歴史の授業1
「この授業で使っていた魔法はすでに作られて一般化している魔法だ。しかし新しく魔法を作るということもできる。より深く魔法のことを勉強し、魔法を作ることが目標だ。これで授業は終わりだ。次は歴史だったな。準備しろよ。」
刻限になり授業終わりのチャイムがなって魔王さんが教室からでていきました。これから5分の休み時間です。授業は45分。(45分+5分)×3+45分=195分=3時間15分が午前中にあり、授業の始まりが8:45から。ですのでお昼は12:00からになり、きりのいい時間です。そして1時間で昼食やその他もろもろ(会話とか、友達を呼んでお茶を飲むとか。)をし、13:00から午後の授業スタート。45分+5分+45分+10分=105分=1時間45分で14:45分に帰宅。詳しく言うと、8:30までに登校+朝のホームルーム+1時間目+休み時間+2時間目+休み時間+3時間目+休み時間+4時間目+お昼+5時間目+休み時間+6時間目+帰りのホームルーム=14:45分に帰宅です。3時のおやつに間に合いますね。アルヴテリアは地球より大きいですが地球よりもずっと自転が早いので1分=60秒、1時間=60分、1日=24時間で、太陽との位置関係も地球と同じなので1月ほぼ30日、一年=365日の4年周期でうるう年有りです。そして地球より大きいということはその分重力もありますが自転が早いおかげか地球とほぼ変わりません。
「カーナ。お父さん、腕切ってたけど教育上大丈夫なの?校長から怒られたりしない?」
「え…えっと。たぶん大丈夫なんじゃないかな…」
そんなこと聞かれても…
「次は歴史ね。幼生学園でもやったから、復習に
加えてもうちょっと深く知ることができるわね。」
この学園は文字の読み書き、ちょっとした計算をできること前提で試験を受けます。しかし文字の読み書きや計算ができなくても才能がある子供もいるので特別クラスがあるのです。特別クラスは別の区画なので、会うとしても合同授業くらいでしょうか。
「この星を作ったのは?」
「パパ!」
「えっ?」
「えっ?あっ、冗談だよ…冗談。」
「そ、そう。」
急に問題を出されるとテンパっちゃって厳しいです。
「アルヴテリアの歴史は?」
「約35億年って言われてるね。」
「人類が誕生したのは?」
「約7千万年前だね。」
地球の人類の歴史はパパから教えてもらいましたが、200万年前ですね。それに比べるとアルヴテリアは凄く長いですが、作者がいるので当然と言っていいです。今では火薬、電気等が普及しているアルヴテリアだが、それでも賢者さんたちのおかげで、賢者たちがいなかったらたぶん、どれだけ発展しても中世の文明止まりだったんじゃないだろうか。とパパがいっていました。それは香菜も思っています。だって魔法があるんだもん。火薬は魔法で、移動はお金持ちだと飼い低位飛竜、魔法が使えると無機物だったり、空間魔法で転移したり、浮遊したり瞬間移動したり。一般家庭だと少し高いですが刻印魔法で魔馬増強+乗り心地快適な馬車等。少し高いのは車も同じなのであまり変わりませんし、魔馬は寿命もないですし体力も増強しているので休み無しで1日は走り続けられますし、一応生物でしかも頭がいいので地図を見せて目的地を教えればおおざっぱですが大体行けますし、道も覚えますし。時速は80kmと結構早いですし、それはキャリッジ付きで安全運行ですし、キャリッジ無しだと普通に150km出しますし、本気で走ると200km出すようですし。なかなか現代文明が必要になる場面がないのです。
「龍霊国の歴代王・王妃は?」
「キュリスお姉ちゃんとアドお兄ちゃんで建国から約3000年変わってないね。」
「お姉ちゃん?お兄ちゃん?まぁいいわ。」
「天龍学園の歴史は?」
「1000年だね。」
1000年続く学校なんて、地球とアルヴテリアでも天龍学園しかないと思います。
「万有引力を提唱したのは?」
「賢者のニュートさん。」
「進化論を提唱したのは?」
「これまた賢者のダーウォンさん。」
「周辺国家の1つ、トイツの国力をかなり底上げしたのは?」
「アドフル・ヒドラさん。」
「周辺国の1つ、シホンの財政を整えたのは?」
「賢者の徳海良稲さん。」
「世界初、航海だけでアルヴテリア一周をしたのは?」
