はそろそろお(いとま)するわね。」

「はい、ありがとうございました、シャルナさん。」

「明日の朝ごはんも期待しててね、ルーシャちゃん。朝にリリーを連れてきてくれると嬉しいわ。」

「分かりました。」


ママは部屋に帰って行きました。ルーシャはたぶん今日はお泊まりです。今は20:34分。まだまだ時間はあります。


「うーん、やること無くなっちゃったね。」

「そうね。…あ、カーナ。今日の髪型も髪止めも可愛かったけど、明日はどうするの?」

「うーん…明日は久しぶりにおろすかなぁ。コサージュをつけていこう。」

「いいわね。ニーソ?はどうするの?」

「髪型に合うように白い生地に紺色のリボンが控えめについてるやつにする。」


香奈のニーソはママが経営する会社の女性服省の下着開発部さらに奥、ニーソ開発課の方々が香奈のためにこだわって作っていて、履き心地とデザインはもちろん、吸汗性、耐久性、通気性、耐水性、撥水性、防火性、魔術的権限も抜群なのです。下着も同様に、香奈専用の下着開発課があるそうです。


「あ、そういえば今日買った服、まだ異空間だったわね。……やばいかも?」

「……すっかり忘れてた。制御してる自覚はないから……飛んでるかも?」


恐る恐る確認しました。ルーシャもおっかなびっくりのようです。


え~っと…あ!あった!よかったぁ。香奈が有るんだから、ルーシャに無いわけないよね。ルーシャのうさぎのシャツが無くなってたら、あの時の交渉は無意味になってたところだったよ。


「ルーシャ!あったよ!無意識にでも制御できてたみたい!」

「こっちもよカーナ。…せっかく買ったうさちゃんの服無くなんなくてよかったぁ……」


ん?こう…香奈でも聞こえるか聞こえないかくらいの呟きはやめてほしいなぁ。


香奈は服を取り出して、体内に吸収…というかなんというか…形容し難いことをして、着てみます。


「え?いま一瞬消えたように見えたけど…そんなこともできるの?」

「うん。服を吸収?して、データ化?っぽくしとくといつでもどこでも一瞬で着替えられるんだよ。」

「なにその反則うらやましい。こっちは意味のわからないコルセットしてフリフリの服を何枚も着ないといけないっていうのに…学校の制服来てっちゃだめかしら。」


ルーシャが心底うらやましいとため息をします。


「社交界でパーティーに出たりするもんね。」

「今度一緒にいく?皆良くしてくれるんだけど、逆に居づらくって。いい人達なんだけど…」

「うーん、どうしてもって言うなら行ってもいいけど?」

「どうしても。」


香奈にも良くしてくれる、ほんといい人達なんですけど…こう…良くしてくれすぎてなにもできないというか、居心地が悪いというか。ちなみに、香奈の言ういい人達というのは龍霊国の貴族さんたちです。


「そっかぁ。それなら仕方がないね。いったげる。」

「ありがとうカーナ。次に呼ばれてる催し物は王様と王妃様から大事な発表があるということで王城で開催するパーティーよ。外国の貴族とかも来るから、身だしなみや言動にもいっそう注意が必要ね。」

「了解。」


外国の貴族には龍霊国やアドお兄ちゃんとキュリスお姉ちゃんを利用しようとする人たちがいっぱいいて、気が抜けません。というかそんな人たちを呼んでまでするアドお兄ちゃんとキュリスお姉ちゃんの大事な発表ってなんでしょう。お兄ちゃんだけなら「俺、今日をもって王様やめるわwwww後は頼むね♪」とか普通に言いそうですが、キュリスお姉ちゃんも一緒なら話は別です。


「ルーシャはその発表がどんなものか聞いてないの?」

「えぇ。カーナの家が知らないなら私の家は知らないわ。」

「まぁ、その王様と王妃様も香奈の家族で最高位龍だけどね~」

「えっ?」

「えっ?」


あれ、口滑っちゃった?そう言えば言ってなかったかも…


「えっ?いや…えっ!?龍霊国が世界で優位を保ってるのはヴァーンさんの勇者としての肩書きとこの家の最高位龍としての祝福ありきだっていうことでカーナ達は知ってるのかなって思ったんだけど…え?」


なるほど。香奈の家が龍霊国の地位を高めているから、昔から変わってない王様と王妃様は恩義を感じていて、隠し事なんかしないと思った訳ですね。


「…そう言えば本で、ある土地に2体の龍が降り立ち、麗しい山を造り流れる川を造り、そこに国を建てた。その景色が流麗で、しかも龍が宿るといわれることから龍霊国と名付けられたと読んだことがあるわ。そこにはたしか…降り立った2体の1体は龍は炎を纏い飛んできて、もう1体は海を凍らせながら泳いできたと記述されていたわね。ということは…王様と王妃様は炎龍と氷龍ね?」


うわぁ。パパからきいた温泉作った時のことが思い切り残っていて、しかもそれがいつのまにか逸話になってるよ。しかもしかも、山造ったのランドお姉ちゃんだし。


「うん。王様がアドミニオン・ヴィ・マーキュルという名前の炎龍で、アドお兄ちゃんって呼んでる。王妃様はキュリウス・レスト・プルトゥという名前の氷龍で、キュリスお姉ちゃんって呼んでるの。」

「なるほど。前に聞いたアドお兄ちゃんとキュリスお姉ちゃんはそのことなのね……あれ?それなら入学祝いのパーティーに王様と王妃様はいらっしゃったということになるわよね!?」

「そうだね。」

「なん…と…世間に出るときは仮面をしていて素顔なんかこの世で10人見れるか見れないかと言われているほどの方々が…」


そんな噂があるんだね~でも二人とも、結構普通に街を歩いてるけど。


ちなみに温泉を造った経緯を龍霊山にピクニックにいくと言った後にパパから聞いた話だと、パパが、皆で温泉行こうぜー!と言い出し、アドお兄ちゃんが、いっえーい!!どうせなら良いとこ行きたいよな!と提案し、ランドお姉ちゃんが、地脈いじって(ぬし)が火山を活性化させ、キュリスが水源を作れば好きな場所と環境で入れるぞとのり、キュリスお姉ちゃんも、温泉かぁ…毎日露天風呂…いいかもとまんざらでもない様子で、アヴお兄ちゃんは、俺らできることねぇなぁ…酒とつまみでも買ってくるかとサタンお姉ちゃんとママとパパを誘って放浪の旅をしているジュピスお姉ちゃんと一緒にお酒とおつまみを買いに行ったのが発端です。そこから、どうせなら効能と種類はいっぱいあった方がいいよな!と話は進み、それなら場所は限られてくるの。そうじゃなぁ…ここら辺じゃ。とランドお姉ちゃんが指したところが元は広大なただの沼地だった龍霊山の真下で、なら競争だ!と調子に乗ったのかアドお兄ちゃんが龍形態で向かい、お姉ちゃんも雰囲気でランドお姉ちゃんを乗せてアドお兄ちゃんと競争をしたのが裏話です。


「さて、そろそろ寝ましょうか。」

「そうだね9時だから、そろそろ寝ないと。それじゃ、電気消すよ。」


ルーシャとベットに潜りこみ、目を閉じるのでした。

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