「賢者のマジランさんだね。補足として、20歳から航海を初めて10年かかり、30歳で世界一周を達成した航海の大天才だね。」
名前からして本気で走ったようです。この世界では生きて世界一周を達成出来たようで、よかったです。
「龍霊国に並ぶ超大国、ファランを超大国にしたのは?」
「セラスさん。」
パパと交流があったみたいです。
「歴代Sランク冒険者は?」
「最初に黄金時代第1席魔王さん、第2席勇者のパパ、第3席初代剣王マルスさん、第4席冒険王ヒューズさん、第5席技巧王ウィリウズさん、以降、2代目勇者のパパ。リュークさん、クエイトさん…って、全員いうの?」
「えぇ。」
「え~リクさんフェムトさんカインさんマジランさんフリードさんジンさんダグラムさん、フューリアさん、メリアさんで、17人だよ。」
「うんうん、あってる。そろそろ始まるわね。」
そこでジュピタスお姉ちゃんがきました。
「次は歴史だけど、実は1時限目も歴史だったので続きをやります。どこで終わったんだっけ…」
「大陸が巨大な亀の甲羅の上だ、というところからです。」
ウォンド君が言いました。しっかりものですね。
「あ、そうだったわね。ありがとう。さて、アルヴテリアの発生は原初龍がつくった、で分かりました。次はカーナの発生を勉強しましょう。カーナの質量、体積は龍の形をした深い谷、通称龍地獄谷と同じくらいだと言われています。これは偶然ではないと学者が言い、2つの理論が提唱されました。1つはアルヴテリアの地殻から原初龍の化身を生み出した時に剥がれたか、もう1つは原初龍がなんらかの事情があり落ちてきたか、です。ちなみに私は後者を推しています。」
香菜も後者派です。だってパパだもん。カーナがどうやって出来たかはパパがはぐらかすので教えてもらえませんでしたが、きっとドジをしたのでしょう。なんでそのままにしたかは分かりませんが。
「次は生物の発生を勉強しましょう。ニーナちゃん、人類の歴史は何年くらいでしょう。」
「約7000万年ですわ。」
「正解。石器や土器を使っていた時代から銃や大砲等が開発され、電気が普及し冷蔵庫等が出来たいまの時代になるまで約4000年、どれもこれも少数の天才が開発したものですね。現在は人類初の文明から数えた年号から6379年。ここ4000年の間に開発され現代でも使われている道具はたくさんあります。そのなかの偉人の1人、魔法体勢を5世代は早めた魔法の天才は賢者ガリフ・ディーツです。」
「はい!」
「質問をどうぞ。」
「冒険者黄金時代Sランク冒険者第1席、魔王様はどうしたのでしょうか。」
「魔王……さ…さ、まは、誰にも理解できない領域で個人でしか使えなかったから論外です。」
「なるほど。」
「このガリフですが、刻印魔法を主に研究していました。いまこの教室でも使っている体温感知温度調整機や保湿兼除湿器等に組み込まれている立体魔法陣を作ったのは彼です。」
すごいですね。転生した知識からか、1から作ったかはわかりませんが、1から作ったなら素直に天才です。立体魔法陣の魔法陣とは刻印のことです。魔法陣を描いて、それを刻印にするのです。それを立体的にしたのが立体魔法陣。1つの魔法ともう1つの魔法を組み合わせて作った複合魔法やそれ1つで完結された魔法もあります。言葉で言うと簡単ですが平面に魔法陣を立体的に描いて刻印にする、ということをしなければなりません。これをさらに簡単にしたのが…
「そしてこの立体魔法陣をさらに簡単に描ける方法を編み出したのがレオナルド・ダ・ファリンです。このレオナルドがいくつもの才能を凝縮させて作った立体魔法陣はもはや芸術とも呼ばれ、いまでは出身国の超大国ファランのハーデリテ魔法研究所の美術館で保管されています。レオナルド・ダ・ファリンのファリンですが、セラスにある村の地名から取ったと言われています。」
この人もすごいのです。
作者はセリフの最後に必ず"。"を置くんですよね。例えば「ありがとう。」です。他の小説やラノベを読んでも置いてないので、最初から書き直しか?と思っている次第です。
ちなみカーナは重力が自転のおかげで地球と同じだと言っていますが勘違いで、ミレイユが緩和しているのが現状です。でないとアルヴテリアが恒星になってしまいますので。